リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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おこぼれ話160 鼻水が見えるの?

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今回の話は小3のある日の給食時間中、僕は同じ班のセイちゃんにあることを指摘されたことから始まる…
「リョーマくん、鼻水が見えてるよ!!」
僕は「からかってるだけだろう。現に鼻に鼻水が出てるような感覚は一切感じないわけだし」と思って他の班員にも聞いてみたが答えは皆同じ。「出てる」であった。
僕はとっさに鼻をすすって鼻水を引っ込めようと試みたが、結局それでもみんなからは「見える」と言われた。
「じゃあオレはどうすればいいんだよ!?」と言えばセイちゃんは高めの声で「鼻をかむゥ~!」と返した。
だが運悪くその日はティッシュを持ってきてなかったため、結局他の人にティッシュをもらい、何とか僕は鼻をかむことに成功した。その後鼻水について何も言われなかったため、鼻水は完全に出し切ったらしい。

身だしなみ…それは社会において大事なことであるが、自分は寝ぐせとか鼻毛とか「鏡を見ないとわからない身だしなみ」に気づきにくい癖が昔からある(それ以外にも気づかない身だしなみはあるが)。寝ぐせについてはよく指摘されたものだ。
だが、鼻水について指摘されたことはあの日が生まれて初めてであった。それゆえにあの日の自分の戸惑いは大きかったものと言えよう。
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