リョーマ伝～小学生編～

記録ノ46 パブリックビューイングin3-2

3年生も終わりに近づいた2009年3月24日、この日は歴史的な日であった。
第二回ワールドベースボールクラシック(WBC)の決勝戦、侍ジャパンの2連覇がかかった歴史的一戦である。

試合時間は我々は学校。本来なら試合は見られない。
しかし野球好きのクラスのメンバーが立ち上がり、S藤先生に直談判した結果、給食時間中に中継を見ていいこととなった。
いまとなっては大の野球好きの僕だがこのころは野球どころかスポーツ自体にそこまで興味がなかった。だが学校で中継がみられるという贅沢感に思わず沸き上がった。

給食時間中、野球好きたちは当時マックのキャンペーンで配布されていた応援クリアファイル（熱い言葉が書かれている）を掲げて応援。本来給食時間中にこんなことするのはNGだが今回は特別。S藤先生も楽しそうな雰囲気でその様子を見ていた。
日本メンバーが打ったり、相手を抑えたりするたびにクラス中が大興奮。まさにここはパブリックビューイング会場。
しかし見ていいのは給食時間後の昼休み終了まで。昼休み中、本来教室の外にいるような人たちも皆体育館にもいかず図書室にもいかず教室で中継にかじりつきだったが、昼休み終了後は名残惜しくもTVの電源は消された。
皆、その後結果が気になって仕方なかったであろう。僕も気になって仕方なかった。

そして学校が終わって家に帰ると、我が家のTVには試合を終え、インタビューに答えるイチローの姿が映っていた。そう、侍ジャパンは勝ったのである。不振だったイチローの大活躍で…
思えば決勝戦の前あまりの不振から”イチローダサい”なんて言ってたクラスメイトがいた。翌日彼は手のひらを返してイチローの活躍をすっかり称賛していた。
クラスで大きな試合を観てひとつになる。3年生の最後にいい思い出ができた。

侍ジャパンの連覇を見届けた僕たちはいよいよ4年生へ…

PS.WBCまで一か月をきりましたね！あの時を超える感動をみせてくれ！がんばれ侍ジャパン！