リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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おこぼれ話201 激アツ!灼熱地獄の始業式

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5年生の2学期の始業式。その会場は従来の体育館ではなく8月の灼熱のグラウンドであった。
なぜかって?体育館が改装工事中のため使えなかったからである。
最初始業式はグラウンドと聞いた時は新鮮な感じで楽しみすぎて灼熱の中やるという現実に僕は頭がいってなかった。いざ封を開けてみれば暑さ真っ盛りの中の炎天下の中で行うのだから楽しみは一気に地獄へと変わっていった。

グラウンドに待機している間も周りの生徒たちは口々に「暑い」の一言が飛び交い、ハンカチで汗をぬぐう様子が絶えなかった。そんな中で待機してるのだから式が始まるまで待ってる時間の長さもいつもの全校集会とかより余計長く感じた。
式がはじまり、校長先生のお話しやら生徒代表として登壇したシュウジくんによるスピーチやらがあったが、開始から5分もたたないうちに自分の頭の中から「暑い」以外の感情が消え去っていて正直話の内容は入ってこなかった。話と話の合間にも生徒たちは口々に「暑い」「早く終わってくんねえかな…」などと漏らしていた。普段長い話を我慢できてる人たちもだ。そりゃこの暑さだもんな…

そして式の後半には新コーナーとして教頭先生司会による「転校生のコーナー」が始まった。突然のスタートにどっかのクラスに転校生が来るのか!?」と思って期待していた。
教頭先生が「転校生を紹介します!あちらをご覧ください!」と指さした方向を生徒たちは一斉に見つめ、目を皿にして転校生を探した。しかし転校生と思わしき人物は見当たらない。
そして1~2分後、教頭先生から衝撃の一言。
「はい、誰もいませんね。つまり転校生はいません!これからわが校に転校生が来てくれる日を楽しみにしながらこれからもこのコーナーを行っていきますのでよろしくお願いします!」
…とんだ茶番だった。クラスメイト達も口々に「なんだよ…」とかと口にしていた。炎天下の体力消耗にトドメをさした感の強い茶番劇であった。
生徒たちから不評だったのか、このコーナーはこれが最初で最後であった。

そんなこんなで史上最も過酷な始業式は終了。皆「暑かった~」と言いながら校舎内に戻っていった。
校舎もエアコン無いから暑いことに変わりはないんだけどさ…外よりは涼しいが。
今だったらこういう暑くて体育館もつかえないときは教室でリモートで始業式とかもあるのかもしれないが。
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