2 / 24
第2話 推しにお兄ちゃんって呼んでもらいましょう。
しおりを挟む
オレの親父の再婚相手の子供。その正体は紛れもなくオレの推し、子役の矢澤つぼみ5歳、その人であった。
これから推しと家族としてひとつ屋根の下で暮らすということはうれしいことのはずなんだが、オレはその現実を受け入れられず、ただ蝋人形のように固まっていた。
コテツ「ダイゴ、そんな顔して嬉しくないのか?お前毎日つぼみの写真につぼみちゃ~んって呼びかけてたろ?そいつが妹になるんだぜ?泣いて喜ぶと思ったのに…」
ダイゴ「バ、バレてたんかい!
(確かに推しが妹になるのはうれしいが…まだ心の整理がついてないのも事実だ…ホントは手をあげてバンザーイ!なはずだけど…まだ受け入れられねえんだ…)」
ケイコ「あら?つぼみのファンだったのね!いいお兄ちゃんになってくれそうね!」
コテツ「ほらダイゴ、これから妹になる推しのつぼみちゃんにご挨拶!」
ダイゴ「き…今日から僕が妹になります…矢澤ダイゴ5歳です!」
コテツ「お前何間違えてんだ!お前矢澤じゃないしだいいち妹じゃね~だろ!推しが家族になるのが嬉しいからって緊張すんな!お兄ちゃんになるんだからしっかりしな!」
「は、はい!オレは石嶺ダイゴ、中学2年生です!これからあなたのお兄ちゃんとして全身善意頑張りますので何卒よろしくお願いいたします…」
コテツ「おいおい、妹にそれも幼稚園児にそんな堅苦しい挨拶もいらないだろ…もうちょっと柔らかく…」
つぼみ「ふふっ…ダイゴお兄ちゃん面白い!よろしくねお兄ちゃん!」
ケイコ「つ…つぼみが久しぶりに自然に笑った!」
コテツ「何!?久しぶりなんですか!?」
ケイコ「実はつぼみ、再婚が決まってからずっと自然に笑うことがなかったんです…新しい家族が怖い人だったらどうしようって…優しい人たちだから大丈夫だよって言ってあげたんですけど、それでも不安はなかなか消えなかったみたいで…お仕事の時に笑顔を作ろうにもぎこちない笑顔ばかりで撮影がストップしてしまうほどでして…でも、今日こうして新しい家族のおかげで笑顔が戻りました。コテツさん、私はあなたを選んで本当によかったです…おや?ダイゴくんのようすが…」
ダイゴ「お兄ちゃん…よくいえまちたね~さあもういちどいってみましょ~!りぴーとあふたーみー!お兄ちゃ~ん!」
つぼみ「お兄ちゃん!これからよろしくね!」
ダイゴはすでにメロメロだ!
コテツ「あいつ…ホントにお兄ちゃんが務まるか?」
ケイコ「でも、私はダイゴくんがつぼみのいいお兄ちゃんになってくれると思いますよ。だってつぼみに笑顔をくれたんですもの…」
波乱もあったが、こうしてオレとつぼみちゃんのひとつ屋根の下の生活が幕を開けるのであった!
コテツ「お前ら二人だけの生活じゃね~!だいたいつぼみちゃんと家族になれたのはオレとケイコさんのおかげだぞ!恩を忘れんな!」
ケイコ「まあまあ落ち着いて…これから楽しい家庭にしていきましょう!」
これから推しと家族としてひとつ屋根の下で暮らすということはうれしいことのはずなんだが、オレはその現実を受け入れられず、ただ蝋人形のように固まっていた。
コテツ「ダイゴ、そんな顔して嬉しくないのか?お前毎日つぼみの写真につぼみちゃ~んって呼びかけてたろ?そいつが妹になるんだぜ?泣いて喜ぶと思ったのに…」
ダイゴ「バ、バレてたんかい!
(確かに推しが妹になるのはうれしいが…まだ心の整理がついてないのも事実だ…ホントは手をあげてバンザーイ!なはずだけど…まだ受け入れられねえんだ…)」
ケイコ「あら?つぼみのファンだったのね!いいお兄ちゃんになってくれそうね!」
コテツ「ほらダイゴ、これから妹になる推しのつぼみちゃんにご挨拶!」
ダイゴ「き…今日から僕が妹になります…矢澤ダイゴ5歳です!」
コテツ「お前何間違えてんだ!お前矢澤じゃないしだいいち妹じゃね~だろ!推しが家族になるのが嬉しいからって緊張すんな!お兄ちゃんになるんだからしっかりしな!」
「は、はい!オレは石嶺ダイゴ、中学2年生です!これからあなたのお兄ちゃんとして全身善意頑張りますので何卒よろしくお願いいたします…」
コテツ「おいおい、妹にそれも幼稚園児にそんな堅苦しい挨拶もいらないだろ…もうちょっと柔らかく…」
つぼみ「ふふっ…ダイゴお兄ちゃん面白い!よろしくねお兄ちゃん!」
ケイコ「つ…つぼみが久しぶりに自然に笑った!」
コテツ「何!?久しぶりなんですか!?」
ケイコ「実はつぼみ、再婚が決まってからずっと自然に笑うことがなかったんです…新しい家族が怖い人だったらどうしようって…優しい人たちだから大丈夫だよって言ってあげたんですけど、それでも不安はなかなか消えなかったみたいで…お仕事の時に笑顔を作ろうにもぎこちない笑顔ばかりで撮影がストップしてしまうほどでして…でも、今日こうして新しい家族のおかげで笑顔が戻りました。コテツさん、私はあなたを選んで本当によかったです…おや?ダイゴくんのようすが…」
ダイゴ「お兄ちゃん…よくいえまちたね~さあもういちどいってみましょ~!りぴーとあふたーみー!お兄ちゃ~ん!」
つぼみ「お兄ちゃん!これからよろしくね!」
ダイゴはすでにメロメロだ!
コテツ「あいつ…ホントにお兄ちゃんが務まるか?」
ケイコ「でも、私はダイゴくんがつぼみのいいお兄ちゃんになってくれると思いますよ。だってつぼみに笑顔をくれたんですもの…」
波乱もあったが、こうしてオレとつぼみちゃんのひとつ屋根の下の生活が幕を開けるのであった!
コテツ「お前ら二人だけの生活じゃね~!だいたいつぼみちゃんと家族になれたのはオレとケイコさんのおかげだぞ!恩を忘れんな!」
ケイコ「まあまあ落ち着いて…これから楽しい家庭にしていきましょう!」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
脅され彼女~可愛い女子の弱みを握ったので脅して彼女にしてみたが、健気すぎて幸せにしたいと思った~
みずがめ
青春
陰キャ男子が後輩の女子の弱みを握ってしまった。彼女いない歴=年齢の彼は後輩少女に彼女になってくれとお願いする。脅迫から生まれた恋人関係ではあったが、彼女はとても健気な女の子だった。
ゲス男子×健気女子のコンプレックスにまみれた、もしかしたら純愛になるかもしれないお話。
※この作品は別サイトにも掲載しています。
※表紙イラストは、あっきコタロウさんに描いていただきました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
変人しかいないアパートにて。不毛すぎるアタシの毎日
コダーマ
青春
【うちに突然、桃太郎が住みつきだした!】
家に帰ると何かいる。
チョンマゲ結って、スーツにピンクのネクタイ。
ワラジを履いたメガネ男。
「桃太郎」と名乗ったソイツは、信じられないことにアタシの部屋に居座る気だ。
高校受験に失敗したリカが住むのは、完璧美人の姉が経営するアパート(ボロ)。
キテレツな住人たちを相手に、リカは関西人のサガで鋭いツッコミを入れまくる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる