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おこぼれ話49 自販機大好きリョーマさん

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北海道は本州より夏休みが短いが本州よりも冬休みが長い。
そのため、北海道では冬休みにも自由研究がある。冬休みの宿題は全国的にあるものだが、冬にも自由研究があるのは北海道ぐらいだろう。
今回は僕が小3の時に行った冬休みの自由研究の話だ。

自由研究といえば大きく分けて「工作系」と調べものなどの「レポート系」に分かれる。
それまで夏も冬もずっと前者一筋だった僕だがこの年の冬休み、初めて後者に取り組んだ。
では一体何を調べたかというと「自動販売機」である。
というのも当時は自分の中で自販機がマイブームだったからだ(今でも大好き。変わった自販機見るとテンション上がる)。
とある駅で変わった自販機が並んでるのを見てテンションが上がり、それ以来自販機熱に火がついたのだ。

レポートの構成はまず前半が各地で採った変わった自販機の写真。
自販機熱に火が付くきっかけとなった駅にある復刻ドリンクやお菓子、新聞紙といった変わり種が立ち並ぶエリアや、さっぽろテレビ塔にあるガムの自販機などの写真を撮って掲載した。
後半はネットで調べた自販機の歴史の紹介。といっても母にサイトを見つけてもらって自分はその内容を抜き出してパソコンで打ち込んだのだが。結局いつも自由研究は親に手伝ってもらってばかりだ。

それでもこの自由研究は心から楽しいと思えた。
今までは「なんとなくやりたいからこれにしよう」的なノリで、自由研究自体は学校から課せられた義務だから仕方なくやってるようなもので、面白くもつまらなくもない的な感じがほとんどであった。というかめんどくさいことが多くてそれは嫌だった。
しかし今回のレポートは親の干渉が今まで通りあったとはいえ、心からそれを楽しむことができた。
自分の好きなものを題材に選んだから、また、苦手な工作ではなかったというのもあるであろう。
それまでも紙粘土で好きなキャラクターを作ったこともあったが、その時よりも楽しさは圧倒的であった。
あの時は気にしたことなかったが、自分は工作より調べもののほうが向いていたのだろう。
といっても以降も工作をする年はあったけどね。
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