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おこぼれ話273 ワラジムシが待っているぞ
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小1の頃の趣味のひとつ、それは近所の公園に転がっている石(片手で持てるそこそこの大きさの石ね)を引っぺがしてその下に隠れているワラジムシを観察することであった。
特に一時時期は学校が終わって帰宅したらランドセルをすぐに置いて当時は自転車にまだ乗れなかったから自分の脚ですぐさまダッシュで公園に向かっていた。家から公園までは徒歩でも数分でつくので苦には感じなかった。そもそもワラジムシに会うためならこれぐらい苦じゃないという感じだった。家でゲームをするのと同じぐらい当時は大きな楽しみだったのだ。
僕がワラジムシを観察するときはまず腹を見る。卵を持っているやつがいないかどうか確認するのだ。
卵を持っているのは腹の部分に黄色い卵がたっぷり詰まっている。見つけるとなんか嬉しい。
そしてその卵をほじくることもよくやった。ほじくった直後は小さく黄色いワラジムシの赤ちゃんが動き始めるが、数秒動いたのちに動きは止まってしまった…今なら申し訳ないと思う。大切な命を無駄にしてしまって…
僕は放課後友達の家に遊びに行った帰りとかで帰宅時間までわずかな時間しかなくてもその公園に向かうことがよくあった。
ユウマくんはその公園の近くに住んでいて、僕の家から離れたとこにある他の友達の家に行った帰りに自転車に乗って家路へ向かう彼を長距離移動でバテバテになった体に鞭を打ちながら徒歩で追いかけながらその公園に向かっていた時には彼から「リョーマ頑張れ!ワラジムシが待ってるぞ!」なんて声をかけられたこともあるものだ。
どれだけ遅い時間になっても、バテバテになっても、ワラジムシたちに会いたい。そんな思いが強かったのだ。
特に一時時期は学校が終わって帰宅したらランドセルをすぐに置いて当時は自転車にまだ乗れなかったから自分の脚ですぐさまダッシュで公園に向かっていた。家から公園までは徒歩でも数分でつくので苦には感じなかった。そもそもワラジムシに会うためならこれぐらい苦じゃないという感じだった。家でゲームをするのと同じぐらい当時は大きな楽しみだったのだ。
僕がワラジムシを観察するときはまず腹を見る。卵を持っているやつがいないかどうか確認するのだ。
卵を持っているのは腹の部分に黄色い卵がたっぷり詰まっている。見つけるとなんか嬉しい。
そしてその卵をほじくることもよくやった。ほじくった直後は小さく黄色いワラジムシの赤ちゃんが動き始めるが、数秒動いたのちに動きは止まってしまった…今なら申し訳ないと思う。大切な命を無駄にしてしまって…
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