リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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おこぼれ話329 先生イレブンにエールを

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小5のある日の金曜日の帰りの会。M上先生から突然こんな発表があった。
「今日放課後に学校のグラウンドで先生方のチームでサッカーをやります!ぜひ見に来てください!」
…先生方によるサッカーチームがあることを知らなかった(単にその試合のためだけに組んだ即席のチームなのかもしれないが)。周りのクラスメイトも応援に行くということだったからその場のノリで僕も応援に行くことに。学校だから場所近いしね。

一度帰宅した後、試合開始時刻に間に合うように学校へ向かったが、ついた時にはすでに試合は始まっていた。
と言っても始まったばかりなので大きく動いてはなかったが。
すでにグラウンドには多数の生徒が駆けつけていた。そんでもってセイタくんには「リョーマ遅いよ!申し合い始まってるよ!」なんてダメ出しされたものだ。スマンな時間間違えてて…

…さあ気を取り直して応援だ。対戦相手は他の学校の先生方のチーム。まだ僕が来た時点で両チームとも無得点だったが、ボールの支配率は見る限り相手チームのほうが高く、若干相手のペースになっていた。
そんな中でマサくんは率先して応援の音頭をとり、応援コールを行っていた。
「いけいけ○○小~!おせおせ○○小~!」
皆それに合わせて応援のコールを送る。生徒たちからの応援ほど先生方とってパワーになるものはないだろう。
でもこの応援コールどっから出てきたんだろう?という疑問のほうが自分は気になっていた。即席で考えた割にはリズムとかしっかりしてるし…みんなも知っているかのようにコールしているし…学校名だってちゃんと入ってるんだから即席な感じもしないし…前からあったってことか?それともマサくんは野球やってるから自分のチームで取り入れていた応援をチーム名を学校名に差し替えて使っているのか?

…そんなことを気にしているうちにM上先生チーム、失点。その後も完全に相手に押されてさらにもう1点入れられることとなる。
気づけば空も暗くなってきて、逆転の糸口もつかめそうになかったので先生方には申し訳ないが僕は帰らせていただくことにした。すまんのう…
で、3日後の月曜日にマサくんから聞いた結果、M上先生チームは生徒たちの応援むなしくそのまま負けたらしい…
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