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おこぼれ話79 リョーマのクソせまい史~学級・学年目標史~

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今回は僕のクラス、学年の学級・学年目標の中から印象的だったものを掘り下げてみよう。

まずは1年生、学年全体の目標として定められたのは「わくわくどきどきいちねんせい」。各クラスで1文字ずつこの目標をあしらったちぎり絵を作り、教室の黒板の上に貼っていた。
だがこの目標、自分としては子供心に「意味不明な目標」「なにをわくわくどきどきしろってんだ?」「具体的にどうしろとかどんな生徒であれとか書いてないし先生からもアナウンスがない。目標としては支離滅裂」と懐疑的な目で見ていた。今なら「わくわくどきどきしながら小学校生活を楽しんでいこう」という意味だと解釈するが。もちろん真意のほどは先生にしかわからないけど。
だが完全に気に入らなかったわけではない。黒板の上に掲げられたこの目標を見て僕は毎日「いせんねちい きどきど くわくわ」と反対から読んで周りの友だちの笑いを誘っていた。
とくに「くわくわ」の部分はクワガタを連想させる響きのため(当時はムシキングブーム継続中)、両腕を頭の上に持ってきて、クワガタの大アゴのように動かすという振り付けが友達によって作られたほどちょっとしたブームであった。
しかしブームからほどなくして先生からはこの逆読みの禁止令が説明もなく出される。なぜ禁止令を出したのか何の説明もなかったので僕は納得いかなかったが、今なら「せっかく考えた目標を汚されるのは許すまじ」といったところがあったのだろうと考える。
まあ、禁止令発布後も僕は数週間ぐらいお構いなしに逆読みを続けたけどねw

続いては5年生の時の学年目標、スクラムと僕のクラス5-2の目標、キセキ。ともに学級、学年だよりのタイトルでもある。
まずは前者だが、これまでの学年目標は3年生の時は「フレンズ」で4年生の時は「スマイル」と個人的にダサイと思ったものばかりで、他の学年の目標を見るたびに「ウチのは力強さとカッコよさが足りん!なんでウチのはこんなにダサイんだろう」と思うほどになっていった。
だがこの「スクラム」という力強い言葉は本当にカッコイイと思った。「これだよ!オレはこういうカッコイイヤツを待ってたんだ!わかってんじゃねーか先生たち!」とエラソーに心の中で叫んだものだ。
そして後者は元々学級だよりのタイトルとしてクラスから1人1つずつ公募し、多数決で採用されたものがそのまま学級目標となったものだ。
ちなみに僕が出したアイデアは「シャイン5の2」。我ながらなんてダサイフレーズなのだろう。
こちらは「5年2組ひとりひとりが光り輝こう」という意味なのだが、当然こんなダサイフレーズが受け入れられなかったのは言わずもかな。票数たったの1。その1票はもちろん僕。
先生も読み上げるときに「シャイン5の2?」と疑問形で読み上げた上にシュウジくんからは「シャイン?ああ、会社の?」(”シャイン”と”社員”をかけたもの)とおちょくられるほどであった。よほどこのフレーズがダサいということを物語っている。
キセキの採用と同時にクラス中から5-2のマスコットキャラも公募(こちらは自由参加)され、セイタくん作「キセキの太陽くん」が採用された。ちなみにセイタくんはひとりで15体以上の候補キャラを製作!
その後、「キセキ」は6年生でも引き続き採用された。

最後は6年生の学年目標「無限大」。こちらも学級だよりのタイトルを兼ねている。
6年生は伝統的に漢字表記の目標を使っているが、今までの6年生の目標は「飛翔」とか「大樹」といったどれも力強さとカッコ良さ光る最高学年らしいものばかりであった。
僕も「6年生の目標は絶対カッコイイヤツ」と思って期待していたのだが、いざフタを開けるとこの無限大。皆様方なら十分カッコイイとお思いの方もいらっしゃるだろうが僕的には「ああ、なんてダサイんだ!無限大なんて1年生の目標でいいだろ!もっと最高学年らしい未来へはばたく的なヤツにしてほしかったぜ!」と不満な気持ちでいっぱいだった。
だが先生方はこの目標を本当に大事に思ってたようだ。
記録ノ138でも紹介したM上先生が卒業アルバムに書いた「夢限大」の文字。あれを見て僕は「あの目標は先生にとって誇りだったんだ」と思った。あのメッセージはありがたかった。
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