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プロローグ サトリア~私を解放して~
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「…やっとついた~!それにしてもいい眺め~!ここが房総の街か~!」
わたし佐藤リアン、この春から小学5年生!
パパの仕事の都合で長野県から千葉県に引っ越してきたんだ!
家族はパパとママ、幼稚園年長の妹のサラ、猫のジャムとの4人と1匹家族!
それと私にはもうひとりの家族がいるんだ…その名前は…
「リアン!荷物入れるの手伝ってちょうだい!」
「お姉ちゃん!海なんて後でも見れるでしょ!?さっさと手伝って!」
「は~い…」
荷物入れも一通り終わって、あっという間に夜です…この街での初めての夕飯は、この街の海産物を使ったママ特製のシーフードパスタです!
「美味しい!最初引っ越すって知った時は新しい友達出来るか不安だったけど、こんなに海産物が美味しい町ならきっといい人ばかりだよ!新しい学校中、いやこの街の住人みんなと友達になれそうかも!」
「お姉ちゃん、さすがにそれは言い過ぎ…」
「でも、友達がたくさんできることは悪いことじゃないでしょ?」
「母さんの言うとおりだ!友達がすくないとダメというワケではないが、多いに越したことはないな!サラも幼稚園でいっぱい友達作るんだぞ!」
そしてあっという間に寝る時間…へとへとの体が眠りについた瞬間、私を呼びかける声がしました…
「リアン、リアン…聞こえますか…」
「サ、サトリア様!」
…この人こそが私のもうひとりの家族、サトリア様、私のご先祖様なんです!
申し遅れましたが実は私は母方のおばあちゃんがフランス人のいわゆるクオーターなんです!
このサトリア様はそのおばあちゃん方の先祖で、17世紀のフランスの街を守ってた魔女なんです!
物心ついた時から時々夢枕に現れて、相談に乗ってくれたりしてたんです。
「新しい町には無事ついたようね…」
「は、はい!新しい学校でもたくさん友だちを作るために頑張ろうと思ってます!」
「そう…それとあなたに今から大切なお願いをしようと思うの…私を解放してほしいの…」
「解放?どういうこと?」
「簡単に言うと魔女の力を使えるようにしてほしいということよ…条件を満たせばあなたの体に私が乗り移って魔女の力を使うことができるようになるわ。私の流派では11歳になる年に魔法を使うことができるようになるの。つまりあなたもその年になったから私の力を引き継がせるためにお願いしたわけ。その力でかつて私がそうしたようにこの街の…そして時に世界の人々を救ってあげてほしいの…リアン、あなたがヒーローになるのよ…」
「私がヒーロー?荷が重いけど…サトリア様の頼みなら…でも条件って?」
「条件…それはあなたとともに人々を救ってくれるエナジーを持った仲間たちを4人集めることよ。仲間たちが持つエナジーで私の力が解放されて、あなたの体に乗り移ることができるようになるわ…強いエナジーを持つ子供たちがこの街にいることを感じられる…リアン、たくさん友だちを作って4人のエナジーを持つ仲間を探して…」
「わかりましたサトリア様!」
…こうして私のこの街での生活は始まりました…
学校が始まったら早く仲間を集めなきゃ!
わたし佐藤リアン、この春から小学5年生!
パパの仕事の都合で長野県から千葉県に引っ越してきたんだ!
家族はパパとママ、幼稚園年長の妹のサラ、猫のジャムとの4人と1匹家族!
それと私にはもうひとりの家族がいるんだ…その名前は…
「リアン!荷物入れるの手伝ってちょうだい!」
「お姉ちゃん!海なんて後でも見れるでしょ!?さっさと手伝って!」
「は~い…」
荷物入れも一通り終わって、あっという間に夜です…この街での初めての夕飯は、この街の海産物を使ったママ特製のシーフードパスタです!
「美味しい!最初引っ越すって知った時は新しい友達出来るか不安だったけど、こんなに海産物が美味しい町ならきっといい人ばかりだよ!新しい学校中、いやこの街の住人みんなと友達になれそうかも!」
「お姉ちゃん、さすがにそれは言い過ぎ…」
「でも、友達がたくさんできることは悪いことじゃないでしょ?」
「母さんの言うとおりだ!友達がすくないとダメというワケではないが、多いに越したことはないな!サラも幼稚園でいっぱい友達作るんだぞ!」
そしてあっという間に寝る時間…へとへとの体が眠りについた瞬間、私を呼びかける声がしました…
「リアン、リアン…聞こえますか…」
「サ、サトリア様!」
…この人こそが私のもうひとりの家族、サトリア様、私のご先祖様なんです!
申し遅れましたが実は私は母方のおばあちゃんがフランス人のいわゆるクオーターなんです!
このサトリア様はそのおばあちゃん方の先祖で、17世紀のフランスの街を守ってた魔女なんです!
物心ついた時から時々夢枕に現れて、相談に乗ってくれたりしてたんです。
「新しい町には無事ついたようね…」
「は、はい!新しい学校でもたくさん友だちを作るために頑張ろうと思ってます!」
「そう…それとあなたに今から大切なお願いをしようと思うの…私を解放してほしいの…」
「解放?どういうこと?」
「簡単に言うと魔女の力を使えるようにしてほしいということよ…条件を満たせばあなたの体に私が乗り移って魔女の力を使うことができるようになるわ。私の流派では11歳になる年に魔法を使うことができるようになるの。つまりあなたもその年になったから私の力を引き継がせるためにお願いしたわけ。その力でかつて私がそうしたようにこの街の…そして時に世界の人々を救ってあげてほしいの…リアン、あなたがヒーローになるのよ…」
「私がヒーロー?荷が重いけど…サトリア様の頼みなら…でも条件って?」
「条件…それはあなたとともに人々を救ってくれるエナジーを持った仲間たちを4人集めることよ。仲間たちが持つエナジーで私の力が解放されて、あなたの体に乗り移ることができるようになるわ…強いエナジーを持つ子供たちがこの街にいることを感じられる…リアン、たくさん友だちを作って4人のエナジーを持つ仲間を探して…」
「わかりましたサトリア様!」
…こうして私のこの街での生活は始まりました…
学校が始まったら早く仲間を集めなきゃ!
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