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第16話 子役だって子供です。遠足に行きたいに決まってます。
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どうも、石嶺ダイゴです!
今日は平日ですがつぼみちゃんは朝からドラマの撮影があるため幼稚園はお休みでオレが学校に行くより早く家に出ることになってるのですが…つぼみちゃんなぜだかしょんぼりしています。心配です…
ケイコ「ほらつぼみちゃんいつまでもそんなしょげてないでみんなにいってきますしなさい!」
つぼみ「いってきます…はあ…」
コテツ「つぼみのヤツなんか元気ないな…ここんとこ長時間の撮影が続いてたから疲れてんのかな?」
ダイゴ「オレにはどうもそれだけが理由には思えなかったが…ん?」
オレは冷蔵庫から野菜ジュースを取り出そうとしたその時、冷蔵庫に貼られていたつぼみちゃんの幼稚園の予定表に気づきました…
「6月X日、遠足…今日だな…場所はカミバタパーク…最近新しくなった遊園地か…そうか、仕事で行かれないから…」
コテツ「子役の宿命ってやつか…いろんな子役経験者が言ってるもんな、子供のころ仕事とバッティングして遠足や行事に参加できなかったって…つぼみはまだ幼稚園児だが、仕事と学業の両立って体力的だけでなく精神的にも難しいことなんだよな我々が思ってるよりも…大丈夫かなつぼみのやつ…」
それから1時間半後、撮影現場となるスタジオにて。
監督「それではまずつぼみちゃんの”ねえねえ私今度の日曜日に遊園地に連れてってもらえることになったんだ!”のセリフからいってみましょう…アクション!」
つぼみちゃん「ねえねえ私今度の日曜日に遊園地に連れてってもら…つれて…」
「カット!噛んでしまったのでやり直し!それとつぼみちゃん表情がちょっと暗いな…遊園地につれてってもらえるんだからもっと嬉しそうに!」
「そうよアンタしっかりしなさい!私のライバルなんだから!」
ミスにより監督や共演者のみりあから激を飛ばされるつぼみ。しかしいま彼女の心は暗雲に包まれ演技どころではないのだ。
今はその気持ちを何とか抑えているが…
ケイコ「つぼみ…やっぱり遠足に行けないことがつらいのね…」
「それではもう一度…アクション!」
つぼみ「ねえねえ私今度の日曜日に遊園地につれってってもらえなくなったんだ…」
みりあ「えっ!?ちょっとアンタセリフが違うじゃない!しっかりしなさいよ!アンタが間違えると先に進めなくなるんだから!」
「カーット!みりあちゃんももめるのはそこまでにして!…誰にでも間違いはあるけれどしっかりね!それではテイク3…アクション!」
「ねえねえ私今度の日曜日にゆうえ…ううっ…行きたかったよ…遠足に…遊園地に…カミバタパークに…わあああああ!」
つぼみは心の中でおさえてたものがついにおさえきれなくなり、泣き崩れてしまった…
「大丈夫かつぼみちゃん!?」「急に泣き出して…」現場は騒然となった…
みりあ「ちょっと!いくらあなたが”泣きのつぼみ”だからってここで泣いたら物語が台無しでしょ!!」
「カット!どうしたのつぼみちゃん!?」
「すみません!実は…」
突然の娘の号泣にケイコさんは慌てて監督のもとに飛んでいき、事情を説明した。
「なるほど、そういうことでしたか…子役にはつきものの運命ですからね…わかりました。つぼみちゃんが落ち着くまでいったん休憩にしましょう…」
その後いったんセットを出て、控室に戻ったつぼみとケイコさん。つぼみは部屋に入ってからも泣き崩れたままだった。
つぼみ「遠足…遠足…」
ケイコ「やっぱりつぼみちゃんには厳しい現実だったわね…子役にはつきものとはいえ今まで幼稚園の行事と仕事がかぶることはなかったから…」
「つぼみちゃんのお母さんおじゃまします…」
つぼみの控室をみりあがマネージャーの田畑とともに訪れた。
「つぼみ、少しは涙も収まったかと思ってきて見れば全然そんなことなかったようね…」
「だって…遠足が…」
「いくら泣きのつぼみだからっていつまでも泣いてるんじゃないわよ!泣くのは演技の時だけにしなさい!アンタそれでも子役界のトップランナーなの!?」
田畑「み、みりあちゃん!…こういう場面になったらあの子は止められないからな…」
「今のアンタには聞くのはつらく難しいことだろうけどこの際だから言わせていただくわ…そんなに泣くほど遠足に行きたいならとっとと芸能界を去りなさい!いい?役者って言うのは、芸能界っていうのは親の死に目にも会えない厳しい世界なのよ!今だけじゃない…アンタがこれから小学生や中学生、高校生になった後も芸能活動を続けていけば今日みたいな局面には必ず直面する…遠足だけじゃない…運動会や学芸会…修学旅行や一生に一度の入学式や卒業式にも参加できないかもしれない…そしてそれは大人になって芸能活動を続けていても直面する…友達の結婚式にも参列できないかもしれないし、アンタの家族が危篤になった時も駆けつけることはできず、最期を見届けることはできないかもしれない…それぐらいの覚悟が無きゃこの世界で生きていくことはできないのよ!
私、御手洗みりあは常にそのことを心に入れて仕事に挑んでるし、青春もすべて芸能にかけ、役者という職業と心中する覚悟でこの仕事に挑んでいるわ…あなたにはその覚悟があるの!?」
つぼみ「か、覚悟!?そんなのわかんない…つぼみ芸能のお仕事も好きだし遠足にも行きたい…」
田畑「ちょっとみりあちゃん!言いたいことはわかるけどちょっとつぼみちゃんには難しいし何も今言わなくても…すみませんねケイコさん、みりあちゃんあのような状態の子を見かけるとついスイッチが入っちゃうんです…」
ケイコ「いいんですよ…つぼみにはわからないかもしれないけど、みりあちゃんはつぼみちゃんの将来のためにいってくれたことは私にはわかりますし…つぼみちゃんもいつかみりあちゃんの言ったことの意味を理解できる日が来ると思います…」
つぼみ「お芝居やめたくない…でも遠足も行きたい…」
監督「つぼみちゃんもう涙は終わったかな?…どうやらまだ収まらないようですね…撮影続行は難しいか…今回の撮影はここまでということにいたしましょう…」
ケイコ「わかりました、申し訳ございませんうちの娘のために撮影を止めることになってしまって…」
監督「いいんですよ…今までにもこういった現場なんども目の当たりにしてきましたし…やっぱり子役にはつらいですよね…」
帰宅後もつぼみはしばらく泣いていたが、ダイゴが帰ってくるころにはすっかり涙も収まっていた。
だが遠足に行けなかった落胆の気持ちは少しは和らいでいたが完全には収まってなかった。
その日の夕食時間…
ダイゴ「そんなにしょげんなよ!遠足ならまたいける機会はあるんだから!」
「うん…ありがとうお兄ちゃん…」
コテツ「遠足の場所はカミバタパークか…だったらウチから割と近いよな?ケイコさん、確か今度の日曜はつぼみちゃんお仕事もレッスンもありませんよね?」
ケイコ「は、はい。ないですけれど…」
「だったら今度の日曜みんなで行きましょう!つぼみちゃんのためのリベンジ遠足だー!」
つぼみ「えっ!?連れてってくれるの!?ありがとう!!ドラマのセリフがホントになっちゃった!」
ダイゴ「おっ!つぼみちゃんに笑顔が戻った!いいじゃんリベンジ遠足!親父もたまには気が利くじゃねえか!」
「たまにはは余計だ!」
父・コテツの計らいで石嶺家によるつぼみちゃんのためのリベンジ遠足が決定。
つぼみちゃんの顔にも笑顔が完全に戻った。
さあ、次回は一家でカミバタパークだ!
今日は平日ですがつぼみちゃんは朝からドラマの撮影があるため幼稚園はお休みでオレが学校に行くより早く家に出ることになってるのですが…つぼみちゃんなぜだかしょんぼりしています。心配です…
ケイコ「ほらつぼみちゃんいつまでもそんなしょげてないでみんなにいってきますしなさい!」
つぼみ「いってきます…はあ…」
コテツ「つぼみのヤツなんか元気ないな…ここんとこ長時間の撮影が続いてたから疲れてんのかな?」
ダイゴ「オレにはどうもそれだけが理由には思えなかったが…ん?」
オレは冷蔵庫から野菜ジュースを取り出そうとしたその時、冷蔵庫に貼られていたつぼみちゃんの幼稚園の予定表に気づきました…
「6月X日、遠足…今日だな…場所はカミバタパーク…最近新しくなった遊園地か…そうか、仕事で行かれないから…」
コテツ「子役の宿命ってやつか…いろんな子役経験者が言ってるもんな、子供のころ仕事とバッティングして遠足や行事に参加できなかったって…つぼみはまだ幼稚園児だが、仕事と学業の両立って体力的だけでなく精神的にも難しいことなんだよな我々が思ってるよりも…大丈夫かなつぼみのやつ…」
それから1時間半後、撮影現場となるスタジオにて。
監督「それではまずつぼみちゃんの”ねえねえ私今度の日曜日に遊園地に連れてってもらえることになったんだ!”のセリフからいってみましょう…アクション!」
つぼみちゃん「ねえねえ私今度の日曜日に遊園地に連れてってもら…つれて…」
「カット!噛んでしまったのでやり直し!それとつぼみちゃん表情がちょっと暗いな…遊園地につれてってもらえるんだからもっと嬉しそうに!」
「そうよアンタしっかりしなさい!私のライバルなんだから!」
ミスにより監督や共演者のみりあから激を飛ばされるつぼみ。しかしいま彼女の心は暗雲に包まれ演技どころではないのだ。
今はその気持ちを何とか抑えているが…
ケイコ「つぼみ…やっぱり遠足に行けないことがつらいのね…」
「それではもう一度…アクション!」
つぼみ「ねえねえ私今度の日曜日に遊園地につれってってもらえなくなったんだ…」
みりあ「えっ!?ちょっとアンタセリフが違うじゃない!しっかりしなさいよ!アンタが間違えると先に進めなくなるんだから!」
「カーット!みりあちゃんももめるのはそこまでにして!…誰にでも間違いはあるけれどしっかりね!それではテイク3…アクション!」
「ねえねえ私今度の日曜日にゆうえ…ううっ…行きたかったよ…遠足に…遊園地に…カミバタパークに…わあああああ!」
つぼみは心の中でおさえてたものがついにおさえきれなくなり、泣き崩れてしまった…
「大丈夫かつぼみちゃん!?」「急に泣き出して…」現場は騒然となった…
みりあ「ちょっと!いくらあなたが”泣きのつぼみ”だからってここで泣いたら物語が台無しでしょ!!」
「カット!どうしたのつぼみちゃん!?」
「すみません!実は…」
突然の娘の号泣にケイコさんは慌てて監督のもとに飛んでいき、事情を説明した。
「なるほど、そういうことでしたか…子役にはつきものの運命ですからね…わかりました。つぼみちゃんが落ち着くまでいったん休憩にしましょう…」
その後いったんセットを出て、控室に戻ったつぼみとケイコさん。つぼみは部屋に入ってからも泣き崩れたままだった。
つぼみ「遠足…遠足…」
ケイコ「やっぱりつぼみちゃんには厳しい現実だったわね…子役にはつきものとはいえ今まで幼稚園の行事と仕事がかぶることはなかったから…」
「つぼみちゃんのお母さんおじゃまします…」
つぼみの控室をみりあがマネージャーの田畑とともに訪れた。
「つぼみ、少しは涙も収まったかと思ってきて見れば全然そんなことなかったようね…」
「だって…遠足が…」
「いくら泣きのつぼみだからっていつまでも泣いてるんじゃないわよ!泣くのは演技の時だけにしなさい!アンタそれでも子役界のトップランナーなの!?」
田畑「み、みりあちゃん!…こういう場面になったらあの子は止められないからな…」
「今のアンタには聞くのはつらく難しいことだろうけどこの際だから言わせていただくわ…そんなに泣くほど遠足に行きたいならとっとと芸能界を去りなさい!いい?役者って言うのは、芸能界っていうのは親の死に目にも会えない厳しい世界なのよ!今だけじゃない…アンタがこれから小学生や中学生、高校生になった後も芸能活動を続けていけば今日みたいな局面には必ず直面する…遠足だけじゃない…運動会や学芸会…修学旅行や一生に一度の入学式や卒業式にも参加できないかもしれない…そしてそれは大人になって芸能活動を続けていても直面する…友達の結婚式にも参列できないかもしれないし、アンタの家族が危篤になった時も駆けつけることはできず、最期を見届けることはできないかもしれない…それぐらいの覚悟が無きゃこの世界で生きていくことはできないのよ!
私、御手洗みりあは常にそのことを心に入れて仕事に挑んでるし、青春もすべて芸能にかけ、役者という職業と心中する覚悟でこの仕事に挑んでいるわ…あなたにはその覚悟があるの!?」
つぼみ「か、覚悟!?そんなのわかんない…つぼみ芸能のお仕事も好きだし遠足にも行きたい…」
田畑「ちょっとみりあちゃん!言いたいことはわかるけどちょっとつぼみちゃんには難しいし何も今言わなくても…すみませんねケイコさん、みりあちゃんあのような状態の子を見かけるとついスイッチが入っちゃうんです…」
ケイコ「いいんですよ…つぼみにはわからないかもしれないけど、みりあちゃんはつぼみちゃんの将来のためにいってくれたことは私にはわかりますし…つぼみちゃんもいつかみりあちゃんの言ったことの意味を理解できる日が来ると思います…」
つぼみ「お芝居やめたくない…でも遠足も行きたい…」
監督「つぼみちゃんもう涙は終わったかな?…どうやらまだ収まらないようですね…撮影続行は難しいか…今回の撮影はここまでということにいたしましょう…」
ケイコ「わかりました、申し訳ございませんうちの娘のために撮影を止めることになってしまって…」
監督「いいんですよ…今までにもこういった現場なんども目の当たりにしてきましたし…やっぱり子役にはつらいですよね…」
帰宅後もつぼみはしばらく泣いていたが、ダイゴが帰ってくるころにはすっかり涙も収まっていた。
だが遠足に行けなかった落胆の気持ちは少しは和らいでいたが完全には収まってなかった。
その日の夕食時間…
ダイゴ「そんなにしょげんなよ!遠足ならまたいける機会はあるんだから!」
「うん…ありがとうお兄ちゃん…」
コテツ「遠足の場所はカミバタパークか…だったらウチから割と近いよな?ケイコさん、確か今度の日曜はつぼみちゃんお仕事もレッスンもありませんよね?」
ケイコ「は、はい。ないですけれど…」
「だったら今度の日曜みんなで行きましょう!つぼみちゃんのためのリベンジ遠足だー!」
つぼみ「えっ!?連れてってくれるの!?ありがとう!!ドラマのセリフがホントになっちゃった!」
ダイゴ「おっ!つぼみちゃんに笑顔が戻った!いいじゃんリベンジ遠足!親父もたまには気が利くじゃねえか!」
「たまにはは余計だ!」
父・コテツの計らいで石嶺家によるつぼみちゃんのためのリベンジ遠足が決定。
つぼみちゃんの顔にも笑顔が完全に戻った。
さあ、次回は一家でカミバタパークだ!
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