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記録ノ6 自由帳とお姉さん
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入学から2か月ほどの期間中、朝の会などで6年生が1年生の世話をしてくれる。
名札をつけてくれたり、絵本や紙芝居を読み聞かせてくれたりする。
その6年生の中に、僕によく話しかけてくれた女子がいた。
1年生の教室に来るたびに彼女は「リョーマくん」と呼びかけてくれ、いろいろ話したりしてくれた。
当時の僕は年上のお姉さんと1対1になるとなんだか照れくさくなってしまい緊張してしまうお年頃であった。
同時期にエレベーターで女子中学生3人組と一緒になって緊張したこともある。
それでも数いるクラスのメンバーの中から僕を選んでくれて、お話ししてくれたことは心から嬉しかったのだ。
6年生は休み時間にもちょくちょく1年生の教室に遊びに来てくれた。
もちろん僕に話しかけてくれた彼女も。
それは彼女が僕のクラスの教室に遊びに来てくれた時のこと。
その時僕は教室で自由帳に落書きしていた。入学以来毎日のように休み時間に落書きしてたものだからちょうど使い終わるところだった。
その様子を見た彼女は「ちょっとノートと鉛筆貸して」と僕にお願いし、僕は自由帳とノートを彼女に貸した。
そして彼女は自由帳の最後のページに何かを描き始めた。
彼女が去ったあと、自由帳を見てみるとそこには彼女の自画像と「リョーマくんカッコイイ」の文字が…
気持ちはありがたいが、やっぱりなんだか恥ずかしい。
帰宅後、僕は恥ずかしくてそのページを親に見せるまいと必死に隠そうとしたが、ついに母に見つかってしまい「リョーマモテモテじゃーん」なんてヒューヒュー言われて余計恥ずかしい気分になってしまった。
思えばあの時がある意味人生最大のモテ期だったのかもしれない。
名札をつけてくれたり、絵本や紙芝居を読み聞かせてくれたりする。
その6年生の中に、僕によく話しかけてくれた女子がいた。
1年生の教室に来るたびに彼女は「リョーマくん」と呼びかけてくれ、いろいろ話したりしてくれた。
当時の僕は年上のお姉さんと1対1になるとなんだか照れくさくなってしまい緊張してしまうお年頃であった。
同時期にエレベーターで女子中学生3人組と一緒になって緊張したこともある。
それでも数いるクラスのメンバーの中から僕を選んでくれて、お話ししてくれたことは心から嬉しかったのだ。
6年生は休み時間にもちょくちょく1年生の教室に遊びに来てくれた。
もちろん僕に話しかけてくれた彼女も。
それは彼女が僕のクラスの教室に遊びに来てくれた時のこと。
その時僕は教室で自由帳に落書きしていた。入学以来毎日のように休み時間に落書きしてたものだからちょうど使い終わるところだった。
その様子を見た彼女は「ちょっとノートと鉛筆貸して」と僕にお願いし、僕は自由帳とノートを彼女に貸した。
そして彼女は自由帳の最後のページに何かを描き始めた。
彼女が去ったあと、自由帳を見てみるとそこには彼女の自画像と「リョーマくんカッコイイ」の文字が…
気持ちはありがたいが、やっぱりなんだか恥ずかしい。
帰宅後、僕は恥ずかしくてそのページを親に見せるまいと必死に隠そうとしたが、ついに母に見つかってしまい「リョーマモテモテじゃーん」なんてヒューヒュー言われて余計恥ずかしい気分になってしまった。
思えばあの時がある意味人生最大のモテ期だったのかもしれない。
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