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プロローグ2 ~現職十二支~
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「お前たち!干支王様が新十二支候補を集め、十二支入れ替えをかけたバトル大会を開催すると決められたぞー!」
干支王から十二支コロシアムの知らせを受け取った青龍はすぐさま十二支たちの本拠地、 十二殿に向かい、他の十二支たちに鬼気迫る表情で報告した。
「入れ替えか、我々のほうが上であることを思い知らせてやればいいだけだ…」
現職十二支サブリーダー、寅の白虎は余裕の表情だ。
「オレたちが新参者に負けるわけないっしょ!あ、でも負けたらお師匠さんに頭ギュウギュウされちまうかも…」
そう発言したのは申の孫悟空、三蔵一行と旅を続け、あまたの妖怪たちを打ち負かしてきただけに戦闘力は青龍や白虎と肩を並べる実力者だ。
「ボクのジャンプ力でみんな蹴散らしてやるんだピョン!」
卯の因幡の白兎こと『イナッチ』もやる気満々だ。
「どんな相手が来ようと私がこの牙で仕留めて見せましょう…」
どんな獲物もしとめる猟犬と言われた戌のライプラス。パワーだけでなくスピードも兼ね備えている。
「甘ったれた新候補何ぞ私が石に変えてあげるだけです!」
巳のメデューサは相手を石化させる力が最大の武器だ。
青龍「お前たち、怖くはないのか?もしかしたら自分たちが十二支じゃなくなるのかもしれないのだぞ!
干支王様がお選びになられたのだから新候補だって決して弱くはないはずだぞ!」
「新参者が怖くて十二支が務まるか!オイラだって負けないぞ!」
そういうのは亥の猪八戒、悟空とともに旅をしただけあって、戦闘センスは決して低くはない。
「仮に悟空や八戒が負けようが、オレ様は負けない!」
丑の牛魔王。悟空の最大のライバルにして現職十二支随一のパワータイプだ。
やはりというか悟空や八戒とは仲は良くないらしい…
「我の辞書に敗北の文字はない!」
午のペガサス。ペルセウスをはじめあまたの勇者たちの手助けをしてきた名馬だ。
「新候補何ぞ私の黄金の毛皮で包み込んで成敗して見せましょう…」
未のハマル。おひつじ座として夜空に輝く黄金の羊だ。
「ボクの小づちがあれば絶対負けないでチュ!」
子のコヅチネズミのチュースケ。おむすびころりんのあのネズミだ。打ち出の小づちを武器に戦う。
「青龍よ、ここにいる皆は何も恐れてはいない。私も同じだ。新参者より我々が優れていることを証明してやりましょう!」
酉の朱雀。青龍や白虎とともに四神の一角を担う。
「…ここにいる皆はだれも恐れてはいなかったようだな…覚悟はきまった…ここにいる全員絶対勝って新参者に喝を入れてやろう!現職こそが最強なのだ!」
「オーッ!!!」
「…誰が最強だって?」
青龍「…?お前たちは!?」
「おっと挨拶が遅れてしまった…はじめまして現職十二支の皆さん…いや、まもなく”元”十二支になる皆さん…
オレは新十二支候補のリーダー、獅子のネメアー…しし座にその名をのこす強靭な肉体を持つライオン…
ここにいる我々新十二支が、あなたたちを全員倒して新たな十二支となってみせましょう!」
新十二支候補の残りの11体は?次回へ続く!
干支王から十二支コロシアムの知らせを受け取った青龍はすぐさま十二支たちの本拠地、 十二殿に向かい、他の十二支たちに鬼気迫る表情で報告した。
「入れ替えか、我々のほうが上であることを思い知らせてやればいいだけだ…」
現職十二支サブリーダー、寅の白虎は余裕の表情だ。
「オレたちが新参者に負けるわけないっしょ!あ、でも負けたらお師匠さんに頭ギュウギュウされちまうかも…」
そう発言したのは申の孫悟空、三蔵一行と旅を続け、あまたの妖怪たちを打ち負かしてきただけに戦闘力は青龍や白虎と肩を並べる実力者だ。
「ボクのジャンプ力でみんな蹴散らしてやるんだピョン!」
卯の因幡の白兎こと『イナッチ』もやる気満々だ。
「どんな相手が来ようと私がこの牙で仕留めて見せましょう…」
どんな獲物もしとめる猟犬と言われた戌のライプラス。パワーだけでなくスピードも兼ね備えている。
「甘ったれた新候補何ぞ私が石に変えてあげるだけです!」
巳のメデューサは相手を石化させる力が最大の武器だ。
青龍「お前たち、怖くはないのか?もしかしたら自分たちが十二支じゃなくなるのかもしれないのだぞ!
干支王様がお選びになられたのだから新候補だって決して弱くはないはずだぞ!」
「新参者が怖くて十二支が務まるか!オイラだって負けないぞ!」
そういうのは亥の猪八戒、悟空とともに旅をしただけあって、戦闘センスは決して低くはない。
「仮に悟空や八戒が負けようが、オレ様は負けない!」
丑の牛魔王。悟空の最大のライバルにして現職十二支随一のパワータイプだ。
やはりというか悟空や八戒とは仲は良くないらしい…
「我の辞書に敗北の文字はない!」
午のペガサス。ペルセウスをはじめあまたの勇者たちの手助けをしてきた名馬だ。
「新候補何ぞ私の黄金の毛皮で包み込んで成敗して見せましょう…」
未のハマル。おひつじ座として夜空に輝く黄金の羊だ。
「ボクの小づちがあれば絶対負けないでチュ!」
子のコヅチネズミのチュースケ。おむすびころりんのあのネズミだ。打ち出の小づちを武器に戦う。
「青龍よ、ここにいる皆は何も恐れてはいない。私も同じだ。新参者より我々が優れていることを証明してやりましょう!」
酉の朱雀。青龍や白虎とともに四神の一角を担う。
「…ここにいる皆はだれも恐れてはいなかったようだな…覚悟はきまった…ここにいる全員絶対勝って新参者に喝を入れてやろう!現職こそが最強なのだ!」
「オーッ!!!」
「…誰が最強だって?」
青龍「…?お前たちは!?」
「おっと挨拶が遅れてしまった…はじめまして現職十二支の皆さん…いや、まもなく”元”十二支になる皆さん…
オレは新十二支候補のリーダー、獅子のネメアー…しし座にその名をのこす強靭な肉体を持つライオン…
ここにいる我々新十二支が、あなたたちを全員倒して新たな十二支となってみせましょう!」
新十二支候補の残りの11体は?次回へ続く!
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