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おこぼれ話178 夢の魔球で目指せ世界
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小4のある日の休みの日、ソラくんと2人で近所の公園に遊びに行った時のこと。僕は当時野球をやっていたソラくんからこのようなことを聞かされる。
「オレ、シロえもんのWボール投げられるぜ!今から投げるから見てくれよ!」
…ご存じのない方のために説明するとホワイトボールは当時コロコロで連載されていた「ドラベース」に登場する主人公最大のライバルキャラ、シロえもんの必殺魔球。ボールがW字状の軌道を描くシロえもんを、そしてドラベースを代表する必殺技だ。
…その発言の直後、ソラくんはボール代わりの泥団子を作り、すぐさまピッチングの構えに入った。
僕は「本当にホワイトボール投げられるんか~?しかも泥団子で…」と半信半疑になりながらピッチングを見届けることに。
しかし半信半疑の僕の心は一気に度肝を抜かれることになる。
彼の手から投げ出された泥団子。それは見事にW字状にバウンドしながら崩れていった。泥団子だから当然本体は崩れるとはいえ、まぎれもなくあのホワイトボールだ。僕が今見ていたのは泥団子遊びをしていた小学生ではない。投球練習をしていたシロえもんだ。思わずそう思ってしまった。
見事なピッチングを披露した直後、ソラくんは自信満々にこう言った。
「これがあれば次のWBCは代表入りで間違いなしだぜ!」
…今回は泥団子だったが、仮にもし硬式球でホワイトボールを投げられたら本当に代表候補にはなるかもしれない…僕は本気でそう思った。まだ当時は野球にそれほど詳しくなかったからね…
それにしてもホワイトボールを硬式で投げることは可能なのだろうか?
投げられるという方!ぜひプロに入ってくれ!できれば日ハムに!
「オレ、シロえもんのWボール投げられるぜ!今から投げるから見てくれよ!」
…ご存じのない方のために説明するとホワイトボールは当時コロコロで連載されていた「ドラベース」に登場する主人公最大のライバルキャラ、シロえもんの必殺魔球。ボールがW字状の軌道を描くシロえもんを、そしてドラベースを代表する必殺技だ。
…その発言の直後、ソラくんはボール代わりの泥団子を作り、すぐさまピッチングの構えに入った。
僕は「本当にホワイトボール投げられるんか~?しかも泥団子で…」と半信半疑になりながらピッチングを見届けることに。
しかし半信半疑の僕の心は一気に度肝を抜かれることになる。
彼の手から投げ出された泥団子。それは見事にW字状にバウンドしながら崩れていった。泥団子だから当然本体は崩れるとはいえ、まぎれもなくあのホワイトボールだ。僕が今見ていたのは泥団子遊びをしていた小学生ではない。投球練習をしていたシロえもんだ。思わずそう思ってしまった。
見事なピッチングを披露した直後、ソラくんは自信満々にこう言った。
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