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おこぼれ話124 リョーマ的〇×クイズ必勝法
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4年生の秋、札幌にある下水道科学館というところのイベントに遊びに行った。
なぜならそのイベントにはペンギンの問題の木下ベッカムの着ぐるみが来るからだ。
映画の宣伝を兼ねたイベントで、コロコロに情報が掲載されてからずっと楽しみに待ってたイベントだ。
実はこの日、下水道科学館の近くにあるつどーむという施設にてポケモンのイベントも行われており、そちらに参加してから下水道科学館に向かったのだ。イベントを2軒ハシゴするなんて当時小4にして初めての経験であったが、1日に好きなキャラをたっぷり堪能できるうれしさが勝って全然苦にはならなかった。
ベッカムが登場するのは下水道〇×クイズというちびっ子参加型のステージ。司会のお姉さんがだすクイズの答えが〇だと思えば〇のほうに、×だと思えば×のほうに並んで、間違えた子から抜けていくというイベントでは定番の形式のクイズだ。
ベッカムが司会のお姉さんに呼ばれてステージに登場するとアニメと同じ声で「人がいっぱいだ~!」と喋り、僕は驚いた。おはスタとかに出る時と違い着ぐるみベッカムはしゃべらないと思っていたからだ。念のため言っておくが着ぐるみの中の人がしゃべってるのではなく録音したテープを流して対応している(と思う)。直接ベッカム役の伊東みやこさんが裏でアテレコしてたわけではおそらくないにしろ、地方の小さなイベントのために音声を本物の声優さんで撮り下ろしてくれたことを考えるとスタッフの気合の入れようと当時のペン問人気のすごさが見て取れる。
このクイズの内容だが、会場となる下水道科学館はその名の通り下水道に関する施設のため、出される問題はすべて下水道関連のもの。ベッカムが来てるというのにペン問の問題は一切出されない。
下水道の知識なんて僕はちんぷんかんぷん。しかし僕には自ら生み出した必勝法がある。
その名も「なんとなく並んでる人が多いほうが正解なんじゃね?作戦」。これは〇と×のうち、並んでる人が多いほう=正解と考え、ひたすら多数派にコバンザメのようにまとわりついて勝者になろうという何とも姑息な作戦である。
で、僕の目論見は見事成功。とにかく多いほうに並び続け、見事5問目ぐらいまで勝ち残ってきたのだ!
ちなみに各問題の答え合わせの前にステージ上のベッカムもプラカードを使って答えを予想しており、ベッカムもここまで全問正解。イベントを盛り上げるためのキャラクターが間違えるはずがない。答え合わせの前のベッカムの答えが自分と一緒なら勝ったも同然だ。僕はそう思い込んでいた…
しかし次の問題で悲劇は起こる。その問題は「下水道の暖かさを利用した暖炉が存在する。〇か×か」というもの。
この時点で参加していた子供たちの半分以上が脱落している状態。〇と×に並んでる子たちの人数も半々であったが、なんとなく×がちょっと多く感じたので、僕は×を信じて並ぶことにした。
しかし〇に並んでた僕より1~2歳上の子が一緒に来ていたであろう友だちと「これは〇だよね?」と話しているのを小耳にはさんで少し不安になった。オマケに×に並んでるのは自分より年下の子が多い中、〇に並んでいるのは知識量が多いであろう僕と同い年かそれより上の子が比較的多かった。なおさら不安だ。
しかしステージ上のベッカムの予想は×。希望はある。オレはベッカムを信じるぜ!
そしていよいよ運命の正解発表…意地と意地のぶつかり合い、コバンザメ(自分)と知識(隣に並んでた子)のぶつかり合い…リョーマか?隣の子か?
「正解は…〇で~す!…あららベッカム君残念…ベッカムくんも間違えることあるんですね…」
…「なんとなく並んでる人が多いほうが正解なんじゃね?作戦」破れたり。記録なんて続かないものさ…
この作戦を使えば確実に最後まで残れると思ってたからそのショックは大きかった。
しかも次の問題から商品が出る問題(間違えた人が去るときに商品を受け取るシステムで、勝ち進めば進むほど商品が豪華になるシステム)だったので悔しさはなおさら。ちなみに商品は米一袋とかのちびっ子というよりもお父様お母様が喜びそうなものばかりでこれまたペン問グッズはなかった。
コバンザメ精神で他人にへばりついてりゃ勝ち組になれるほど世の中は甘くないのね…
なぜならそのイベントにはペンギンの問題の木下ベッカムの着ぐるみが来るからだ。
映画の宣伝を兼ねたイベントで、コロコロに情報が掲載されてからずっと楽しみに待ってたイベントだ。
実はこの日、下水道科学館の近くにあるつどーむという施設にてポケモンのイベントも行われており、そちらに参加してから下水道科学館に向かったのだ。イベントを2軒ハシゴするなんて当時小4にして初めての経験であったが、1日に好きなキャラをたっぷり堪能できるうれしさが勝って全然苦にはならなかった。
ベッカムが登場するのは下水道〇×クイズというちびっ子参加型のステージ。司会のお姉さんがだすクイズの答えが〇だと思えば〇のほうに、×だと思えば×のほうに並んで、間違えた子から抜けていくというイベントでは定番の形式のクイズだ。
ベッカムが司会のお姉さんに呼ばれてステージに登場するとアニメと同じ声で「人がいっぱいだ~!」と喋り、僕は驚いた。おはスタとかに出る時と違い着ぐるみベッカムはしゃべらないと思っていたからだ。念のため言っておくが着ぐるみの中の人がしゃべってるのではなく録音したテープを流して対応している(と思う)。直接ベッカム役の伊東みやこさんが裏でアテレコしてたわけではおそらくないにしろ、地方の小さなイベントのために音声を本物の声優さんで撮り下ろしてくれたことを考えるとスタッフの気合の入れようと当時のペン問人気のすごさが見て取れる。
このクイズの内容だが、会場となる下水道科学館はその名の通り下水道に関する施設のため、出される問題はすべて下水道関連のもの。ベッカムが来てるというのにペン問の問題は一切出されない。
下水道の知識なんて僕はちんぷんかんぷん。しかし僕には自ら生み出した必勝法がある。
その名も「なんとなく並んでる人が多いほうが正解なんじゃね?作戦」。これは〇と×のうち、並んでる人が多いほう=正解と考え、ひたすら多数派にコバンザメのようにまとわりついて勝者になろうという何とも姑息な作戦である。
で、僕の目論見は見事成功。とにかく多いほうに並び続け、見事5問目ぐらいまで勝ち残ってきたのだ!
ちなみに各問題の答え合わせの前にステージ上のベッカムもプラカードを使って答えを予想しており、ベッカムもここまで全問正解。イベントを盛り上げるためのキャラクターが間違えるはずがない。答え合わせの前のベッカムの答えが自分と一緒なら勝ったも同然だ。僕はそう思い込んでいた…
しかし次の問題で悲劇は起こる。その問題は「下水道の暖かさを利用した暖炉が存在する。〇か×か」というもの。
この時点で参加していた子供たちの半分以上が脱落している状態。〇と×に並んでる子たちの人数も半々であったが、なんとなく×がちょっと多く感じたので、僕は×を信じて並ぶことにした。
しかし〇に並んでた僕より1~2歳上の子が一緒に来ていたであろう友だちと「これは〇だよね?」と話しているのを小耳にはさんで少し不安になった。オマケに×に並んでるのは自分より年下の子が多い中、〇に並んでいるのは知識量が多いであろう僕と同い年かそれより上の子が比較的多かった。なおさら不安だ。
しかしステージ上のベッカムの予想は×。希望はある。オレはベッカムを信じるぜ!
そしていよいよ運命の正解発表…意地と意地のぶつかり合い、コバンザメ(自分)と知識(隣に並んでた子)のぶつかり合い…リョーマか?隣の子か?
「正解は…〇で~す!…あららベッカム君残念…ベッカムくんも間違えることあるんですね…」
…「なんとなく並んでる人が多いほうが正解なんじゃね?作戦」破れたり。記録なんて続かないものさ…
この作戦を使えば確実に最後まで残れると思ってたからそのショックは大きかった。
しかも次の問題から商品が出る問題(間違えた人が去るときに商品を受け取るシステムで、勝ち進めば進むほど商品が豪華になるシステム)だったので悔しさはなおさら。ちなみに商品は米一袋とかのちびっ子というよりもお父様お母様が喜びそうなものばかりでこれまたペン問グッズはなかった。
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