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第五話 大晦日で一句

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こんにちは!きごねです!
今日は大晦日、北海道のおじいちゃん家に来ています!
ここ数年はいろいろあってこれなかったから3年ぶりにおじいちゃんおばあちゃんたちとする年越しです!
今からいよいよ夕飯の時間、北海道では大晦日にそばだけでなくあるものも食べることがあるんです!

おばあちゃん「みんなー!おせち持ってきましたよー!」
「やったー!久しぶりにおばあちゃんのおせちだー!」
…そうです!北海道では大晦日におせち料理を食べる家庭もあるんです!
私はおばあちゃんの作った煮豆が大好き!

「このほど良い甘さ!久しぶりのおばあちゃんの煮豆サイコー!」
「ありがとう!おばあちゃんもきごねちゃんの笑顔が久しぶりに見れて幸せです!」
「それではここで一句!
年の瀬に 黒い幸せ フライング」
「うまい!私の黒豆よりうまい!黒い幸せって黒豆のことだね。」

おじいちゃん「きごね、栗きんとんもどうだ?今年はじいちゃんが作ってみたんだ。」
「う~ん、ちょっと甘ったるい…まとめるなら、”甘ければ いいってもんじゃ ないんです”」
「厳しいな~!喜ぶと思ってせっかく隠し味にチョコ入れたのに!」
「なんちゅうもん入れてるんだじいさん!」
一同「ハハハ…」

そしてあっという間にあと数分で新年…お蕎麦食べながら頑張って起きてその瞬間を見届けたいと思います!
と思ったんだけど…
TV「さあ、新年まであと2分です!」
おばあちゃん「もうすぐ2023年か…あれ、きごねは?」
お母さん「お蕎麦食べた後すぐ寝ちゃったわ…」
おじいちゃん「そりゃ大変だ!すぐ起こさないと!」
お父さん「いや、今は寝かせたほうがいいですよ、やっぱり無理に変な時間に起こすのも成長によくないですから…」
お母さん「あんだけ頑張って起きるって言ってたのに…まだまだ子供ってわけね…」
おばあちゃん「寝る子は育つっていうし…」
おじいちゃん「これからもっと成長していくきごねの姿を目に焼き付けるために、ワシも長生きするぞ!
来年も再来年もその先もきごねと年を越せるように!」
おばあちゃん「そうですね、私も頑張らないと!…って言ってるうちにあと数秒で新年だ!」

TV「3!2!1!…2023年あけましておめでとうございまーす!!」
起きて新年を迎えることはできなかったわたし…
でも今年もたくさんの句をよむんだ!

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