339 / 504
おこぼれ話201 激アツ!灼熱地獄の始業式
しおりを挟む
5年生の2学期の始業式。その会場は従来の体育館ではなく8月の灼熱のグラウンドであった。
なぜかって?体育館が改装工事中のため使えなかったからである。
最初始業式はグラウンドと聞いた時は新鮮な感じで楽しみすぎて灼熱の中やるという現実に僕は頭がいってなかった。いざ封を開けてみれば暑さ真っ盛りの中の炎天下の中で行うのだから楽しみは一気に地獄へと変わっていった。
グラウンドに待機している間も周りの生徒たちは口々に「暑い」の一言が飛び交い、ハンカチで汗をぬぐう様子が絶えなかった。そんな中で待機してるのだから式が始まるまで待ってる時間の長さもいつもの全校集会とかより余計長く感じた。
式がはじまり、校長先生のお話しやら生徒代表として登壇したシュウジくんによるスピーチやらがあったが、開始から5分もたたないうちに自分の頭の中から「暑い」以外の感情が消え去っていて正直話の内容は入ってこなかった。話と話の合間にも生徒たちは口々に「暑い」「早く終わってくんねえかな…」などと漏らしていた。普段長い話を我慢できてる人たちもだ。そりゃこの暑さだもんな…
そして式の後半には新コーナーとして教頭先生司会による「転校生のコーナー」が始まった。突然のスタートにどっかのクラスに転校生が来るのか!?」と思って期待していた。
教頭先生が「転校生を紹介します!あちらをご覧ください!」と指さした方向を生徒たちは一斉に見つめ、目を皿にして転校生を探した。しかし転校生と思わしき人物は見当たらない。
そして1~2分後、教頭先生から衝撃の一言。
「はい、誰もいませんね。つまり転校生はいません!これからわが校に転校生が来てくれる日を楽しみにしながらこれからもこのコーナーを行っていきますのでよろしくお願いします!」
…とんだ茶番だった。クラスメイト達も口々に「なんだよ…」とかと口にしていた。炎天下の体力消耗にトドメをさした感の強い茶番劇であった。
生徒たちから不評だったのか、このコーナーはこれが最初で最後であった。
そんなこんなで史上最も過酷な始業式は終了。皆「暑かった~」と言いながら校舎内に戻っていった。
校舎もエアコン無いから暑いことに変わりはないんだけどさ…外よりは涼しいが。
今だったらこういう暑くて体育館もつかえないときは教室でリモートで始業式とかもあるのかもしれないが。
なぜかって?体育館が改装工事中のため使えなかったからである。
最初始業式はグラウンドと聞いた時は新鮮な感じで楽しみすぎて灼熱の中やるという現実に僕は頭がいってなかった。いざ封を開けてみれば暑さ真っ盛りの中の炎天下の中で行うのだから楽しみは一気に地獄へと変わっていった。
グラウンドに待機している間も周りの生徒たちは口々に「暑い」の一言が飛び交い、ハンカチで汗をぬぐう様子が絶えなかった。そんな中で待機してるのだから式が始まるまで待ってる時間の長さもいつもの全校集会とかより余計長く感じた。
式がはじまり、校長先生のお話しやら生徒代表として登壇したシュウジくんによるスピーチやらがあったが、開始から5分もたたないうちに自分の頭の中から「暑い」以外の感情が消え去っていて正直話の内容は入ってこなかった。話と話の合間にも生徒たちは口々に「暑い」「早く終わってくんねえかな…」などと漏らしていた。普段長い話を我慢できてる人たちもだ。そりゃこの暑さだもんな…
そして式の後半には新コーナーとして教頭先生司会による「転校生のコーナー」が始まった。突然のスタートにどっかのクラスに転校生が来るのか!?」と思って期待していた。
教頭先生が「転校生を紹介します!あちらをご覧ください!」と指さした方向を生徒たちは一斉に見つめ、目を皿にして転校生を探した。しかし転校生と思わしき人物は見当たらない。
そして1~2分後、教頭先生から衝撃の一言。
「はい、誰もいませんね。つまり転校生はいません!これからわが校に転校生が来てくれる日を楽しみにしながらこれからもこのコーナーを行っていきますのでよろしくお願いします!」
…とんだ茶番だった。クラスメイト達も口々に「なんだよ…」とかと口にしていた。炎天下の体力消耗にトドメをさした感の強い茶番劇であった。
生徒たちから不評だったのか、このコーナーはこれが最初で最後であった。
そんなこんなで史上最も過酷な始業式は終了。皆「暑かった~」と言いながら校舎内に戻っていった。
校舎もエアコン無いから暑いことに変わりはないんだけどさ…外よりは涼しいが。
今だったらこういう暑くて体育館もつかえないときは教室でリモートで始業式とかもあるのかもしれないが。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる