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おこぼれ話45 木の中の秘密基地
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小3の頃、ソラくんとK田くんとともに近所の公園に植えられていた3本の木の間に秘密基地を作ったことがあった。
3本の木が植えられたスペースは、木の枝と葉っぱがちょうど屋根がわりになってちょうどよかったのだ。
秘密基地といってもそこにお宝を隠したりしたわけじゃない。
単にその中に入ってお菓子食べたり話したりした程度だ。
といっても木の間の狭いスペースは子供の好奇心をくすぐるには十分だった。暇さえあれば自分の家の押し入れにドラえもんのように入ってた狭いところ大好き人間の僕にとってはなおさらだ(広いところも好きだけどね)。
多くの人が集う公園に隠された僕らだけが知る隠れ家…このフレーズだけで飯が何杯でも行ける。
木漏れ日の屋根のもと、みんなで話したりする時間は至福の時だったのだ。
それ以来僕は、1人でもその秘密基地に足を運ぶようになっていった。
やはり狭いところ大好き人間の僕にとってここはたまらない空間であったのだ。
その公園は自宅からそこそこ離れたところ(といっても学校の校区内であるが)であるが、この秘密基地のためにも足を運ぶ価値はある。といっても以前からそこの公園が好きでよく来てただけでもあるんだけどね。
だが、そんな秘密基地にも終焉の時がやってくる。
秘密基地設置から3か月後、いつものようにその公園に行くと、木の枝が切られてるではないか。
長かった枝は短くなり、基地の屋根として成立しなくなってしまっていた。僕らの隠れ家は完全にシースルー。これでは秘密基地として成立しない。もうここは僕らの秘密基地ではないのだ。秘密基地は夢物語だったのさ。短いようでそれなりに長い夢を見てたんだ僕たちは…
そう思って僕は秘密基地に別れを告げた(その公園には以降もちょくちょく行ってたけどね)
秘密基地…それはひっそりとたてられ、ひっそりと消えていく夢の隠れ家だった。
3本の木が植えられたスペースは、木の枝と葉っぱがちょうど屋根がわりになってちょうどよかったのだ。
秘密基地といってもそこにお宝を隠したりしたわけじゃない。
単にその中に入ってお菓子食べたり話したりした程度だ。
といっても木の間の狭いスペースは子供の好奇心をくすぐるには十分だった。暇さえあれば自分の家の押し入れにドラえもんのように入ってた狭いところ大好き人間の僕にとってはなおさらだ(広いところも好きだけどね)。
多くの人が集う公園に隠された僕らだけが知る隠れ家…このフレーズだけで飯が何杯でも行ける。
木漏れ日の屋根のもと、みんなで話したりする時間は至福の時だったのだ。
それ以来僕は、1人でもその秘密基地に足を運ぶようになっていった。
やはり狭いところ大好き人間の僕にとってここはたまらない空間であったのだ。
その公園は自宅からそこそこ離れたところ(といっても学校の校区内であるが)であるが、この秘密基地のためにも足を運ぶ価値はある。といっても以前からそこの公園が好きでよく来てただけでもあるんだけどね。
だが、そんな秘密基地にも終焉の時がやってくる。
秘密基地設置から3か月後、いつものようにその公園に行くと、木の枝が切られてるではないか。
長かった枝は短くなり、基地の屋根として成立しなくなってしまっていた。僕らの隠れ家は完全にシースルー。これでは秘密基地として成立しない。もうここは僕らの秘密基地ではないのだ。秘密基地は夢物語だったのさ。短いようでそれなりに長い夢を見てたんだ僕たちは…
そう思って僕は秘密基地に別れを告げた(その公園には以降もちょくちょく行ってたけどね)
秘密基地…それはひっそりとたてられ、ひっそりと消えていく夢の隠れ家だった。
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