リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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記録ノ105 6年生になったらね…

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あっという間に2011年4月、僕たちはついに最高学年の6年生に。
6年生は当然、学校のリーダーとしていろいろなものを背負うこととなる。
運動会などの学校行事では運営や先生方の手伝いを任されることになるし、1学期が始まってしばらくの間は1年生の世話、クラブ活動や委員会では中心的役割を担うこととなり、そのほかにもいろいろな場面で下級生の手本となる場面が多い。
いままででは考えられないほどの大きな重圧を常にといっていいほど背負っていくこととなる。

学校は社会の縮図だ。社会に出ると年を重ねていくうちに背負いたくなくても背負わなくてはいけないものが増えていく、リーダーになりたくならなくてもリーダーをやらなければならない場面だって出てくる。最高学年としてのわれらの責務は将来のための勉強といっても過言ではないだろう。
だが自分はこの重圧を人以上に重くとらえていたことは間違いない。自分は周りを引っ張っていくタイプではない。人をまとめたりできるリーダーシップは皆無だ。だからこれから下級生をまとめていくことには不安があった。

だが、6年生には楽しいことだっていっぱいある。誰もが小学校生活最大の思い出として名をあげる修学旅行というビッグイベントがあるし、行事の運営に携わる中で今まで知ることのできなかった裏側も知ることができる。
6年生には、6年生にしかできない経験ができるという特権がある。

さて、その6年生の担任だが、僕の学校では基本的に毎年クラスの担任が変わるが、6年生は例外的に毎年必ず前年の5年生の担任がスライドという形で引き続き担任となる。つまり僕たち6年2組の担任は引き続きM上先生だ。
僕はこのことを母を通じて知った。
…しかしクラスメイトのシュウジくんは始業式の時「M上先生になるな…」と願っていた。ニュアンスからしてM上先生が嫌いという訳でなく、2年続けて同じ先生だと面白みがないという意味で言っていたのだろう。事実、彼は2~3年生の2年連続でS藤先生が担任であった。そういった経験もあってのことだろう。
始業式において担任は1年生から順に発表していく。
5年生の担任の発表が終わったタイミングでは「まだ担任が変わる可能性がある」と彼はつぶやいていた。1組と2組の担任が入れ替わる可能性があるという意味だったであろう。」
しかし、1組の担任が変わらないことが発表された瞬間、彼は落胆した。そう、2組ももちろん変わらない。

「6年2組、M上先生です!」
彼はその瞬間「あ~!」と叫んだ。
こうしてM上先生のもと、僕たちの小学校生活最後の1年間が幕を開けた…
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