リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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記録ノ91 ハッピーバースデーマイスクール

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時は進んで周年式典の日。
式典のメインを飾るのは全学年参加による学校の歴史と現在、そして未来をテーマとした劇だ。
全学年参加といってもメインとなるのは5・6年生の代表者。このような大きな全校行事となると、それを引っ張るのは我々高学年なんだな。と改めてその責任と重圧、高学年として学校の良き日を迎えられる喜びと誇りを感じることとなった。

劇は、5年生の生徒たち(代表者数名が演じている)が、6年生演じる妖精に出会い、彼らの力を借りてタイムスリップし、過去の学校の様子を見に行くというもの。まずは”過去”のシーン。スライドショーで開校初期の校内の様子を流した。我々が授業で見てきた写真もいっぱいだ。

で、1~4年生の出番は?というとこの劇の合間に挿入される合唱などの発表が彼らの出番。学年ごとにやる内容が違う。
一番印象的だったのは”今”のシーンの合間の発表で2年生がおみこしを担いで会場となる体育館を一周していたシーンだ。合唱とかよりなんか楽そうと思ってなんかうらやましかったし、おみこしも結構なサイズが合って小さい体でよく持てるなと感心したしわっしょいわっしょい言いながら体育館を一周するのもかわいらしかった。オレにもあんな頃があったのかと思いながら見ていた(あんた5年生だろ、まだ3年前の話だろ)。
でも一番よかったのはその時流れていたキャッチーなBGMだったり。

そして劇のクライマックス、いまの学校も昔に負けず楽しくにぎやかだということを確認した5年生たちは次は”未来”の学校の姿も見たいと妖精にお願いする
しかし妖精たちは「それはできない、未来は君たちが作っていくものだから。今すぐタイムスリップで確かめるのではなくこれから先自分たちの目で確認したほうが楽しい。」と論じ、5年生たちも納得して自分たちがこれからの学校の未来を作り上げていこうと誓う。
僕は子供心に「未来の学校のシーンを描いたところで数年後、描いたミライとは違ってたらアレだからこういうオチにしたのかな」と思って見ていた。もちろん理由は違うと思うが。
最後は5年生のひとりによる「みんなで声を合わせて歌おうよ」の掛け声とともにU先生のお別れ会でもうたった「マイバラード」を全校で合唱して劇を締めくくる。

劇が終わった後は、5年生による詩の朗読。「扉を開けて」という詩で、代表者(数人いて一人1小節ずつ)が朗読するパートと、5年生全員で読み上げるパートに分かれていた。
この朗読の練習は式典の1週間ちょっと前というギリギリのタイミングで始まったのだが、僕はこの朗読の意義がわからなかった。なぜこの詩をセレクトしたのか。詩の内容と式典に親和性が感じられなかった。アニメの主題歌で作品本編の内容と歌詞がマッチしてなくて「なぜこのアニメにこの曲?」って思った経験がある方が多数いらっしゃるかと思うがまさにこの時の僕はそんな気持ちだった。

そして式典のシメは校歌合唱。その指揮をとるのは初代教頭先生。
校歌の生みの親のひとりである初代教頭の指揮で校歌を歌えたのは幸せだった。いっつも校歌を歌うのはめんどくさいと思っていたが、初代教頭先生のおかげでこの時は楽しく、そして幸せな気持ちで歌えた。
小学校生活の中で校歌を歌うのが楽しいと思ったことは後にも先にもこの時だけだ。

なにはともあれ全校生徒、先生方、来賓の方々、そして初代教頭先生皆が一つになって作り上げ、学校の晴れの日を祝った式典。僕の人生にとって良い経験になったと思う。
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