リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

文字の大きさ
上 下
47 / 504

記録ノ47 「またかよー!」の当事者

しおりを挟む
4年生の始業式、僕は誰が担任になるかドキドキしながらその発表の時を待っていた。
以前もお話しした通り、僕の通っていた小学校では奇数学年でしかクラス替えが行われない。
だから4年生のクラスメンバーは3年から引き続きだ。
なので偶数学年の新年度の楽しみは先生の発表ぐらいだ(クラス替えは楽しみでも不安でもあるけれどね)。先生は去年のS藤先生や6年生(このことは6年生編あたりで詳しく話すとしよう)のような例外を除き、毎年変わるのだから…
そしていよいよ運命の発表の時、発表は毎年始業式の最後に行われる。気になって気になって校長先生の話なんか正直頭に入ってなかった。

「4年2組、担任はM田先生です!」
…僕はこの瞬間、「またかよー!」って思ってしまった。
M田先生は僕の2年生の時の担任だ。旧2年2組メンバーにとっては新鮮だろうが、僕をはじめ旧2年1組メンバーは皆口をそろえて「またかよー!」って感じだった。
去年S藤先生に「またかよー!」と言ってた旧2-2メンバーを失礼ながら哀れみの目で見てしまっていたが、その1年後、まさか自分がその「またかよー!」の当事者になろうとは…すまんかった元2-2メンバーの諸君…

M田先生はユーモラスなところもあるが、集合時間に遅れたり、授業中にふざけたりした児童に「反省文」を書かせていた。他の先生はそんなことしなかったから児童たちの間では「反省文」がM田先生の代名詞のように語られ恐れられているところもあった。宿題の量も多く感じたし(これは僕がそう感じただけであろうが)。正直あまり好きなほうの先生ではなかった。かといって極端に嫌いなわけでもないが。
ちなみに僕は反省文を書かされたのは2年の時に1回だけだがある。反省文を書かされるメンバーはだいたい顔ぶれが決まっていた。

M田先生は教室に着いた後「反省文は皆が真面目にやってれば書かせません」と宣言した。
果たして僕は反省文を書かずに1年間を過ごせるのか?
こうして4年目の小学生生活が幕を開けた…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》

小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です ◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ ◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます! ◆クレジット表記は任意です ※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください 【ご利用にあたっての注意事項】  ⭕️OK ・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用 ※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可 ✖️禁止事項 ・二次配布 ・自作発言 ・大幅なセリフ改変 ・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

リョーマ的Y2K子供文化史考

一刀星リョーマ
エッセイ・ノンフィクション
あの時少年だった筆者があの時の少年少女とそうでなかった人たちに贈る、2000年代~10年代初頭の子供文化に関する考察と持論集

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...