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記録ノ13 あわてんぼうの…

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前回に続いて、年長の時のクリスマスの話をしよう。今回は家での話だ。

クリスマスまで1~2週間たったある日、僕は風呂に入っていると風呂場の外から突然「ドシン」という音が聞こえ、驚いた。
一緒に入ってた母は「もしかしてあわてんぼうのサンタクロースかな?」と答えた。
僕は「ウソだ~歌じゃあるまいしクリスマス前にやってくるサンタなんぞいるワケねーじゃん!」と心の中で叫んだ。

そして風呂からあがった後、父から僕がポケモンの人形をしまっている箱を確認するよう言われ、僕は恐る恐る箱を確認してみた。
すると箱の中にまだ持ってなかった人形が入っているではないか!
さっきまで懐疑的だったのが一変、僕はうれしさのあまり、「あわてんぼうのサンタクロース」を信じてしまっていた。

そして僕は小学校に入った後もあの時我が家にあわてんぼうのサンタが来たことを信じ続けていた。
しかし小学校高学年の時のクリスマスに家族とこの時の思い出話をしていた時、母から衝撃の事実を知らされる。

「あの時はお父さんがジャンプして”ドシン”って音を出しただけよ」

…ずっと信じ続けていたあわてんぼうのサンタクロース…僕の夢が壊れた瞬間であった…

僕はサンタとは「いると思う人にはいるし、いないと思う人にはいない存在」だと思う。
もしいつか自分に子供ができたら、その子が現実的に物事を考えられる年頃になるまでは「サンタはいる」と教えてあげたい。

サンタクロース…それはみんなの心の中にいる存在なのだろう。
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