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オチャメな失敗ははっちゃけてる
しおりを挟む俺はまどろみな眠りからうとうとと目を覚まし始めていた。
あれ、そういや寝た前の記憶がないぞ?
それに今は夜か朝かも分からない。
だが、俺はすぐに今が夜ではないのだと判断した。普通に訳を言えば明るいからだ。
じゃあここはどこだ?
自分の部屋でもないし確実に自分の家でもない。
しかも、眠たい目を擦ってみると花畑があった。
さ
「花畑!?」
俺は意味も分からぬ事態に混乱の声をあげることしかできない。
今はそれぐらい前の記憶が薄いのだ。
まて、そういや俺は誰だっけ?
名前、名前、名前も思い出せない。あぁ、そうだ俺の名前は九重秀(ここのえしゅう)だ。今思い出した。
それから、俺は名前も思い出したと共に、それ以外の全てを思い出した。
まず、俺が高校生だって事。平々凡々の悪くもなければ良くもない、そして、可もなければ不可もない、そんな高校生だ。
なんとなく家族の構成も思い出してきた。
偉大でケチ臭い父に、時には優しく、時には厳しい母に、もう、死んでしまいそうなじいちゃん。
そして、出来の良い兄に、出来の良い姉、さら
には今年一歳になる妹。
だいたい、すべての事を思い出した。
そうそう、これも思い出した。
俺は暇だったので、家にいるのもなんとなくやぶさかだったので、川沿いの土手をぼけーっと歩いている時だ。
そして、同時に俺は空をぼけーっと意味もなくただ、見つめているときだった。
なにかが降ってくるのが分かった。それは最初、何なのか全然分からなかった。
だからだ。俺はそれを見極めるためじっとそれを見つめていた。
そして、次第にそれが何かなのかが見えてきた。
それは一つのくるみ。
俺からみれば距離が離れていたので極小だったが、間違いなくそれはくるみだった。
はて、何でくるみが降ってきてるんだ? 俺はそこで少し思考の中に没頭してしまう。
空を飛んでいる輸送用の飛行機から何らかの間違いで落ちてきてるのか?
それとも、この空の上にはくるみの木でもなっているのか? と他愛もないちゃちな妄想をたて並べて、考えに浸っているとき、一つ気にせねばならぬ事に気がついた。
それはクルミが俺の殆ど真上を来ていたと言うこと。
ならばここに落ちるのは当然で、早くここから退かなければ空のくるみが俺の頭に一直線という事がわかる。
俺は様子を見るため、うつむかせた頭を、上へと見上げた。
するとそこにはもう目の前のくるみだった──────
そして、そこから記憶はなくなっていた。
ふむ、どうやら俺はくるみに頭をぶつけてここに来たらしい。
うん、意味不明だ。
しかし、ここはどこだ?
見渡せば見渡すほど、爽快な花畑が広がっている。
まさか、ここは天国?
ははははは、笑わせないでくれ。俺まだ彼女も出来た事ないのに。
「そこの人」「ひゃい!?」
後ろから聞こえた、いきなりのか細く透き通る声に、俺は情けない驚き声をあげてしまった。
だけど仕方なくない? 誰もいないと思ったのにいたんだよ?
と、俺は振り替えってみると驚嘆した。
ロリだ、ロリ、痛快までの可愛いロリがそこにはいた。
光を全反射させてしまいそうな、きらびやかなセミロング金髪に、まだ幼い容姿は見事母性本能、いや父性本能をくすぐられてしまう。そんな面持ちだった。
「はははは、どうした~、おにいちゃんと遊びたいのかな~」
俺は余りの可愛さについ頭をよしよししながら、いつのまにか兄貴面な感じで話しかけていた。
「ちょっと、さわらないでください!! キモいです! ウザいです!」
おおぅ!? けっこーきつめなロリだな!?
お兄ちゃんちょっと傷ついたぞ!?
「めっ! 小さい子がそんな事いっちゃダメです!」
俺は人指し指をたてながら、しかる。
すると、さらに金髪ロリはプンスカと怒りだした。
「私は小さいのは認めますけど、子の方は認めません!! はっきり言ってあなたより年上ですよ!?」
「え? 年上なのか? はははは、最近の小さい子はジョークがうまいな」
「だから小さい子言うな!! てゆーか、順応しすぎです!! 少しはこの状況に困ってください!!」
と、そろそろロリっ子も堪忍袋の緒が限界そうだし真面目にするか。
「いや、結構困ってるよ?」
「むっ、そうですか。な、ならば、少しはその雰囲気を出してください! こちらが困ります!!」
「悪かったって、もうそんなに怒んないでくれ。もう小さい子言わないしさ。な? ロリっ子」
「ロリっ子言うな!! はぁー、もういいです。どうせ今の状況が分からないでしょうから簡潔に説明しますね」
「お、おう」
「あなたは死にました。そして、ここはこれからどうするかを決める選択の門です」
死にましたの単語に何故か俺はしっくり来るのだが、問題はつぎの言葉だ。
選択の門?って言ってもその門を探し見渡しても全く見つかりそうにない。
「無駄ですよ。どこを探しても門はありません」
ロリは俺の様子から察してそう言った。そして、「私が出すんですから」とロリがいきなり横に腕をやった。するとどうだろうか。ゴゴゴゴと地響きを轟かせながら、緑の地面から門が出てきた。
「お、おぉ」
目の前の現象に、俺はやはり驚いた。
まさか地面から出せるなんて。
そしてここで俺は一つ思い出した言葉がある。何故かしっくりしすぎて余り気を止めていなかったのだけれど、今なら驚けるかもしれない。
「あれ、俺って死んだの!?」
簡単に驚けた。
だが、これは驚いて当然の事だ。だって死にましたって言われたんだよ? そりゃあビックリするわ!
最初はしなかったけど。
「今ごろそんな事に驚くんですか? 私は貴方がそんなに落ち着いているから、もう、受け入れたんだと思ってました」
「いやいや、まって。普通驚くだろ。死んだなんて言われたら」
「最初はビックリしなかったじゃ無いですか」
「い、いや、そうだけども。て、まって。俺どうやって死んだの?」
「普通に空から降ったくるみに頭をぶつけてですよ」
「それって普通なの!?」
「いや。そりゃあまぁ、あるんじゃないですか? 空から降ってくるくるみに頭をぶつけるなんて事、誰もが体験してますよ?」
目をそらしながら支離滅裂な事を目の前のロリが言う。
なにか怪しい。
「おい、なんで目をそらす」
じとりと俺はロリをなだめた。
「.....はぁ、やはり説明をつけなければなりませんか」
やれやれと言ったような表情でロリは言った。
「まずは、自己紹介からしましょうか。 私は輪廻。 魂の誘導者です」
「はぁ、俺はしがない高校生の九重秀です」
「べつに貴方の自己紹介は求めていません。逆に要らないです」
プイッとそっぽを向きながらロリ改め輪廻がつんけんな態度でそうもの申した。
な、何なんだこのロリは。まさか、これが噂に聞く『つんロリ』なのか?
ロリ成分100% ツンツン成分100%で出来た「つんロリ」200%がこいつなのか?
俺はちょっとお断りだな。おれはでれが70% つんが30%のボンキュッボンな少女が好みだから、こんな、凹凸もない残念なまな板の少女は確かに可愛いのだが、ツンツンしかない少女はちょっとご遠慮お願いしたい。
と本当に心の中で目の前の輪廻をディスった。
「あなた、何かよからぬ事を考えてはいませんか?」
心の底からおれはヒヤッとする。
恐ろしい子((((;゜Д゜)))。こんなに鋭いなんて。
「んいや、べっつに」
「・・・・・そうですか。ならば良いのですが。 ふぅー、これを言うのは本当に私の理念に反してしまうのですが、言わないのも私の理念に反してしまいますので言います」
輪廻は改まってそんな事をいってきた。
どうしたんだろ。
すると、次の瞬間、驚くべき事態が発生した。
なんと目の前の輪廻が腰を深々と俺に向かて曲げたのである。
そして、「すみませんでした!」と誠意の声で謝ってきたのだ。
一体全体何があったのだ!?
さっきまで喧嘩腰な相手がいきなり謝ってくるなんて中々ないもんだぞ!?
「え? なんで?」
俺は訳も分からぬので、とりあえず呆ける。
「そうでしたね、まずは...説明が先でしょう。これはかれこれ十分前の話です─────
私は休暇をとると、ひがな一日、だいたいここの『天界の花の荘園』で過ごすと言う、習性があります。
まぁ、最初はこれを置いといて。
さて、いつも魂との忙しい日々。私は大変疲労しきってました。
ですから、上司に有給を使って休ませてくださいと懇願し、やっとで手にいれたのが今日の休暇です。
全く、本当に上は扱いが雑なのだからもうちょっと休みの日をよこせと叫びたくなるものの、なんとか喉の前までその言葉を吐き出すのを耐えていました。
そんな心境の中、手にいれた休みなのですから、そりゃあもう、ひゃっほい! ひゃっほい!でしたよ。
とまぁ、こんな風に私は気分が良かったのです。
ですから、私は大好物であるくるみに、それをさらに際立たせてくれるミルクティーを添えて優雅にティータイムを過ごしていました。
勿論この『天界の花の荘園』でです。
このティータイムでの一時はそれはもう幸悦至極でした。
ですが、ここで私の生きている人生のなかで最も恥じらう大事件が起きたのです。
何が起きたかのかを詳細にしましょう。
私がティータイムを優雅に過ごしているとき、そいつは現れたのです。
その名も「毛虫」。
奴等は大体不適かつ神出鬼没です。
いつの間にか、私のティーカップの前でモゾモゾと動いているではないですか!?
これはいけません。私がこの世で最もとは言いませんけれど、最高に嫌いなのがこの毛虫です。
もう、気持ち悪いったらありゃあしません。
私はこんなにキュートな姿をしていますが、天界や地獄界、地球界を繋ぐことの出来る魂の送り人。単なる毛虫ふぜいを地球界に送る事なぞ造作もありません。
ですから、私はいつものようにその毛虫を地球界へとワープさせる気でいました。
しかし、しかしです。ここで私のしくじりが見事炸裂してしまいます。
なんとワープさせる瞬間、私は何をとちくるったのか、片手に持っているクルミを滑らせ、調度そのワープゾーンにくるみがスッテンコロリン。
「あっ」と言ったのもつかの間、すぐにそのくるみは地球界へといってしまいました。
しかも、私はそのとっさにワープゾーンを閉ざそうとして、最後まで閉じなく、テンパり間違えて移転先を空にしてしまったのでした。
もうゴタゴタです。
私はそのくるみの行方が気になり、天界から私の天眼(天眼とは千里眼の様な物です)でその行方を見透かしました。
すると、どういう事でしょう。
私のくるみが、見事名も知らぬ少年にクリーンヒットしてるじゃないですか。
しかも、その少年は見るからにアホ顔で死んでいるじゃないですか。
不覚にもこれは笑うのは堪える事が出来ず腹を抱えて笑ってしまいました。
おっと失礼。話を続けましょう。ちょ、そんな怖い顔しないでください。
ごほんっ、 とまぁ、私は慌ててその死んだ少年の精神をつまりは魂を天界にある「天界の花の荘園」に呼び出しました。
勿論これは私の失態をいんぺ・・・・ごほん、失礼。無礼を働いた少年へのお詫びの行為です。
え? 一体なにがお詫びになるんだですって?──────
貴方には転生をさせてあげます! しかも、素晴らしい特典をつけて、前世の記憶を残してです!」
と、ふんぞり返るように輪廻は提言した。
「転生」 言葉は知っている。どんなことかも知っている。楽しそうなのも知っている。なにより特典と言うのも俺の興味心を少しだけ煽った。
が、それは目先の楽しみであって目先の知識でしかない。
それが、例えばどんなに夢溢れる世界だとしても才能の片鱗すらなければ楽しくないものかもしれない。
これはただの考えでしかないし、ただの妄想でしかないのだけれど、圧倒的に楽しみより不安がまさっているのでとても良い条件だとは思えなかった。
それに、納得できない事がすでに一つある。
俺は死にたくはなかった。
現実に絶望なんてしてはなかったし、嫌ってもなかった。むしろまぁまぁに楽しい方であった。
友達も普通にいたし、親との関係も良好。成績もまぁまぁ良かったし、それなりに人生を楽しんでいたんだ。
だから、死にたくない。・・・・・・・とは言ったものの、俺は今この瞬間が夢の中じゃないのかと思い始めていた。
だから俺はありきたりに言うのだ。
「いいぜ。転生させてくれよ」と。
ただ、夢にしてはクオリティが高いと言うかグラッヒィックが良いと言うか、なんだか現実味を帯びていたと言う事は今は言うまい。
「では、貴方には特典をあげなければなりませんね」
特典、ふむ特典か。良いのがいいなぁ。と言うとことでここは性懲りもなく真剣に選ばせて貰う。
俺は無言で了承した。
「分かりました。では時間も無いことですしちゃちゃっとやりますか。そうですね、私は神ではないですので与えられるものが限られます。すなわち私の出来る範囲の力です」
「と言うと?」
「ええ、私の力はまず一つ、天眼です。天眼とはまぁ、千里眼の様な物です。そして、二つ身体能力ですね。私は人間よりも6倍の力を出せます。
そして、三つ目なのですが」
すると彼女はいきなり表情が雲がかる。
「どうしたんだ?」
俺は何か懸念される事でもあるのかと心配を込めての言葉だ。
「いえ、これは余りおすすめしないんですが」
と、輪廻は自分の懐から四角い箱の様な物を取り出した。
「これは何だ?」
「これは『パンドラの選択』と言う・・・・そうですね、一種のあなたたちの世界にあるガチャガチャだと思ってください」
「ガチャガチャ?」
「ええ、どんな力が出るかは分かりませんが開けるとその力が手に入る。言うならば『力の先天を与える物』でしょうか。さて、どれにします?」
輪廻は悪戯な微笑みを炸裂させながら、俺の様子を伺った。
さて、どうした物か。安全性で選ぶならば絶対に前者の二つ紹介された力だろう。
しかしこれは夢。ならば面白そうな方に賭けて見ようじゃないか!!
「ああ、決まった。『パンドラの選択』これにする!」
もう、完全に夢だと決めつけている俺は恥じらいもなくそう豪語する。すると少女はまるで悟っていたかの用に「分かりました」といい、その『パンドラの選択』を俺に渡してきた。
「では開けてみてください。例え、どんなに弱い力でも文句は無しですよ。とは言ってもどんな力か分かるのは転生した後ですし、転生した後は天界にいる私じゃ接触するのは先ず不可能ですから文句を言うのは不可能なんですけどね。では、そろそろ転生へとうつりましょうか。ここで一つ注意しなければならないことがあります」
「注意?」
「ええ、どんな世界に転生するか分からないと言う事です」
ほぉ、そうくるか。まぁ、いい。これはどうせ夢だ。行き当たりばったりいってみよう。
「ああ、いいぜ分かった」
輪廻は俺がすんなり了承するのがそんなに驚きなのか目を少し見開いていた。
ふっ! 何をそんなに驚くことがあろうか! と心の中で俺は言ってやろう。
「分かりました。それでは、転生の儀へとうつります。『選者を言い渡す。名は秀。此方に双なる魂、肉体。刻よ戻りて逆さまのパルマへ導かん』
輪廻が呪文の様に何かを唱えると、俺が立っている地面がいきなり光りだした。
「では、最後に。その『パンドラの選択』を開けて下さい」
俺は輪廻の言うとうりにその『パンドラの選択』をパカリと開けた。
すると何か丸いものが入っていた。
それは、真っ黒。いや漆黒だろうか。透明な漆黒だ。矛盾しているように言っているけど本当に透けている漆黒の玉だった。
「では、それを飲み込んでください」
その透明な漆黒の玉は思ったほど大きくは無く、難なく飲み込めてしまった。
「それでは、あなたの肉体と魂によきことあれと願わん」
その瞬間、光が弾けた。無数の光の筋がおれの目の前を瞬時に横断する。
そして、現れたのは無の黒だった。何もないし何も感じない。実態がつかめず困惑する俺はいつしか瞳を閉じて、意識をはるか彼方に飛ばしてしまっていた。
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