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記録ノ59 トラウマの本棚
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※今回、若干のいじめ描写があります
週一回、学校の図書室でクラス一人一冊ずつ本を借り、それを一週間学級文庫に置くということをM田先生が担任の時の2・4年生のころに行っていた。
僕は決まって同じシリーズの本を選んで借りていた。
学級文庫の時だけではない、普段図書室で本を借りるときも、夏休み・冬休み前の長期貸し出しの時も決まってそのシリーズを借りていた。
ただ、そのシリーズは大変人気のため、長期貸し出し時は一人三冊が借りられる中でそのシリーズは一人一冊という条件が付いていた。だから図鑑(本来は図書室内での閲覧のみで貸出禁止だが、長期休み時の貸し出しのみ貸し出しOK)とかも一緒に借りていた。
4年生の途中までは僕のその趣向に文句を言うものは誰一人としていなかったが、4年生の秋ごろから状況が一変する。
「リョーマ、お前それしか読まねえのかよ」
「やーい〇〇マニア~!」
…それまで当たり前にやっていたことを否定され、何より自分の好きなものを馬鹿にされたことはつらかった。
このことがトラウマとなり、以来僕は学校の図書室で図鑑以外の本を借りることはなくなった。
図書室で本を手に取ろうとしても「これはオレが読んでもいいのか…また馬鹿にされないか…」となってしまうのである。
このことが響いて、その年の冬休み前の長期貸し出し時には図鑑含め一切本を借りることができなかった。
図書室だけではない。本に限らずマンガやアニメなど自分の好きな作品を人に勧めることができなくなってしまったのである。(コロコロコミックの作品はクラス内にファンが多いので例外)
さらには自分の手で今まで読んだことのなかった新しいマンガなどに手を出すこともできなくなってしまった(これもコロコロ作品は例外)。
後者は中3で克服できたが、前者は高校生ぐらいまで引きずることとなる。
人間、好きなものと嫌いなものがあって当たり前だ。一人の人間がすべてのものを愛せないように、全世界の人間から愛される、嫌いな人がいない作品なんて存在しない。嫌いなものを無理に好きになれとは言わない。
だが誰だって好きなもののことを馬鹿にされたら辛いはずだ。そのことを頭に入れておいてほしい。
偉そうな口を叩ける立場ではないが…
…と、ここまで書いてみたが正直自分の人のこと言えない。そう、そんな僕にもこの当時好き嫌いがあった…
その話は次回。
週一回、学校の図書室でクラス一人一冊ずつ本を借り、それを一週間学級文庫に置くということをM田先生が担任の時の2・4年生のころに行っていた。
僕は決まって同じシリーズの本を選んで借りていた。
学級文庫の時だけではない、普段図書室で本を借りるときも、夏休み・冬休み前の長期貸し出しの時も決まってそのシリーズを借りていた。
ただ、そのシリーズは大変人気のため、長期貸し出し時は一人三冊が借りられる中でそのシリーズは一人一冊という条件が付いていた。だから図鑑(本来は図書室内での閲覧のみで貸出禁止だが、長期休み時の貸し出しのみ貸し出しOK)とかも一緒に借りていた。
4年生の途中までは僕のその趣向に文句を言うものは誰一人としていなかったが、4年生の秋ごろから状況が一変する。
「リョーマ、お前それしか読まねえのかよ」
「やーい〇〇マニア~!」
…それまで当たり前にやっていたことを否定され、何より自分の好きなものを馬鹿にされたことはつらかった。
このことがトラウマとなり、以来僕は学校の図書室で図鑑以外の本を借りることはなくなった。
図書室で本を手に取ろうとしても「これはオレが読んでもいいのか…また馬鹿にされないか…」となってしまうのである。
このことが響いて、その年の冬休み前の長期貸し出し時には図鑑含め一切本を借りることができなかった。
図書室だけではない。本に限らずマンガやアニメなど自分の好きな作品を人に勧めることができなくなってしまったのである。(コロコロコミックの作品はクラス内にファンが多いので例外)
さらには自分の手で今まで読んだことのなかった新しいマンガなどに手を出すこともできなくなってしまった(これもコロコロ作品は例外)。
後者は中3で克服できたが、前者は高校生ぐらいまで引きずることとなる。
人間、好きなものと嫌いなものがあって当たり前だ。一人の人間がすべてのものを愛せないように、全世界の人間から愛される、嫌いな人がいない作品なんて存在しない。嫌いなものを無理に好きになれとは言わない。
だが誰だって好きなもののことを馬鹿にされたら辛いはずだ。そのことを頭に入れておいてほしい。
偉そうな口を叩ける立場ではないが…
…と、ここまで書いてみたが正直自分の人のこと言えない。そう、そんな僕にもこの当時好き嫌いがあった…
その話は次回。
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