リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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記録ノ52 「パス!って言ってんのにパスしてくれない」を検証する。

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皆さんは子供のころ、遊びでサッカーなどをやってて味方に「パス!」って言ってるのに味方が全然パスしてくれない。という経験はあっただろうか?
僕もその被害者のひとりだ。休み時間に友達とサッカーしててもなかなかパスが回ってこない。
僕がそのことをある友達に指摘すると彼は決まってコーチ気取りでこう言った。

「ならばパスをしてもらえるようなプレイをしろ。」要するに「もっとうまくなるよう努力しろ。そうすればパスも回ってくる」と言いたかったのだろう。
間違ったことは言ってない。でもなんだか納得いかなかった。
確かに自分は下手だ。大会やプロの試合ならヘタなヤツより突破力のあるヤツや決定力のあるヤツに回したほうが得なのは一目瞭然だ。でもこれは大会でもプロの試合でもない。たかが遊びだぞ。と。
今回はこの件を検証してみることにする。

僕が休み時間に一緒にサッカーをするメンバーは大抵いつも顔ぶれが決まっていた。
そのメンバーだが、大抵が習い事でスポーツをやっている人がほとんどだった。
サッカーをやっている子もいれば野球をやってる子もいる。僕にコーチ気取りで言ってきた彼も野球をやっていた。
チームスポーツは当然ながら競争社会だ。個人競技にも言えることだが特にチームスポーツでは競技ごとにスタメンの人数は決まっているし、さらにポジションごとにレギュラーになれる人数が決まっている。
彼らは習い事でスポーツをやる脳で遊びのサッカーをやっていたのだろう。

常に競争社会にいる彼らからして、僕には「闘争心がない」、「人ばかりに変化を求めて自分が変わろうという感じが見られない。」と感じたのだろう。
僕には闘争心がなかったわけではない、変わろうという思いがなかったわけではない。向上心はあったつもりだ。ただ、まわりがスポーツをやっているような連中ばかりだったから当然レベルも高いわけだ。
自分は「明らかにどうあがいても勝てないと見込んだ相手には手を抜く」「格段に興味のあることを除き結果が出なければあきらめる」という癖が当時あった。そういう意味では向上心や闘争心が足りてないと感じられるのも無理はない。
だから彼も僕に喝を入れるためにああいったのだろう。

結局、僕には運動神経だけでなく闘争心や向上心、根性も平均以下だったというところだろう。
そりゃ4日間のスキー教室終えて熱出すようなメンタルだもんな…
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