リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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おこぼれ話159 ラッキー7の小便器

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僕の通っていた小学校では1~4年の教室が2階であった。故に授業の合間のトイレ休憩では2階のトイレを使っていた。
そして僕は2階のトイレで小便をするときは8つぐらい小便器が並んでいる中でいつもドア側から数えて1番目の小便器を使っていた。なぜかその小便器だけ水の出る量が異様に多く特別感があり、入り口から入ってすぐ近くにあってすぐ小便ができること、何しろ当時の自分は1番=偉いという謎の思想を持ってたので1番にこだわってたことが1番の理由だ。

だが2年生のある時、ドア側から数えて7番目の小便器にこだわる生徒が数人現れた。ドア側のほうがすぐ小便できるのになぜわざわざ奥のほうにこだわるの?と自分は疑問でならなかったが、どの生徒たちも口をそろえてこんなことを言った。
「ラッキー7だから」
…別にラッキー7だからってその便器で小便すればラッキーになれるわけでもないだろ。しかもあくまでもドア側から数えて7番目ってだけだし、窓側から数えれば7番目じゃないし!!と自分は思っていた。リョーマよ、それを言うならお前がこだわる1番目の小便器も窓側から数えれば1番じゃないだろ…

そんなあるとき、トイレに来たM田先生が僕の1番の便器のこだわりや他の生徒の口から出た「ラッキー7」のフレーズを小耳にはさんでこんなことを言った。
「1番とかラッキー7とか関係ありません!どの便器も同じです!」
…先生ならそういうと思ったと思いながらも僕はこう心でつぶやいていた
「つまんねーの…」ラッキー7にこだわってた生徒たちも同じこと思ってたかもしれない。
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