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おこぼれ話222 虫歯塗り絵
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僕は幼稚園~小1あたりにかけて塗り絵をするときに謎のクセが発動していた。
それはキャラクターの歯を黄色く塗って「虫歯」にするという謎の行為である。
塗り絵がキャラクターの歯が見えているイラストであれば僕はなぜか目をキラキラ輝かせて、すぐに黄色い色鉛筆を手に取って歯の部分を黄色く塗り始める。
これは歯がしっかり見えているイラストに限らず、例えば牙とか八重歯が見えているイラストも対象に上がる。
まずはキャラの口をじっくりとチェック。歯が思い切り見えてなくても牙があったり、八重歯がちょこんと見えていれば黄色く塗る。小さな歯でも頑張って塗った。それほど歯を黄色く塗ることに情熱をかけていたのだ。
黄色く塗った後は塗り絵を指さし「はい虫歯~www」とか言って爆笑するのがお約束。
何がそんなに面白かったのか今となってはわからんが、子供という生き物は大人が面白味を感じないことにも面白がり、大人が笑わないことにも笑ってしまう生き物なのは確かだ。
子供の頃に面白かったものも大人になれば面白くなくなってしまうなんてよくあること。何事にも楽しむことができた子供の心は成長していけば不思議に消えてしまう。子供とはある意味儚い生き物なのかもしれない。
それはキャラクターの歯を黄色く塗って「虫歯」にするという謎の行為である。
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