107 / 504
記録ノ107 リョーマはそこまで楽したくて委員会
しおりを挟む
クラブの次は委員会決めだ。
こちらもクラブ同様、新年度になればまた新しく選びなおすこととなる。
クラブとの違いは「毎年ラインアップが同じ」というところか。
委員会は生徒社会の心臓部ともいうべき存在。僕たち6年生はその中心的役割を任される。
僕たちの委員会での行動が、生徒生活の意思決定をしているといっても過言ではないだろう。それほど重圧がかかる。ヘマはできない。
さて、僕はどの委員会に入るか?去年ともに飼育委員として1年を過ごしたシュンくんは今年も飼育委員をやるようで、「今年も一緒にやろう」と僕を熱烈に誘ってきた。しかし僕はそれに難色を示していた。彼には申し訳ないが。
実際飼育委員は大変だった。何日かに1回ペースでウサギ小屋と水槽に行かなければいけないし、冬場だって寒い中ウサギ小屋にいかなければならない。とてもきつい仕事だった。生き物の命にかかわる仕事なので当然重要な仕事であるが。それぐらい荷が重いのだ。
そこで今年は「健康委員」に入ることにした。
健康委員の仕事は、廊下に貼る健康や学校マナーの啓発ポスターの制作、生活習慣やマナーに関するキャンペーンの展開などだ。
これなら毎週休み時間がつぶれるわけじゃないし、幾分か楽だ。もちろん学校の風紀にかかわることなので活動は重要だが。というか重要じゃない委員会なんてない。生徒社会の心臓部なのだから。
僕は黒板に書かれた「健康委員」の欄に自分の名札マグネットをはっていった。
その瞬間、どうしても僕に飼育委員に入ってほしいシュンくんは「なんでだよ~!リョーマ~!」と絶叫した。
すまぬシュンくん、男には時に友の頼みといえど聞けぬときがあるのだ。楽か否かで委員会を選ぶ裏切り者でクズ人間のオレを許してくれ…
生活委員にもマサくんなど親しい友達がいる。こちらもやりやすい空気だ。
最初の委員会の集まりで真っ先に行ったのは「リーダー決め」だった。6年生の中から立候補制で決めるのだ
僕はリーダータイプではないが、この当時謎の「目立ちたがり症候群」にかかっていた。人前に立ってただただ目立ちたかったから僕はリーダーに立候補した。
マサくんとの一騎打ちになったが、投票の結果、マサくんが圧倒的票数を獲得し僕は落選。そりゃ誰も折れになんか入れないよな…ただの目立ちたがり野郎ってのはほとんど面識のない5年生からも一目瞭然ってワケだった…
それでもその後は6年生メンバーとして責務は全う…できたつもりだが。
こちらもクラブ同様、新年度になればまた新しく選びなおすこととなる。
クラブとの違いは「毎年ラインアップが同じ」というところか。
委員会は生徒社会の心臓部ともいうべき存在。僕たち6年生はその中心的役割を任される。
僕たちの委員会での行動が、生徒生活の意思決定をしているといっても過言ではないだろう。それほど重圧がかかる。ヘマはできない。
さて、僕はどの委員会に入るか?去年ともに飼育委員として1年を過ごしたシュンくんは今年も飼育委員をやるようで、「今年も一緒にやろう」と僕を熱烈に誘ってきた。しかし僕はそれに難色を示していた。彼には申し訳ないが。
実際飼育委員は大変だった。何日かに1回ペースでウサギ小屋と水槽に行かなければいけないし、冬場だって寒い中ウサギ小屋にいかなければならない。とてもきつい仕事だった。生き物の命にかかわる仕事なので当然重要な仕事であるが。それぐらい荷が重いのだ。
そこで今年は「健康委員」に入ることにした。
健康委員の仕事は、廊下に貼る健康や学校マナーの啓発ポスターの制作、生活習慣やマナーに関するキャンペーンの展開などだ。
これなら毎週休み時間がつぶれるわけじゃないし、幾分か楽だ。もちろん学校の風紀にかかわることなので活動は重要だが。というか重要じゃない委員会なんてない。生徒社会の心臓部なのだから。
僕は黒板に書かれた「健康委員」の欄に自分の名札マグネットをはっていった。
その瞬間、どうしても僕に飼育委員に入ってほしいシュンくんは「なんでだよ~!リョーマ~!」と絶叫した。
すまぬシュンくん、男には時に友の頼みといえど聞けぬときがあるのだ。楽か否かで委員会を選ぶ裏切り者でクズ人間のオレを許してくれ…
生活委員にもマサくんなど親しい友達がいる。こちらもやりやすい空気だ。
最初の委員会の集まりで真っ先に行ったのは「リーダー決め」だった。6年生の中から立候補制で決めるのだ
僕はリーダータイプではないが、この当時謎の「目立ちたがり症候群」にかかっていた。人前に立ってただただ目立ちたかったから僕はリーダーに立候補した。
マサくんとの一騎打ちになったが、投票の結果、マサくんが圧倒的票数を獲得し僕は落選。そりゃ誰も折れになんか入れないよな…ただの目立ちたがり野郎ってのはほとんど面識のない5年生からも一目瞭然ってワケだった…
それでもその後は6年生メンバーとして責務は全う…できたつもりだが。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる