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第1話 誕生!レイヤリオンハルカ!
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こんにちは!皆さんは「コスプレ」ってもちろん知ってますよね?
「知ってる!」「名前ぐらいならわかる」「何それ?」…うんうん、いろんな声が聞こえてきますね。
知らない方のために説明しますと「コスプレ」というのは「コスチュームプレイ」の略でして、アニメやゲームなどのキャラクターになりきって楽しむことです。コスプレをする人のことを「コスプレイヤー」略して「レイヤー」と呼びます。今やコスプレは世界的な文化へと成長し、日本のみならず世界各地にレイヤーが誕生し、世界各地でイベントが開かれています!
この物語の主人公もそんなコスプレイヤーのひとり。さっそく彼女をのぞいてみましょう!
え?私はだれかって?それは後々お話しするとして…さあ、始まりますよ!コスプレイベント会場へ急ぎましょう!!
「ハルカちゃ~ん!こっちむいて~!」「ファインボールのポーズよろしく!!」
「はーい!」
パシャッ!パシャッ!…ひっきりなしに鳴り響くシャッター音の中多くのカメラマンに囲まれながらポーズをとる彼女こそこの物語の主人公・浦山ハルカ!小学5年生にしてSNSのフォロワー数は累計300万人越えの超人気コスプレイヤーです!ちなみにいま彼女がしているのは変身ヒロインアニメ・「ネガポジェル」の主人公・「ネガポファイン」です!
「いいな~姉ちゃんばっかり…オレは全然見向きもされねえ…」
そんなハルカちゃんの横で嘆いているのは弟の浦山ゆあくん、小学2年生。ヒーロー好きな彼もコスプレイヤーですが、お姉ちゃんの影に埋もれがち…ちなみに彼がしているコスプレはソーセージメーカーのイメージキャラの「ウインナーキッド」。ソーセージの力でパワーアップするヒーローです!
「あ!ついでに弟くんもよろしく!」
「…ほ~らまたでました”ついでに”発言…ど~せボクちゃんは姉ちゃんの添え物ですよ~だ…ここにきてる人たちにオレが目的のやつなんてひとりもいないんだよ…」
「そんなことないわよゆあ!見てあのカメラマンさんの笑顔を!みんなゆあをとることができて嬉しいのよ!だからあなたもレイヤーとしてしっかりこたえなきゃ!」
「母ちゃん…わかった!」
…この人が2人のお母さん。名前は浦山みはる。お父さんやハルカちゃんと一緒にハルカたちの衣装制作を担当しています。彼女もコスプレをしますけど、今回のイベントではしていません。本職はイラストレーターで、昔は有名ゲーム会社でキャラクターデザインを担当していました。
ハルカ「お母さん!そういえばお父さんから連絡あった?」
「えーと…取材がひと段落したからあと数分で戻るって!」
…2人のお父さんの名前は浦山ほだか。職業はライターでアニメや二次元関連の記事をニュースサイトを中心に執筆しています!今回はこのイベント会場で記事の執筆のためにレイヤーさんたちに取材して回っていたのです!
「あっ!お父さんが戻ってきた!お父さ~ん!」
「みんな!大変だ!早く逃げるんだ!」
ゆあ「逃げる!?火事でもあったの!?」
「もっと大変なことだ!これを見ろ!」
お父さんがスマホでみせた動画…そこに映ってたのは…
「ズズズ…」
何やらブラックホールのようなものからひとつ目の真っ黒な巨大な怪物が現れています…
「インボ~ッチ!!」
「うわ~!」「逃げろ~!」
ハルカ「ネガポジェルに出てくるインボッチだ~!すごい!コレCG?こんなイベントやってるの?」
「そんなもんじゃない!本物だ!現に向こうのエリアは荒らされてる!もしかしたらこっちのエリアに来るのも時間の問題かもしれん!」
ゆあ「そいつは大変だ!こういう時は警察!?消防!?自衛隊!?えーと…警察が110番で消防が119番だろ…ねえちゃん、自衛隊の番号て何番だっけ?」
ハルカ「え~と…きっとそういう番号はないから防衛省に直接連絡?でも防衛省の番号って…」
みはる「ふたりともそんな茶番やってる場合じゃないでしょ!きっと会場の人が連絡してくれるはずだから今はとにかく逃げ…」
ドスン!
「インボ~ッチ!」
「会場の皆様にお知らせします!突然謎の怪物が会場内に出現しましたため皆さまは速やかに会場の外に避難してください!」
ゆあ「こっちにも来た~!」
ほだか「みんな!早く逃げるんだ!父さんの後についてこい!」
ハルカ「はい!」
お父さんを先頭に急いで会場から避難するハルカちゃんたち…しかしこの後、ハルカちゃんに運命の出来事が起こるのです!
ピカッ!!
「わあああっ!」
突然ハルカちゃんを謎の光が包みました…
「…アレ?ここはどこ…?一面真っ白…」
「驚かせてしまってごめんなさい…あなたが浦山ハルカさんですね?」
「はい!」
「私は異世界にあるレイヤ王国の使いの者のリアです。あなたは知らないと思いますが先ほどまでナレーションをしていたのですけれどね…先ほど現れたインボッチ…ヤツはキャラーホールから現れた”ヴィラン”なのです…」
「ヴィラン…悪役…確かにインボッチは悪役だけど…リアさん、キャラーホールって?」
「キャラーホールはあなたの世界と異世界をつなぐ扉…あなたの世界においてインボッチは架空の存在ですが、あのインボッチは”インボッチが実在する世界”からキャラーホールをつたってやってきたのです。キャラーホールから現れる存在のうち、別世界に危機をもたらす存在をレイヤ王国では”ヴィラン”と呼んでおります。あなたはそのヴィランから人々を救う”レイヤリオン”に選ばれたのです!」
「…レイヤリオン?新幹線のロボット?」
「…違います。コスプレで戦う戦士のことです!ハルカさん…あなたの大事な家族を、会場のみんなを救えるのはあなたしかいません!どうかお願いできますか?」
「…私の大事な家族…私は家族がいたからこうやってレイヤー活動ができている…守りたい…みんなを…
わかりました!引き受けます!」
「ありがとうございます…それではレイヤ王国との通信機にもなるこのレイヤブレスと衣装に振りかけることで特殊な力が沸き上がるレイヤパフュームをあなたに授けます…そして早速パフュームをあなたが今着ている衣装に振りかけてください!」
「わかりました!」
プシュッ…
「わっ!全身からあからさまにパワーアップ的なオーラが!アニメの世界だったら絶対何らかの能力に目覚めた的なアレだよね!?」
「…そうです、あなたはレイヤリオンの力に目覚めたのです!そのパフュームをかけた衣装を身につければ戦闘時にそのキャラクターと同じ能力が使えます。今のあなたはただのレイヤーじゃない…ネガポファインの身体能力とわざを携えたネガポファインその人なのです!さあ、みんなを救うのです!」
「わかりました!」
そして私は真っ白な空間からハルカちゃんを元のイベント会場に戻しました。
さあ、ここからが本番です!みんなもハルカちゃんを応援してください!
「インボ~ッチ!!」
「インボッチ…今の私は本物のネガポファイン…勇気を出してみんなのために!!」
「世の中どんよりクラクラにしちゃう悪い子は私がお灸をすえたげる!根は明るい希望の使者・ネガポファイン!!スターリングレイヤリオンハルカ!」
ゆあ「姉ちゃん!?何やってんの!?てかレイヤリオンって!?」
ほだか「ハルカ!今はネガポファインになりきってる場合じゃない!早く逃げるんだ!」
「いいえ、私はネガポファイン!家族を…会場のみんなを守るわ!」
みはる「…なんだかよくわからないけど…信じましょう、あの子を…あの子の背中を見て…きっと私たちを…会場のみんなを守ってくれる…」
ほだか「…そうしよう…ハルカ!頑張れ!」
「イ~ン…ボ~ッチ!」
インボッチの巨大な拳がハルカちゃんに襲いかかります!
「えい!」
ゆあ「よけた!すごいジャンプ力だ!今の姉ちゃんは本物のネガポファインだ!いけ~!姉ちゃん!」
「頑張れネガポファイン!」「インボッチをやっつけろ~!」「応援してるぞ~!」
ハルカ「すごいジャンプ力…私本当にネガポファインなんだ…そうとなれば恐れる必要はない!今度はこっちの番よ!!ファインフィスト!!」
ハルカちゃん、ネガポファインの自慢の必殺パンチでインボッチに反撃です!
「ボ~ッチ…」
ほだか「弱ってる…どうやら今の一撃が効いたようだな…ノックアウトも時間の問題か…」
「インボ~ッチ!!」
しかしインボッチも黙っちゃいません!目からビームで反撃してきます!
「わっ!何すんのよ!ちょっとコゲついちゃったじゃない!どうしてくれんの!この衣装だって作るのに結構値段掛かってるんですからね!!それにアンタは序盤に出てくる初期型インボッチでしょ!初期型は目からビーム使わず素手だけで戦うはずでしょ!?ルール違反な上に原作ムシじゃない!」
ゆあ「出た~姉ちゃんのオタ知識披露…」
「とにかく、初期型なら初期型らしく正々堂々…」
「インボ~ッチ!」
「コラ~!!説教中に攻撃するんじゃなーい!!ファインボール!」
「ボ~ッチ!!」
ゆあ「ファインボールが命中した!」
「説明しよう!ファインボールは光の剛速球をおみまいするわが友ハルカ…もとい今はネガポファインの必殺技である!決定的瞬間スクープスクープ!」
「姉ちゃんの友達の亀子さん!?突然だな!」
…突然現れたこの人はハルカちゃんのクラスメイトの亀子ちひろさん。学校では新聞部に所属していて、休日は各地のコスプレイベントに足を運んでレイヤーさんたちの写真を撮りまくるのが趣味なんです!
「そう!レイヤーいるところに亀子ちひろあり!浦山ハルカいるところに亀子ちひろあり!私は我が盟友、浦山ハルカの晴れ舞台をしっかりカメラに収めるという責務があるのです!!」
みはる「亀子ちゃんはいつも私たち一家のことをとってくださっているものね…でも危険だからもう少し離れて撮影してね。」
「了解!…ってそうこうしているうちに戦いはクライマックス!?インボッチがだいぶ弱っておりますな…」
「ボッチ…」
「さあ、そろそろトドメよ!インはヨウになりなさい!ハンディオシンフォニー!」
亀子「説明しよう!ハンディオシンフォニーはネガポファインの超大技!手に持ったファインハンディオから放たれるピンク色の光の雨で敵にトドメをさすのだ!!!!」
「モウボッチジャナ~イ…」
亀子「インボッチが光に変わった!ネガポファインの勝利だ~!」
ハルカちゃんの活躍でインボッチは見事討伐成功!そして…
「あっ!荒らされた会場も徐々に戻っていく…私の衣装も!」
おっと、このことをブレスから説明せねばなりませんね…
リア「ヴィランを倒したことにより生まれた光の力で、荒らされた会場も、傷ついたあなたの衣装も元に戻ったのです…ハルカさん、初めての戦いは見事でした。ですがこれからも強いヴィランが次々現れることでしょう…どうか頑張ってください。」
「ありがとうございます!」
亀子「とゆーワケでこの会場を襲った危機は見事わが友、浦山ハルカさんにとって撃退されました!」
「か、亀子さん!?来てたんだ…」
「あたりまえでしょ!バトルシーンもばっちり!…とゆーワケで勝利の一枚お願いします!」
「は…はい!」
「こっちもよろしく!」「僕もお願い!」
ゆあ「あーあ、結局姉ちゃんがいっつもスターなんだよ…オレもさっきの姉ちゃんみたいにすごい技使えたらな~」
ほだか「まあまあ、今は姉ちゃんを誇りに思うんだ!」
みはる「しっかりと私たちと会場のみんなを守ってくれたあの子はすごい子よ…」
ゆあ「…うん!姉ちゃん!カッコよかったぞ!」
こうしてレイヤリオンハルカの最初の戦いは勝利に終わりました。これからも油断できない戦いが続きますよ!頑張れ!レイヤリオンハルカ!
「知ってる!」「名前ぐらいならわかる」「何それ?」…うんうん、いろんな声が聞こえてきますね。
知らない方のために説明しますと「コスプレ」というのは「コスチュームプレイ」の略でして、アニメやゲームなどのキャラクターになりきって楽しむことです。コスプレをする人のことを「コスプレイヤー」略して「レイヤー」と呼びます。今やコスプレは世界的な文化へと成長し、日本のみならず世界各地にレイヤーが誕生し、世界各地でイベントが開かれています!
この物語の主人公もそんなコスプレイヤーのひとり。さっそく彼女をのぞいてみましょう!
え?私はだれかって?それは後々お話しするとして…さあ、始まりますよ!コスプレイベント会場へ急ぎましょう!!
「ハルカちゃ~ん!こっちむいて~!」「ファインボールのポーズよろしく!!」
「はーい!」
パシャッ!パシャッ!…ひっきりなしに鳴り響くシャッター音の中多くのカメラマンに囲まれながらポーズをとる彼女こそこの物語の主人公・浦山ハルカ!小学5年生にしてSNSのフォロワー数は累計300万人越えの超人気コスプレイヤーです!ちなみにいま彼女がしているのは変身ヒロインアニメ・「ネガポジェル」の主人公・「ネガポファイン」です!
「いいな~姉ちゃんばっかり…オレは全然見向きもされねえ…」
そんなハルカちゃんの横で嘆いているのは弟の浦山ゆあくん、小学2年生。ヒーロー好きな彼もコスプレイヤーですが、お姉ちゃんの影に埋もれがち…ちなみに彼がしているコスプレはソーセージメーカーのイメージキャラの「ウインナーキッド」。ソーセージの力でパワーアップするヒーローです!
「あ!ついでに弟くんもよろしく!」
「…ほ~らまたでました”ついでに”発言…ど~せボクちゃんは姉ちゃんの添え物ですよ~だ…ここにきてる人たちにオレが目的のやつなんてひとりもいないんだよ…」
「そんなことないわよゆあ!見てあのカメラマンさんの笑顔を!みんなゆあをとることができて嬉しいのよ!だからあなたもレイヤーとしてしっかりこたえなきゃ!」
「母ちゃん…わかった!」
…この人が2人のお母さん。名前は浦山みはる。お父さんやハルカちゃんと一緒にハルカたちの衣装制作を担当しています。彼女もコスプレをしますけど、今回のイベントではしていません。本職はイラストレーターで、昔は有名ゲーム会社でキャラクターデザインを担当していました。
ハルカ「お母さん!そういえばお父さんから連絡あった?」
「えーと…取材がひと段落したからあと数分で戻るって!」
…2人のお父さんの名前は浦山ほだか。職業はライターでアニメや二次元関連の記事をニュースサイトを中心に執筆しています!今回はこのイベント会場で記事の執筆のためにレイヤーさんたちに取材して回っていたのです!
「あっ!お父さんが戻ってきた!お父さ~ん!」
「みんな!大変だ!早く逃げるんだ!」
ゆあ「逃げる!?火事でもあったの!?」
「もっと大変なことだ!これを見ろ!」
お父さんがスマホでみせた動画…そこに映ってたのは…
「ズズズ…」
何やらブラックホールのようなものからひとつ目の真っ黒な巨大な怪物が現れています…
「インボ~ッチ!!」
「うわ~!」「逃げろ~!」
ハルカ「ネガポジェルに出てくるインボッチだ~!すごい!コレCG?こんなイベントやってるの?」
「そんなもんじゃない!本物だ!現に向こうのエリアは荒らされてる!もしかしたらこっちのエリアに来るのも時間の問題かもしれん!」
ゆあ「そいつは大変だ!こういう時は警察!?消防!?自衛隊!?えーと…警察が110番で消防が119番だろ…ねえちゃん、自衛隊の番号て何番だっけ?」
ハルカ「え~と…きっとそういう番号はないから防衛省に直接連絡?でも防衛省の番号って…」
みはる「ふたりともそんな茶番やってる場合じゃないでしょ!きっと会場の人が連絡してくれるはずだから今はとにかく逃げ…」
ドスン!
「インボ~ッチ!」
「会場の皆様にお知らせします!突然謎の怪物が会場内に出現しましたため皆さまは速やかに会場の外に避難してください!」
ゆあ「こっちにも来た~!」
ほだか「みんな!早く逃げるんだ!父さんの後についてこい!」
ハルカ「はい!」
お父さんを先頭に急いで会場から避難するハルカちゃんたち…しかしこの後、ハルカちゃんに運命の出来事が起こるのです!
ピカッ!!
「わあああっ!」
突然ハルカちゃんを謎の光が包みました…
「…アレ?ここはどこ…?一面真っ白…」
「驚かせてしまってごめんなさい…あなたが浦山ハルカさんですね?」
「はい!」
「私は異世界にあるレイヤ王国の使いの者のリアです。あなたは知らないと思いますが先ほどまでナレーションをしていたのですけれどね…先ほど現れたインボッチ…ヤツはキャラーホールから現れた”ヴィラン”なのです…」
「ヴィラン…悪役…確かにインボッチは悪役だけど…リアさん、キャラーホールって?」
「キャラーホールはあなたの世界と異世界をつなぐ扉…あなたの世界においてインボッチは架空の存在ですが、あのインボッチは”インボッチが実在する世界”からキャラーホールをつたってやってきたのです。キャラーホールから現れる存在のうち、別世界に危機をもたらす存在をレイヤ王国では”ヴィラン”と呼んでおります。あなたはそのヴィランから人々を救う”レイヤリオン”に選ばれたのです!」
「…レイヤリオン?新幹線のロボット?」
「…違います。コスプレで戦う戦士のことです!ハルカさん…あなたの大事な家族を、会場のみんなを救えるのはあなたしかいません!どうかお願いできますか?」
「…私の大事な家族…私は家族がいたからこうやってレイヤー活動ができている…守りたい…みんなを…
わかりました!引き受けます!」
「ありがとうございます…それではレイヤ王国との通信機にもなるこのレイヤブレスと衣装に振りかけることで特殊な力が沸き上がるレイヤパフュームをあなたに授けます…そして早速パフュームをあなたが今着ている衣装に振りかけてください!」
「わかりました!」
プシュッ…
「わっ!全身からあからさまにパワーアップ的なオーラが!アニメの世界だったら絶対何らかの能力に目覚めた的なアレだよね!?」
「…そうです、あなたはレイヤリオンの力に目覚めたのです!そのパフュームをかけた衣装を身につければ戦闘時にそのキャラクターと同じ能力が使えます。今のあなたはただのレイヤーじゃない…ネガポファインの身体能力とわざを携えたネガポファインその人なのです!さあ、みんなを救うのです!」
「わかりました!」
そして私は真っ白な空間からハルカちゃんを元のイベント会場に戻しました。
さあ、ここからが本番です!みんなもハルカちゃんを応援してください!
「インボ~ッチ!!」
「インボッチ…今の私は本物のネガポファイン…勇気を出してみんなのために!!」
「世の中どんよりクラクラにしちゃう悪い子は私がお灸をすえたげる!根は明るい希望の使者・ネガポファイン!!スターリングレイヤリオンハルカ!」
ゆあ「姉ちゃん!?何やってんの!?てかレイヤリオンって!?」
ほだか「ハルカ!今はネガポファインになりきってる場合じゃない!早く逃げるんだ!」
「いいえ、私はネガポファイン!家族を…会場のみんなを守るわ!」
みはる「…なんだかよくわからないけど…信じましょう、あの子を…あの子の背中を見て…きっと私たちを…会場のみんなを守ってくれる…」
ほだか「…そうしよう…ハルカ!頑張れ!」
「イ~ン…ボ~ッチ!」
インボッチの巨大な拳がハルカちゃんに襲いかかります!
「えい!」
ゆあ「よけた!すごいジャンプ力だ!今の姉ちゃんは本物のネガポファインだ!いけ~!姉ちゃん!」
「頑張れネガポファイン!」「インボッチをやっつけろ~!」「応援してるぞ~!」
ハルカ「すごいジャンプ力…私本当にネガポファインなんだ…そうとなれば恐れる必要はない!今度はこっちの番よ!!ファインフィスト!!」
ハルカちゃん、ネガポファインの自慢の必殺パンチでインボッチに反撃です!
「ボ~ッチ…」
ほだか「弱ってる…どうやら今の一撃が効いたようだな…ノックアウトも時間の問題か…」
「インボ~ッチ!!」
しかしインボッチも黙っちゃいません!目からビームで反撃してきます!
「わっ!何すんのよ!ちょっとコゲついちゃったじゃない!どうしてくれんの!この衣装だって作るのに結構値段掛かってるんですからね!!それにアンタは序盤に出てくる初期型インボッチでしょ!初期型は目からビーム使わず素手だけで戦うはずでしょ!?ルール違反な上に原作ムシじゃない!」
ゆあ「出た~姉ちゃんのオタ知識披露…」
「とにかく、初期型なら初期型らしく正々堂々…」
「インボ~ッチ!」
「コラ~!!説教中に攻撃するんじゃなーい!!ファインボール!」
「ボ~ッチ!!」
ゆあ「ファインボールが命中した!」
「説明しよう!ファインボールは光の剛速球をおみまいするわが友ハルカ…もとい今はネガポファインの必殺技である!決定的瞬間スクープスクープ!」
「姉ちゃんの友達の亀子さん!?突然だな!」
…突然現れたこの人はハルカちゃんのクラスメイトの亀子ちひろさん。学校では新聞部に所属していて、休日は各地のコスプレイベントに足を運んでレイヤーさんたちの写真を撮りまくるのが趣味なんです!
「そう!レイヤーいるところに亀子ちひろあり!浦山ハルカいるところに亀子ちひろあり!私は我が盟友、浦山ハルカの晴れ舞台をしっかりカメラに収めるという責務があるのです!!」
みはる「亀子ちゃんはいつも私たち一家のことをとってくださっているものね…でも危険だからもう少し離れて撮影してね。」
「了解!…ってそうこうしているうちに戦いはクライマックス!?インボッチがだいぶ弱っておりますな…」
「ボッチ…」
「さあ、そろそろトドメよ!インはヨウになりなさい!ハンディオシンフォニー!」
亀子「説明しよう!ハンディオシンフォニーはネガポファインの超大技!手に持ったファインハンディオから放たれるピンク色の光の雨で敵にトドメをさすのだ!!!!」
「モウボッチジャナ~イ…」
亀子「インボッチが光に変わった!ネガポファインの勝利だ~!」
ハルカちゃんの活躍でインボッチは見事討伐成功!そして…
「あっ!荒らされた会場も徐々に戻っていく…私の衣装も!」
おっと、このことをブレスから説明せねばなりませんね…
リア「ヴィランを倒したことにより生まれた光の力で、荒らされた会場も、傷ついたあなたの衣装も元に戻ったのです…ハルカさん、初めての戦いは見事でした。ですがこれからも強いヴィランが次々現れることでしょう…どうか頑張ってください。」
「ありがとうございます!」
亀子「とゆーワケでこの会場を襲った危機は見事わが友、浦山ハルカさんにとって撃退されました!」
「か、亀子さん!?来てたんだ…」
「あたりまえでしょ!バトルシーンもばっちり!…とゆーワケで勝利の一枚お願いします!」
「は…はい!」
「こっちもよろしく!」「僕もお願い!」
ゆあ「あーあ、結局姉ちゃんがいっつもスターなんだよ…オレもさっきの姉ちゃんみたいにすごい技使えたらな~」
ほだか「まあまあ、今は姉ちゃんを誇りに思うんだ!」
みはる「しっかりと私たちと会場のみんなを守ってくれたあの子はすごい子よ…」
ゆあ「…うん!姉ちゃん!カッコよかったぞ!」
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