リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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記録ノ15 いただきマリオ

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1年生のころ、僕は給食係であった。あんだけマズイマズイ連呼してたのに。
この給食係の仕事は配膳とかではなく(配膳は班で日ごとに交代でやる)、給食が始まる前に行う今日のメニューの読み上げ、今日の給食に関するクイズの読み上げ(クイズはプリントに書かれてあるもの)、いただきますの号令担当である。

僕が給食係に立候補したのは「とにかく読み上げでふざけ倒すため」であった。
クイズの読み上げの時にもとにかく変な読み方したり、読み上げ前の「気を付け」も「気を付けーる!」なんてふざけて言っていた。
「とにかく笑わせたい、みんなを!」突然の倒置法だが僕の心の中はそんな感じであった。

その極めつけはいただきますの時の「いただきマリオ」というフレーズ。クラスではやらせたくて編み出したものだ。
給食係の担当じゃない日もこのフレーズを言い続け、流行らせようとした。
が、反応してくれる子はいても、クラスではやることはなかった…

興味を示してくれたあるクラスメイトからは「今度は”いただきルイージ”とか”いただきワリオ”とかいただき”ワルイージ”とかやって」と提案してくれたが僕はかたくなに却下した。
あくまでもこれはいただきますの”ま”とマリオの”マ”をかけてるから面白いのだ。と。
彼には今となっては申し訳ない気持ちでいっぱいだが、ある意味彼が一番の「いただきマリオファン」だったのかもしれない。
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