リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話336 心の風邪

小学校の保健室にこんな張り紙が貼ってあった。
「体だけでなく心も風邪をひくって知ってた？心の風邪にも気をつけて！！」
低学年の頃はこれに対して「心の風邪ってなんやねん？心が咳込んだり熱出したりするんかい！？少なくともワイは風邪ひいた時に心が熱くなったりしたことはあらへん！”あなたの風邪はどこから！？私は心から”なんて言うとるヤツおらへんやろ！」と、この張り紙を「ちゃんちゃらおかしい」ととらえていた。
しかし成長していくにつれ、この張り紙の語っている意味が人生においてとても重要であるということに気づき始める。

心の病…それは時に体の病より恐ろしい存在になりうるこの世の悪魔だ。
幼少期はその悪魔にとりつかれることはあまりないが、成長とともにその悪魔は近づいてくる。
僕も学年を重ねるごとにいじめや挫折などでこの悪魔に何度も襲われた、小学校時代だけじゃない、中学になってからもこの悪魔はとりつきつづける。
人生を何度も襲う悪魔…体だけでなく心も大切にしてほしい。あの張り紙は低学年には難しいが、高学年の生徒にはかなり響いたことだろう。