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おこぼれ話46 人生初の名刺交換の巻
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3年生からはパソコンを使った授業が始まる。
その最初のほうにやったのは名刺作りだ。
学校のパソコンに入ってるソフトを使って、オリジナルの名刺を作って友達と交換するのだ。
ソフトには名刺用のフレームやイラストがいろいろ入っている。これらを組み合わせて世界で一つだけの正真正銘自分だけの名刺を作るのだ。
クリックだけで文字が打てる機能もあったので当時ローマ字が全然だめだった自分にはうれしかった(一応パソコン室にはローマ字表用意されてたけどね)。
まずはフレーム決めだ。僕は当時ペンギンの問題にドはまり中だったのでペンギンと氷山が描かれたフレームにした。友達からも「ペン問を意識してるだろ」とお見通しであった。
それだけでは味気ないのでパソコン内に入っている犬のイラストもオマケ。
そして名前以外にも何かコメントを書こうとのことだったので、「ラチェット&クランク5よろしく」と書いた。自分をよろしくじゃないんかい!まさかの宣伝!
…というのもこの名刺を作った当日にラチェット&クランク5のPS2版が発売されたのだ。その宣伝、あわよくばクラスのみんなにも買ってもらってラチェットの布教につなげようという自分の魂胆だったのだw
授業を利用して宣伝行為を行うことは本当はよろしくないのだろうが、先生は特に修正しろともいわずそのまま印刷へ。
名刺は6~8枚ぐらい綴りで印刷され、先生によってラミネート加工された後、自分たちが1枚1枚ハサミで切り取る。1枚は保管用。残りは交換用だ。
さっそくその日に名刺交換の時間が設けられた。さっそく自分も親しい人たちに交換を募る。
セイタくんにアヤタくん…主要な友達に片っ端から声をかけて交換してもらった。
中でも印象的だったのはユウマくん。
「しゅみ:やきゅう」と書くべきところを「しゅみ:”やきょう”」と書いてしまってたのだ。
これには僕含めクラス中が大爆笑。彼も笑って受け入れていた。
しかし僕はこの後自分がユウマくんのミスを笑えない状況下にあることを知らされる。
それは僕の名刺を見たエノウエさんの一言から始まった。
「リョーマくん、ラチェットを”ラチエット”って書いてる~!かわいい~!」
「バカな!そんなはずはない!」と思って保存用の名刺を見返したところ、確かに「ラチェット」ではなく「ラチ”エ”ット」。「エ」が大文字になっていたのだ。クリックによる文字入力に依存したのが災いしたか(それでも気づくはずだが…)。
だが当時の自分にとっては「やきょう」のように単語の持つ意味が大きく変わるほどの間違いではない。と勝手に考え、周りから何を言われようが無問題であった。ユウマくんには申し訳ないが。
その最初のほうにやったのは名刺作りだ。
学校のパソコンに入ってるソフトを使って、オリジナルの名刺を作って友達と交換するのだ。
ソフトには名刺用のフレームやイラストがいろいろ入っている。これらを組み合わせて世界で一つだけの正真正銘自分だけの名刺を作るのだ。
クリックだけで文字が打てる機能もあったので当時ローマ字が全然だめだった自分にはうれしかった(一応パソコン室にはローマ字表用意されてたけどね)。
まずはフレーム決めだ。僕は当時ペンギンの問題にドはまり中だったのでペンギンと氷山が描かれたフレームにした。友達からも「ペン問を意識してるだろ」とお見通しであった。
それだけでは味気ないのでパソコン内に入っている犬のイラストもオマケ。
そして名前以外にも何かコメントを書こうとのことだったので、「ラチェット&クランク5よろしく」と書いた。自分をよろしくじゃないんかい!まさかの宣伝!
…というのもこの名刺を作った当日にラチェット&クランク5のPS2版が発売されたのだ。その宣伝、あわよくばクラスのみんなにも買ってもらってラチェットの布教につなげようという自分の魂胆だったのだw
授業を利用して宣伝行為を行うことは本当はよろしくないのだろうが、先生は特に修正しろともいわずそのまま印刷へ。
名刺は6~8枚ぐらい綴りで印刷され、先生によってラミネート加工された後、自分たちが1枚1枚ハサミで切り取る。1枚は保管用。残りは交換用だ。
さっそくその日に名刺交換の時間が設けられた。さっそく自分も親しい人たちに交換を募る。
セイタくんにアヤタくん…主要な友達に片っ端から声をかけて交換してもらった。
中でも印象的だったのはユウマくん。
「しゅみ:やきゅう」と書くべきところを「しゅみ:”やきょう”」と書いてしまってたのだ。
これには僕含めクラス中が大爆笑。彼も笑って受け入れていた。
しかし僕はこの後自分がユウマくんのミスを笑えない状況下にあることを知らされる。
それは僕の名刺を見たエノウエさんの一言から始まった。
「リョーマくん、ラチェットを”ラチエット”って書いてる~!かわいい~!」
「バカな!そんなはずはない!」と思って保存用の名刺を見返したところ、確かに「ラチェット」ではなく「ラチ”エ”ット」。「エ」が大文字になっていたのだ。クリックによる文字入力に依存したのが災いしたか(それでも気づくはずだが…)。
だが当時の自分にとっては「やきょう」のように単語の持つ意味が大きく変わるほどの間違いではない。と勝手に考え、周りから何を言われようが無問題であった。ユウマくんには申し訳ないが。
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