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おこぼれ話156 検査は改造手術?の巻

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毎年春に学校で行う健康診断の時に1年生だけ行う検査がある。心臓検査だ。
順番は男子→女子の順。その会場は理科室。
担任の先生に誘導され、理科室にやってきた僕たちは検査の担当の先生から検査の概要を聞かされる。
「これから皆さんはあちらのベットに寝てもらって、装置を使って皆さんの心臓の音を調べていきます!」
…「装置を使う」…このフレーズを聞いた瞬間、僕にはひとつの不安がよぎった。そのため説明が終わった直後に僕は検査担当の先生に質問を投げかけた。

「すいません…その装置ってでっかい音出たりしますか?」
僕は歯医者の音とかでっかい音を耳元で鳴らされるのが子供のころスゴイイヤだった。なので「音が鳴るかならないか」は死活問題だったのだ。
それに対して担当の先生は「ちょっとは音鳴るけど大きくはないから大丈夫」との返答。このような発言を疑うことが多かった幼い自分は半信半疑であったが、一応信じてみようと思った。

そしてやってきた自分の番。パンツ一丁の状態になった僕は検査用ベッドの上に寝かせられ、体中に吸盤のついた装置をつけられまくり、洗濯ばさみみたいなやつまでつけられた。自らの今の状況に対して思わず心の中でこう思ってしまった。
「なんだこれ!?改造手術か!?今からオレ改造させられるのか!?」
…会場は薄暗い理科室。そこに寝かせられ、謎の装置を体中につけられたものならば思わずそのようなフレーズが浮かんでくるのも必然だったであろう。
「でも改造手術…悪くないかもな…まるで漫画の主人公になった気分だ!」
最初の不安はいずこへやら…結局、不安がってた音も全然大きくなく、検査はあっという間に終了した。

検査終了後、僕は装置の後だらけになった腹を見ていた。
「これが改造の後か…」
※改造はもちろんされていません。
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