リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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記録ノ60 かつて女子嫌いだったころの本質

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僕は小学3・4年生のころ、女子が苦手だった…
というよりは「女子だらけのグループの中に男子は自分一人だけ」というのが嫌だったというのが正直なところであるが。
だから女子嫌いを装ってきたのである。

毎日毎日「オレは女子が嫌いだ」とシュプレヒコールを上げ、自分は女子と同じグループにはなりたくないと意思表示をしてきた。
ここだけ読めば新手のタチの悪い活動家であるw
そんな僕の様子を見たクラスメイトの男子からは「果たしてリョーマに彼女はできるのか?」などと勝手なナレーションをつけられた。
そのことに対して僕は「余計なお世話だ」と心の中で叫んだ。
なぜなら「女子嫌いは大人になれば自然に克服できる」と思っていたからである。

何を基準にそう思ってたか、それは「子供のころに苦手だったものが大人になれば自然に克服できてるなんてケースも少なくない、女子嫌いは成長してから克服すればいい。それがいつになるかわからないけど今は女子嫌いを装っていよう。無理に克服しようとするのもストレスだから」というのが理由だ。
無理に克服しようとするのもストレス…自転車の練習で地獄を見てきたからこそ出せる考えか。

しかし担任のM田先生は僕の女子嫌いを見かねてか、克服させようとしてか、僕を女子とくっつけようとする。
4年生の時のスキー場でのスキー学習。6人ほどのグループに分かれて行っていたが、僕のグループは自分以外の男子が一人だけだった。
僕はグループが決まった時から懸念していた。自分以外の唯一の男子である彼が離脱すると男子は自分一人になってしまうことを…そうならないよう必死に祈っていたが悪い予感はしていた。自分は悪い予想ばかり当たりやすい体質だから…

そしてその悪い予感は見事に的中した。ある日のスキー学習、その彼が午前中にケガをして午後から離脱。
食事中のバスの中でその話を聞いてショックだったのは言うまでもない。
グループメンバーの1人の女子がM田先生にむかって「うちのグループは午後から男子一人ですね」と確認してるのを見て怒りが込み上げてきた。「M田先生はオレが女子嫌いなのしってこのグループ構成にしただろ。彼が離脱すればオレが女子と一緒になること狙ってただろ!」と。

こんな行動ばかりしてた僕だが、女子たちは僕から離れていったわけではない…
が、女子嫌いが災いして僕はさらなる地獄を見ることとなる。
以下次回。
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