294 / 502
おこぼれ話156 検査は改造手術?の巻
しおりを挟む
毎年春に学校で行う健康診断の時に1年生だけ行う検査がある。心臓検査だ。
順番は男子→女子の順。その会場は理科室。
担任の先生に誘導され、理科室にやってきた僕たちは検査の担当の先生から検査の概要を聞かされる。
「これから皆さんはあちらのベットに寝てもらって、装置を使って皆さんの心臓の音を調べていきます!」
…「装置を使う」…このフレーズを聞いた瞬間、僕にはひとつの不安がよぎった。そのため説明が終わった直後に僕は検査担当の先生に質問を投げかけた。
「すいません…その装置ってでっかい音出たりしますか?」
僕は歯医者の音とかでっかい音を耳元で鳴らされるのが子供のころスゴイイヤだった。なので「音が鳴るかならないか」は死活問題だったのだ。
それに対して担当の先生は「ちょっとは音鳴るけど大きくはないから大丈夫」との返答。このような発言を疑うことが多かった幼い自分は半信半疑であったが、一応信じてみようと思った。
そしてやってきた自分の番。パンツ一丁の状態になった僕は検査用ベッドの上に寝かせられ、体中に吸盤のついた装置をつけられまくり、洗濯ばさみみたいなやつまでつけられた。自らの今の状況に対して思わず心の中でこう思ってしまった。
「なんだこれ!?改造手術か!?今からオレ改造させられるのか!?」
…会場は薄暗い理科室。そこに寝かせられ、謎の装置を体中につけられたものならば思わずそのようなフレーズが浮かんでくるのも必然だったであろう。
「でも改造手術…悪くないかもな…まるで漫画の主人公になった気分だ!」
最初の不安はいずこへやら…結局、不安がってた音も全然大きくなく、検査はあっという間に終了した。
検査終了後、僕は装置の後だらけになった腹を見ていた。
「これが改造の後か…」
※改造はもちろんされていません。
順番は男子→女子の順。その会場は理科室。
担任の先生に誘導され、理科室にやってきた僕たちは検査の担当の先生から検査の概要を聞かされる。
「これから皆さんはあちらのベットに寝てもらって、装置を使って皆さんの心臓の音を調べていきます!」
…「装置を使う」…このフレーズを聞いた瞬間、僕にはひとつの不安がよぎった。そのため説明が終わった直後に僕は検査担当の先生に質問を投げかけた。
「すいません…その装置ってでっかい音出たりしますか?」
僕は歯医者の音とかでっかい音を耳元で鳴らされるのが子供のころスゴイイヤだった。なので「音が鳴るかならないか」は死活問題だったのだ。
それに対して担当の先生は「ちょっとは音鳴るけど大きくはないから大丈夫」との返答。このような発言を疑うことが多かった幼い自分は半信半疑であったが、一応信じてみようと思った。
そしてやってきた自分の番。パンツ一丁の状態になった僕は検査用ベッドの上に寝かせられ、体中に吸盤のついた装置をつけられまくり、洗濯ばさみみたいなやつまでつけられた。自らの今の状況に対して思わず心の中でこう思ってしまった。
「なんだこれ!?改造手術か!?今からオレ改造させられるのか!?」
…会場は薄暗い理科室。そこに寝かせられ、謎の装置を体中につけられたものならば思わずそのようなフレーズが浮かんでくるのも必然だったであろう。
「でも改造手術…悪くないかもな…まるで漫画の主人公になった気分だ!」
最初の不安はいずこへやら…結局、不安がってた音も全然大きくなく、検査はあっという間に終了した。
検査終了後、僕は装置の後だらけになった腹を見ていた。
「これが改造の後か…」
※改造はもちろんされていません。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
【短編】怖い話のけいじばん【体験談】
松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。
スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる