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おこぼれ話343 アンケートが現実に!?
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コロコロコミックでは毎年2月号で「ビッグアンケート」なる企画が行われていた(今でもやってるのかな?)。
これは名前通り通常のアンケートよりも質問量が多いアンケートで、とじ込みのハガキではなく、ページに印刷されている回答用紙を切り取って、封書に入れて送る形式であった。
質問の内容はふだんのアンケートでは聞かないようなこともいろいろ質問され、「コロコロを読み始めた時期」とか、正月明け直後の発売号で行うが故に「今年のお年玉の金額やその使い道」さらに小学館の雑誌だというのに「ジャンプで好きな漫画」という質問もなぜか毎年出された(小学館と集英社はグループ企業だけどさ。ちなみにこの部分は当時ジャンプに興味なかった僕はワンピースとかナルトとか知ってる作品を適当に書いた)。
そしてその中に「自分が今ハマってることを選択肢のなかから3つまで書いてください」というものがあり、続けて「その選択肢の中からマンガになってほしい題材を一つ選んでください」という質問があった。選択肢は「ゲーム」や「ホビー」などのコロコロ的なものから、「スポーツ」や「ボードゲーム」などのアナログな遊びなど多義にわたる。
そして僕は小3の頃あたりに漫画になったら読みたい題材に選択肢の中から「鬼ごっこ」を選択した。母からは「え~っ!?」と言われたがある意味これも僕の想定内といえる。僕が「鬼ごっこ」に一票入れた理由は「漫画にするのが難しそうだから逆にどうやって漫画化するのか見てみたい」「鬼ごっこを漫画的・コロコロ的表現の中にどうやって落とし込むかが気になる」というものだ。多分他に入れてるヤツいなさそうだから描こうとする以前に雑誌掲載の実現自体が不可能かもしれないけど、鬼ごっこ漫画を見てみたい自分の中では強く思ってたのだ。
それから半年ほどたったその年の8~10月あたり、なんと別冊コロコロで読み切りながら鬼ごっこのマンガが本当に掲載されたのだ!「実現しちゃった…他に入れたやついたんだ…」ページをめくった瞬間に嬉しいながらそう思った。
タイトルは忘れたがストーリーは瞬足の少年と、「キミの足が欲しい」とか言って彼を狙う黒ずくめの組織の男との1対1の追いかけっこを題材としたもので、逃走中の1VS1版ともいうべき内容だった。
作中では「鬼ごっこ」というフレーズは一切使われず、ダイナミックなアクションとスピード感とスリル感を主軸に置いた作劇が特徴的であった。鬼ごっこ漫画なのに鬼ごっこと呼ばないのは玩具を「おもちゃ」と呼ばず「ホビー」と呼ぶコロコロらしい表現と言えよう。
まさに「コロコロが鬼ごっこ漫画を描いたらこうなりました!」を体現した作品で個人的に満足だった。連載化はしなかったけどね。
これは名前通り通常のアンケートよりも質問量が多いアンケートで、とじ込みのハガキではなく、ページに印刷されている回答用紙を切り取って、封書に入れて送る形式であった。
質問の内容はふだんのアンケートでは聞かないようなこともいろいろ質問され、「コロコロを読み始めた時期」とか、正月明け直後の発売号で行うが故に「今年のお年玉の金額やその使い道」さらに小学館の雑誌だというのに「ジャンプで好きな漫画」という質問もなぜか毎年出された(小学館と集英社はグループ企業だけどさ。ちなみにこの部分は当時ジャンプに興味なかった僕はワンピースとかナルトとか知ってる作品を適当に書いた)。
そしてその中に「自分が今ハマってることを選択肢のなかから3つまで書いてください」というものがあり、続けて「その選択肢の中からマンガになってほしい題材を一つ選んでください」という質問があった。選択肢は「ゲーム」や「ホビー」などのコロコロ的なものから、「スポーツ」や「ボードゲーム」などのアナログな遊びなど多義にわたる。
そして僕は小3の頃あたりに漫画になったら読みたい題材に選択肢の中から「鬼ごっこ」を選択した。母からは「え~っ!?」と言われたがある意味これも僕の想定内といえる。僕が「鬼ごっこ」に一票入れた理由は「漫画にするのが難しそうだから逆にどうやって漫画化するのか見てみたい」「鬼ごっこを漫画的・コロコロ的表現の中にどうやって落とし込むかが気になる」というものだ。多分他に入れてるヤツいなさそうだから描こうとする以前に雑誌掲載の実現自体が不可能かもしれないけど、鬼ごっこ漫画を見てみたい自分の中では強く思ってたのだ。
それから半年ほどたったその年の8~10月あたり、なんと別冊コロコロで読み切りながら鬼ごっこのマンガが本当に掲載されたのだ!「実現しちゃった…他に入れたやついたんだ…」ページをめくった瞬間に嬉しいながらそう思った。
タイトルは忘れたがストーリーは瞬足の少年と、「キミの足が欲しい」とか言って彼を狙う黒ずくめの組織の男との1対1の追いかけっこを題材としたもので、逃走中の1VS1版ともいうべき内容だった。
作中では「鬼ごっこ」というフレーズは一切使われず、ダイナミックなアクションとスピード感とスリル感を主軸に置いた作劇が特徴的であった。鬼ごっこ漫画なのに鬼ごっこと呼ばないのは玩具を「おもちゃ」と呼ばず「ホビー」と呼ぶコロコロらしい表現と言えよう。
まさに「コロコロが鬼ごっこ漫画を描いたらこうなりました!」を体現した作品で個人的に満足だった。連載化はしなかったけどね。
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