123 / 502
記録ノ123 落ち葉拾い~下級生のお手本とは~
しおりを挟む
10月某日の6時間目、僕たち6年生は総合の時間を使って学校の敷地内の落ち葉拾いを行うこととなった。
そのことを知った僕の反応は「よっしゃ~!」であった。落ち葉拾いするのが嬉しいのではない。授業をしないのが嬉しかったのだ。
学校行事の中には大して面白いとは思わないけど授業やるよりはマシかと思うようなものが誰しもあるかと思うがまさにそのような感じであった。
秋模様の寒空の中、僕たちは落ち葉を集める人、集めた落ち葉を回収して袋に入れる人、班ごとに役割分担しながら落ち葉を拾い、敷地内をきれいにしていく。
個人的には落ち葉拾いはふだんの教室の掃除に比べて難易度が低い気がして、なんだか楽に感じた。
落ち葉拾いの範囲は教室より圧倒的に広いし、おまけに寒空の中で行うのだから普通に考えれば教室の掃除のほうが楽というのが世間一般の感覚なのかもしれない。
だが教室の掃除と違ってやることは落ち葉を拾うだけ。机を下げる必要もないし、黒板けしや床拭きをやる必要もない。動作が少ない、やることはひとつだけ。だから楽に感じたのだろう。
時間いっぱいやって、あっという間に敷地内は秋空に照らされたキレイな姿へと生まれ変わった。
しかしこの時僕たちは知らなかった。僕らの頑張りを観てくれている人たちがいたことを…
翌日、朝の会で先生からこんな話が…
「昨日の落ち葉拾いの様子を教室の窓から観ていた5年生が”自分たちもやりたい”と担任の先生に言ってくれたそうで、今日5年生が落ち葉拾いをするそうです。我々の頑張りを観てこう思ってくれるのは誇らしくてありがたいことですね。」
…自分には「下級生のお手本になる」という自信はほとんどなかった。
以前話したように「下級生の前でハジかかない」が精いっぱいだった。
自分にとってもこの落ち葉拾いは上記の通り「授業よりはマシ」という感覚でやっていた。
しかし結果としてこの活動が下級生の心を動かしたのだ。
「下級生のお手本になる」この活動で少しはそれがわかった…かもしれない。
そのことを知った僕の反応は「よっしゃ~!」であった。落ち葉拾いするのが嬉しいのではない。授業をしないのが嬉しかったのだ。
学校行事の中には大して面白いとは思わないけど授業やるよりはマシかと思うようなものが誰しもあるかと思うがまさにそのような感じであった。
秋模様の寒空の中、僕たちは落ち葉を集める人、集めた落ち葉を回収して袋に入れる人、班ごとに役割分担しながら落ち葉を拾い、敷地内をきれいにしていく。
個人的には落ち葉拾いはふだんの教室の掃除に比べて難易度が低い気がして、なんだか楽に感じた。
落ち葉拾いの範囲は教室より圧倒的に広いし、おまけに寒空の中で行うのだから普通に考えれば教室の掃除のほうが楽というのが世間一般の感覚なのかもしれない。
だが教室の掃除と違ってやることは落ち葉を拾うだけ。机を下げる必要もないし、黒板けしや床拭きをやる必要もない。動作が少ない、やることはひとつだけ。だから楽に感じたのだろう。
時間いっぱいやって、あっという間に敷地内は秋空に照らされたキレイな姿へと生まれ変わった。
しかしこの時僕たちは知らなかった。僕らの頑張りを観てくれている人たちがいたことを…
翌日、朝の会で先生からこんな話が…
「昨日の落ち葉拾いの様子を教室の窓から観ていた5年生が”自分たちもやりたい”と担任の先生に言ってくれたそうで、今日5年生が落ち葉拾いをするそうです。我々の頑張りを観てこう思ってくれるのは誇らしくてありがたいことですね。」
…自分には「下級生のお手本になる」という自信はほとんどなかった。
以前話したように「下級生の前でハジかかない」が精いっぱいだった。
自分にとってもこの落ち葉拾いは上記の通り「授業よりはマシ」という感覚でやっていた。
しかし結果としてこの活動が下級生の心を動かしたのだ。
「下級生のお手本になる」この活動で少しはそれがわかった…かもしれない。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる