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記録ノ123 落ち葉拾い~下級生のお手本とは~

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10月某日の6時間目、僕たち6年生は総合の時間を使って学校の敷地内の落ち葉拾いを行うこととなった。
そのことを知った僕の反応は「よっしゃ~!」であった。落ち葉拾いするのが嬉しいのではない。授業をしないのが嬉しかったのだ。
学校行事の中には大して面白いとは思わないけど授業やるよりはマシかと思うようなものが誰しもあるかと思うがまさにそのような感じであった。

秋模様の寒空の中、僕たちは落ち葉を集める人、集めた落ち葉を回収して袋に入れる人、班ごとに役割分担しながら落ち葉を拾い、敷地内をきれいにしていく。
個人的には落ち葉拾いはふだんの教室の掃除に比べて難易度が低い気がして、なんだか楽に感じた。
落ち葉拾いの範囲は教室より圧倒的に広いし、おまけに寒空の中で行うのだから普通に考えれば教室の掃除のほうが楽というのが世間一般の感覚なのかもしれない。
だが教室の掃除と違ってやることは落ち葉を拾うだけ。机を下げる必要もないし、黒板けしや床拭きをやる必要もない。動作が少ない、やることはひとつだけ。だから楽に感じたのだろう。
時間いっぱいやって、あっという間に敷地内は秋空に照らされたキレイな姿へと生まれ変わった。
しかしこの時僕たちは知らなかった。僕らの頑張りを観てくれている人たちがいたことを…

翌日、朝の会で先生からこんな話が…
「昨日の落ち葉拾いの様子を教室の窓から観ていた5年生が”自分たちもやりたい”と担任の先生に言ってくれたそうで、今日5年生が落ち葉拾いをするそうです。我々の頑張りを観てこう思ってくれるのは誇らしくてありがたいことですね。」

…自分には「下級生のお手本になる」という自信はほとんどなかった。
以前話したように「下級生の前でハジかかない」が精いっぱいだった。
自分にとってもこの落ち葉拾いは上記の通り「授業よりはマシ」という感覚でやっていた。
しかし結果としてこの活動が下級生の心を動かしたのだ。
「下級生のお手本になる」この活動で少しはそれがわかった…かもしれない。
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