リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話270 ストリートドラゴン

小2の頃、放課後友達と遊んでいるときにトモくんが2つの国民的作品を合体させた新たなる遊戯を生み出した。
その名も「ストリートドラゴン」。ストリートファイター×ドラゴンボール＝ストリートドラゴンである。
国民的格ゲーと国民的バトル漫画。日本が世界に誇る2大バトルコンテンツが弱冠8歳の少年によってひとつとなった。

この遊びが生まれた経緯、それはトモくんの家でよくストリートファイターやドラゴンボールのゲームを皆がよくやっていたからである。
以前も書いた通りトモくんの家にはレトロゲーが結構あり、その中にはスーファミのスト2もあってよくプレイされていた。
そしてドラゴンボールだが、当時はドラゴンボール改の放送開始前でTVシリーズが休止中であったが、データカードダスは当時のアーケードカードゲームの中でもトップクラスの人気を誇り、そのほかにも家庭用ゲームや各種グッズも多数登場しており、原作の連載が終わった後に産まれた僕たち当時の小学生の間でも圧倒的な人気を誇っていた。僕が小2の時の2007年4月にバンダイが行った子供の好きなキャラクターアンケートでドラゴンボールが男子3位、男女総合でも5位であったこと、同時期にショウワノートから発売されていたドラゴンボールの文具のCMにTVシリーズ休止中であったにもかかわらずCM用に作られた新規のアニメが使われていたことからその人気が見て取れる。
そんな僕らにとって身近だったふたつの作品を合体させたのが「ストリートドラゴン」なのだ。

この遊びではトモくんの指名によりそれぞれに役が与えられたが、僕はベジータ役であった。
で、肝心の中身はどうなってたかというとストファイ要素もDB要素もほぼ皆無で適当に殺陣やってるだけ…キャラのセリフはおろか、せっかく両作品には素晴らしい必殺技がたくさんあるというのに各作品の必殺技をマネすることは皆無。もったいない…
結局名ばかりのコラボはこれが最初で最後であり、奇跡にも思えたこの遊戯はすっかり皆の心の中から消えていった…

PS.鳥山明先生、たくさんの素晴らしい作品とキャラクターをありがとうございました。やすらかにお休みください…