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おこぼれ話61 リョーマをひっぱりハンティング
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1年生2学期のある日の中休み…
「リョーマ!一緒に体育館で遊ぼうぜ!」
ユウマくんやリュウくんら仲のいい男子数人に誘われ、僕はいつものように彼らと遊ぼうと体育館へ。
しかし体育館についたとたん事件が…
「ダメ!リョーマくんは私たちと遊ぶの!」
セイちゃんたち仲のいい女子数人のグループが僕をこちらに引き込もうと僕の腕をを引っ張り出す。引っ張られるうちに僕は引きずられて倒れてしまった。
別に彼女たちと遊ぶ約束をした記憶はない。自分の中ではユウマくんたち男子チームと遊ぶと決めていたからはた迷惑な話だ。彼女たちは悪い人間ではないが。
こうして男子VS女子の一刀星リョーマ争奪戦の火蓋が切って落とされた。
「イヤ!オレたちと遊ぶんだって!!」
セイちゃんたちが僕を引っ張った直後、ユウマくんチームは横たわったままの状態の僕を自分たちの場に再び引っ張り出す。
「ダメ!私たちと!」
もちろんセイちゃんチームだって僕を引っ張り出す。
その後も僕はユウマくんたちに引っ張られたり、セイちゃんたちに引っ張られたりと完全に彼らの綱引きのロープと化していた。
立ち上がる暇もなく何度も何度も引きずられいたもんだから当然僕の体は摩擦で結構なダメージを受けている。
「もうどっちでもいいからオレのために争わないでくれ~!てゆーか引きずられるこっちの気持ちも考えろ~!」
僕は心の中で叫んだが、口に出してそれを叫ぶ暇はなかった。それほど引きずられた僕の体のダメージはかなりのものだったのだ。
休み時間開始から5分経っても、10分経っても、男子VS女子は僕を引っ張り続ける。一向に収まる気配はない。
だが、地獄の戦いもついに終焉を迎えるときが来た。
「中休み終了5分前です。皆さん早く教室に戻りましょう…」
終了のチャイムとともに、僕を引っ張っていたユウマくんとセイちゃんたちの手は離れた。ついに僕はこの地獄から解放されたのだ。
結局僕はこの休み時間に一切遊ぶことができなかった。あの争いだけで時間が過ぎてしまったのだ。
だがあの争奪戦はある種ゲームとして成立していた…かもしれない。
あの中休みは自分の小学校生活史上最も地獄の中休みといっても過言ではない。
よいこのみんなへ おともだちをつなひきのロープみたいにかってにひっぱるのはやめようね!
「リョーマ!一緒に体育館で遊ぼうぜ!」
ユウマくんやリュウくんら仲のいい男子数人に誘われ、僕はいつものように彼らと遊ぼうと体育館へ。
しかし体育館についたとたん事件が…
「ダメ!リョーマくんは私たちと遊ぶの!」
セイちゃんたち仲のいい女子数人のグループが僕をこちらに引き込もうと僕の腕をを引っ張り出す。引っ張られるうちに僕は引きずられて倒れてしまった。
別に彼女たちと遊ぶ約束をした記憶はない。自分の中ではユウマくんたち男子チームと遊ぶと決めていたからはた迷惑な話だ。彼女たちは悪い人間ではないが。
こうして男子VS女子の一刀星リョーマ争奪戦の火蓋が切って落とされた。
「イヤ!オレたちと遊ぶんだって!!」
セイちゃんたちが僕を引っ張った直後、ユウマくんチームは横たわったままの状態の僕を自分たちの場に再び引っ張り出す。
「ダメ!私たちと!」
もちろんセイちゃんチームだって僕を引っ張り出す。
その後も僕はユウマくんたちに引っ張られたり、セイちゃんたちに引っ張られたりと完全に彼らの綱引きのロープと化していた。
立ち上がる暇もなく何度も何度も引きずられいたもんだから当然僕の体は摩擦で結構なダメージを受けている。
「もうどっちでもいいからオレのために争わないでくれ~!てゆーか引きずられるこっちの気持ちも考えろ~!」
僕は心の中で叫んだが、口に出してそれを叫ぶ暇はなかった。それほど引きずられた僕の体のダメージはかなりのものだったのだ。
休み時間開始から5分経っても、10分経っても、男子VS女子は僕を引っ張り続ける。一向に収まる気配はない。
だが、地獄の戦いもついに終焉を迎えるときが来た。
「中休み終了5分前です。皆さん早く教室に戻りましょう…」
終了のチャイムとともに、僕を引っ張っていたユウマくんとセイちゃんたちの手は離れた。ついに僕はこの地獄から解放されたのだ。
結局僕はこの休み時間に一切遊ぶことができなかった。あの争いだけで時間が過ぎてしまったのだ。
だがあの争奪戦はある種ゲームとして成立していた…かもしれない。
あの中休みは自分の小学校生活史上最も地獄の中休みといっても過言ではない。
よいこのみんなへ おともだちをつなひきのロープみたいにかってにひっぱるのはやめようね!
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