カカオバスターズ～バレンタイン破壊計画～

ミッション2 チョコ狩りin都内コンビニ

「チョコ狩りじゃー！カカオバスターズ様がきてやったぞー！」
2035年1月31日午前10時、サーモンの掛け声とともに、特撮の悪の組織のような黒いボディスーツと覆面に身を包んだ集団が都内某所のコンビニを襲撃。

「だ、誰だアンタたちは！」
「おっとこれ以上口出しすると俺の足が黙っちゃいねえぜ！」
「ぐあっ！」
サーモンは空手チャンピオンの自慢の足で店長の男を蹴り上げた。
「店員共はオレたちでおさえとく！お前たちは店のチョコというチョコを根こそぎ奪い取れ！」

店長と店員たちはサーモンたちによって縛り付けられ拘束された。
店員「クソッ！貴様ら何のためにこんなマネを！」
サーモン「オレたちはただバレンタインをつぶしたいだけ…それだけだ。」
「ええい！バレンタインがどうだが知らんが今すぐ非常ボタンを押して警備員を呼んでやる！」
店員は縛られた状態から何とか顎で非常ボタンを押そうとするが…
「おっと！いますぐ警備員でも警察でも自衛隊でも呼んでみろ！オレの自慢は足だけじゃないぜ！」
サーモンと店員たちを取り囲んでいた団員たちはいっせいに懐から銃を出し、突き付けた。

店長「ヤツらそんなものまで…」
うちの組織にはやたらこの手のブツに詳しい方がいてな…こいつはその方からのパイプで入手したロシア…おっと今はソ連か。の最新型の銃を改造したものだ。引き金を引けばお前らなんて一瞬であの世行きだ。」

さかのぼること2年前の2033年、かつてロシア連邦と呼ばれた国は指導者の暴走によりソビエト社会主義共和国連邦に逆戻りし、アメリカをはじめ世界のほとんどの国と断交状態になり、国連も脱退し鎖国状態となっている。
断交した国の中には日本も含まれている。この銃はカカオバスターズのあるメンバーがソ連の武器商人から秘密裏に入手したものだ。

「サーモンさん！この店のチョコすべて回収完了しました！」
「ご苦労！ずらかるぞ！
撃たれないで命拾いしたなお前ら！だがオレらの仲間はまだまだいる！他の店でも今頃チョコ狩りが行われているだろうよ！果たして日が暮れるころにこの国の小売店にどれだけのチョコが残っていることだろうなー！」

サーモンは高笑いしながら団員たちの乗ったチョコが詰め込まれた車を引き連れ、バイクで団員たちを先導しながら去っていった。
バイクのトランクにもチョコが詰まっている。
サーモンの言葉通り、このコンビニだけでなく、全国各地でチョコ狩りは行われているのだった…
以下次回！