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おこぼれ話74 みかん、何それ美味しいの?
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小4終わり~小5の間の春休みのある日、ソラくんが我が家に遊びに来た時のこと。
2人で楽しくゲームしてる中、母は僕たちにミカンを差し入れてくれた。
だがご存じの通りに果物嫌いの僕はそれに手を出さなかった。
僕はミカンは好きじゃないというか食べたことがほとんどなかった。所謂食わず嫌いというやつだ。
数ある果物の中でも柑橘系は特に嫌いだったのは間違いない。オレンジジュースだって飲めるようになるまで時間がかかったし。
ソラくんがゲームをする手を止めてミカンを美味しそうに1切れ、また1切れと口に入れていく中、僕はそれには絶対手を出さないと意気込んでいた。しかしそのタイミングで母からこう聞かれる。
「リョーマは本当にみかん食べないの?」
僕はもちろん「食べない」と返した。しかしその後ソラくんから
「こんな美味いもん食わないと損だぞ!」と言われたが、僕は決してミカンには手を出すまいと譲らなかった。
まだまだミカンを食べる手がとまらないソラくんを横目に僕はゲームを続ける。その時ちょうど僕はボスキャラに苦戦していた
「あ~!また負けた~!どうしてここが攻略できないんだ~!」…ゲームにてこずる僕がそのようなうめき声をあげたあと、ソラくんはこういった。
「それよりもミカンを先に攻略しろや」
…要するに彼は僕がミカンを口にする瞬間を待っていたということだろうか。これはお約束のアレだ。リョーマ名物「折れないと終わらないなと思ったらどんなにかたくなな状況下でも結局折れてしまう」だ。
つまり今回もあっさり折れる羽目になった。
負けを認めてミカンを一切れ口にした。その瞬間、僕の口に感動が広がった。
「今まで食わず嫌いだったが、ミカンというものは案外悪くないのかもしれない。食わず嫌いはよくないんだな…」
…ミカンというものは今まで自分が想像してたよりも美味なものであったのだ。
あの時ソラくんが家に来てくれなかったら僕は今もミカンの感動に気づいていなかったのかもしれない。
2人で楽しくゲームしてる中、母は僕たちにミカンを差し入れてくれた。
だがご存じの通りに果物嫌いの僕はそれに手を出さなかった。
僕はミカンは好きじゃないというか食べたことがほとんどなかった。所謂食わず嫌いというやつだ。
数ある果物の中でも柑橘系は特に嫌いだったのは間違いない。オレンジジュースだって飲めるようになるまで時間がかかったし。
ソラくんがゲームをする手を止めてミカンを美味しそうに1切れ、また1切れと口に入れていく中、僕はそれには絶対手を出さないと意気込んでいた。しかしそのタイミングで母からこう聞かれる。
「リョーマは本当にみかん食べないの?」
僕はもちろん「食べない」と返した。しかしその後ソラくんから
「こんな美味いもん食わないと損だぞ!」と言われたが、僕は決してミカンには手を出すまいと譲らなかった。
まだまだミカンを食べる手がとまらないソラくんを横目に僕はゲームを続ける。その時ちょうど僕はボスキャラに苦戦していた
「あ~!また負けた~!どうしてここが攻略できないんだ~!」…ゲームにてこずる僕がそのようなうめき声をあげたあと、ソラくんはこういった。
「それよりもミカンを先に攻略しろや」
…要するに彼は僕がミカンを口にする瞬間を待っていたということだろうか。これはお約束のアレだ。リョーマ名物「折れないと終わらないなと思ったらどんなにかたくなな状況下でも結局折れてしまう」だ。
つまり今回もあっさり折れる羽目になった。
負けを認めてミカンを一切れ口にした。その瞬間、僕の口に感動が広がった。
「今まで食わず嫌いだったが、ミカンというものは案外悪くないのかもしれない。食わず嫌いはよくないんだな…」
…ミカンというものは今まで自分が想像してたよりも美味なものであったのだ。
あの時ソラくんが家に来てくれなかったら僕は今もミカンの感動に気づいていなかったのかもしれない。
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