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第8話 ラン活ウォッチング2
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さて、前回に引き続き今回もラン活家族にフォーカスしていこう。
今回は6歳の女子、マドカちゃんとその母親にスポットを当てていく。
母「マドカちゃん、せっかくここまで来たんだからちゃんと選ぼう…?」
マドカ「ヤダっ!ばあばが選んでくれたやつじゃないとイヤだもん!」
マドカは泣きながら必死に抵抗する。
母「そんなこと言ったってばあばはもう…」
1ヵ月半ほど前、マドカの祖母が入院していた病院にて…
祖母「ばあば、早く元気になってマドカちゃんのランドセル買いに行きたいな…」
マドカ「ばあば!早く元気になって一緒に行こう!ばあばが早く良くなるようにこれあげる!」
祖母「わあ!四つ葉のクローバー!」
母「ばあばが早く元気になるようにってマドカが昨日近所の公園で帰る時間ギリギリになるまで探してたんですよ。」
祖母「そうだったの…ありがとう!それじゃあばあばますます頑張らなくちゃ!」
看護師「よいお孫さんに恵まれてよかったですね!一緒にランドセル買いに行けるよう頑張りましょうね!」
…しかしこの10日後、ばあばは帰らぬ人に…
母「あの子、毎日のようにばあばがよくなりますようにってお祈りしてたし、ばあばが亡くなってからしばらくはショックで大好きなカレーものどを通らない状態だったし、幼稚園でもずっと泣いてたって聞くし…あの子にとって人生で一番の悲しみに暮れていたからね…でも、ランドセルは買わないと…」
母はマドカの手をとって語りかけた。
「あのね、マドカちゃん、ばあばはね、マドカちゃんのランドセル姿を早く見たいなって病院でもずっと言ってたんだよ。だからばあばのためにもここでランドセルを選ぼう?きっとばあばも天国で見てくれてると思うから…」
「…!うん!ばあばのためにもここで選ぶ!」
マドカは涙を拭いて、ランドセル売り場へ向かっていった。
小学校入学はもう少し先だけど、きっとばあばも成長していくマドカを見守ってくれてるはずだ。
今回は6歳の女子、マドカちゃんとその母親にスポットを当てていく。
母「マドカちゃん、せっかくここまで来たんだからちゃんと選ぼう…?」
マドカ「ヤダっ!ばあばが選んでくれたやつじゃないとイヤだもん!」
マドカは泣きながら必死に抵抗する。
母「そんなこと言ったってばあばはもう…」
1ヵ月半ほど前、マドカの祖母が入院していた病院にて…
祖母「ばあば、早く元気になってマドカちゃんのランドセル買いに行きたいな…」
マドカ「ばあば!早く元気になって一緒に行こう!ばあばが早く良くなるようにこれあげる!」
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祖母「そうだったの…ありがとう!それじゃあばあばますます頑張らなくちゃ!」
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…しかしこの10日後、ばあばは帰らぬ人に…
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「…!うん!ばあばのためにもここで選ぶ!」
マドカは涙を拭いて、ランドセル売り場へ向かっていった。
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