リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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おこぼれ話83 ウソでも書けっていうのかよ!!

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小4の3学期、国語の授業で「いくつかのグループに分かれてクラスメイトに様々なものに関するアンケートを取り、その結果を教室で発表する」ということを行った。
僕はセイタくん、トモくんとともに好きなゲームに関するアンケートを取った。
もちろん他のクラスメイトもグループになってアンケートを行っているのだから僕も取る側だけでなく答える側にもなっている。
しかしどうしても「難問」であったアンケートがあった。ソラくんなどのグループがとっていた「読書に関するアンケート」である。

そのアンケートの質問は「よく読む本」「1週間に本を何冊読むか」「1週間に授業以外で図書室に行く回数」の3つ。
だがこの当時僕は「トラウマの本棚」の回で取り上げたトラウマを発症中で、自分の好きな本とかをすすめられる状況ではなかった。「また馬鹿にされるかもしれない」とおびえてたからだ。ただしコロコロのマンガは「読んでるやつがいっぱいいるから取り上げてもバカにされない」と判断したため別だったが。
しかし自分の中では「授業で撮るアンケートだから漫画は含まれないだろう」と思い上記ふたつは「とくになし」「0冊」と書き、図書室も授業以外では行ってなかったため「0回」と書いた。
「これが自分の出した答えだ。誰も責めるわけがない」。自分はそう思いながらアンケートを提出した。

しかしそれから数日後、ソラくんがアンケート用紙を持ってきて、僕の机にたたきつけた。
「リョーマ、これ真面目に書いて!」
特になしは通用しなかった…だが上記のように漫画は対象外と思っていた僕は「だって好きな本なんてないんだもん!」と反論した。
しかしちょうどその時通りかかったトモくんが「コロコロとかは?」と一言ポロリ。「えっ?漫画もいいの?」と思った僕は好きな本の欄に「コロコロ」と書いて本を何冊読むかの欄には漫画を読む冊数を書いた。
一方で「漫画も対象内なら先に言ってくれよ…」ともおもった。用紙には漫画は対象外とも対象内とも書いてなかったけどね。

それからさらに数日後、再びソラくんが僕の机にアンケート用紙をたたきつけた。こないだ真面目に書いたのに何事だとおもいきや…
「リョーマ、ここも真面目に書いて!1週間に授業以外で図書室に行く回数!」
…自分はウソは言ってない。授業以外では一切図書室に行ってないから「0回」と書いたのだ。当然納得いかなかった。
だが向こうとしては上記の特になし表記の件から「こっちもふざけて書いた」と思ったのだろう。特になし表記にしろ、0回表記にしろ、こっちとしてはふざけたわけではないのだ。真実なのだ。(前者は自分の誤解もあり前述の通り修正したとはいえ)
だがこうやって突きつけるってことは「ウソでも1回とか書け!」ってことだろうと思い、ウソをつくのはつらかった(ここまでの子供人生、結構くだらないウソつく人間だったくせにいまさら何を言うw)が、渋々「1回」と書いた。人に強要されたために渋々つきたくないウソをつくのはつらかった。あれは人生の中でも本当に地獄のアンケートだった(だからウソついてばっかの子供人生でいまさら(ry
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