町内会は面白いか?

東海林会計

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第十一話 十一月期定例役員会

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第十一話 十一月期定例役員会

「では会計の東海林さん、先月の会計さんの活動報告をお願いしますぅ」
「はい。先月皆さんに徴収していただきました町会費で、今年度の町会費は全世帯全額納入となりました。ご協力ありがとうございました。あと大きな金額の動きとしては、白い羽根募金十六万六千円の振込を行っております。なおご承知のとおり、白い羽根自体は先月回覧で各世帯分回してます。もし余っている羽根がありましたら、処分しちゃって下さい。以上です」
「ありがとうございましたぁ。何かご質問等ございますでしょうかぁ?」
「はい、十八班の田淵です。うちの班の方から『白い羽根が回ってきたけど、どういう形でいくら募金をしているのか?町会が会員の代行で募金しているのは分かるが、町会員に意思確認はしないのか?』というようなことを聞かれたんですけど。もちろん私は分からないので、今度役員会で聞いておきますってことになってるんですよ。教えていただけますか?」
「誰だ?そんなこと言ってんのは?共同募金だぞ。困っている人を助けるのはあたりまえじゃねぇか!」
「はぁい、墨田さん、ご意見があれば挙手をして、私が指名してから発言して下さいねぇ」
「うははは、そのとおり」
「てっ、てめえら…」
「はい、では南田会長から…、えっ、会計さんですか?では東海林さん、お願いしますぅ」
「あ、テメェ逃げやがって…。しょうがねぇな。では私から私が分かる限りの説明をいたします。そもそもこういった募金関係ですが、白い羽根はたまたま羽根が回ってきたので気づきますが、他にもあるんですよ。ええと、消防団後援会費・小中学校PTA援助金・赤十字募金・歳末助け合い募金などですね」
「そんなにあるんですか?」
「ええ、そしてこれらは大体が市の事務局から各町会へ『お前の町会は○○世帯あるから○○円な』という感じですでに金額の記入された振込用紙が送られてきます。町会長のところへ。町会長は『お前よぅ、会計なんだからよぅ、町会費の中からコレ振り込んどけや!』って感じで私に回すのです」
「ひどいですねぇ」
「ええ、ひどいのです」
「よ、よせよ。そんなこと言ったことないじゃないかぁ」
「いくら募金をしているのかというご質問もあったようですけど、今回の白い羽根は総額で十六万六千円ですから一世帯あたり、ええといくらだ?マサ」
「ちっ…。約三百三十円」
「だそうです。ちなみに各募金の中で一番大きな金額は今回の白い羽根ですね。反対に一番小さいものは小中学校PTA援助金一万六千円」
「ということは、自然と私たちは一世帯あたり三百三十円の白い羽根募金をしていると」
「そういうことになります」
「でも募金なんですから、募金したい人したくない人っていると思うんですけど…」
「そのとおり。募金の意思確認ですよね。でも皆さんはすでにこの一連の募金の意思確認をしているのですよ」
「えっ、そうなんですかぁ?」
「そうなんですかぁ、って堀北総務広報部長が知らないでどうする…。南田会長、俺の口からこのカラクリを言っちゃっていいのかなぁ?ある事ない事言うかもしれないなぁ」
「ハハハ、分かったよ、僕から説明するよ。田淵さん、おそらく初めて役員やられた方はお気づきじゃないかもしれませんが、私たち町会が現在こうして運営されていることは三月の定時総会で承認されたことなんです」
「はあ、そうなんですか?」
「ええ、総会のとき事前に全世帯に『議案書』が配られましたよね?そして議案書に記載されていたことは、これこれこういった行事や活動を、こういったメンバーで、こういった時期に、これくらいの予算で実施しますよ、ということだったでしょ?」
「ええ、そうでしたね」
「そして総会の最後に、議案書の承認の採択を取って承認となりましたよね。つまりあの時点で、議案書に書かれていることを書かれているとおりに実施することについては、誰も文句が言えないということなんです」
「なるほど…」
「ですからあの議案書をよく見れば、八月にこれくらいの予算で夏祭りやりますよとか、今年度予算案に『白い羽根募金十七万円』を募金しますよとか書いてあるんです。それに基づいて僕たちは夏祭りを実施するし、白い羽根募金に協力しているということなんです」
「はぁー、なるほどそういうことなんですね。ということはあの定時総会ってけっこう重要な会議なんですねぇ」
「ハハハハ、そうですね。形式的なものになりつつありますけど、役員のときだけでも本来の意味を忘れないようにしないといけないですね」
「そのとおりです。たとえば議案書に『町会長お手当十万円』となっていて、誰もそれに気づかず総会で承認されてしまえば、十万円が南田会長の手に入るわけです」
「あぶないですねぇ」
「ええ、南田会長はあぶないのです」
「しょ、ショウちゃん、何言ってんだよ。と、とにかく田淵さん、質問された方には上手くご説明お願いします。もし納得されなければ町会長の私からご説明するとお伝え下さい」
「はい、分かりました」
「補足説明にもならないと思うけど、こういった募金のやり方についておかしいと思う人は必ずいると思いますよ。金を振り込んだ会計の私自信もおかしいなと思っていますから」
「おい、ショウちゃん」
「本来募金というものは金銭的に余裕のある人が善意で『私ならこれくらい募金してもいいかな』ってするもので、市の事務局が一律に『お前の町会は何世帯だから何円払え』というやり方はおかしいと思いませんか?」
「そうだな。うちの町会は経済的に比較的余裕のある住人がほとんどだから、みんな何も言わないけどな。百円くらいなら協力できるけど三百三十円はちょっとどうよ、って人もいるかもしれないしな」
「だろ?本当だったら市の事務局の奴が各家庭を頭下げながら回ってな、『お気持ちでけっこうです。募金お願いします』っていうのが筋なんだよ。でもそんな手間暇かけたくないだろ?奴らは悪知恵だけは働くからな。お役人さまの考えそうなこった」
「何言ってんだ、お前ら!募金しない人の代わりに町会が町会費で募金してるんだ。いい事して何が悪いんだ!」
「な?こういう町会費は町会のもの、会員のものじゃないって考えている墨田さんみたいな人が多かったから、今まではそれで良かったんだよ」
「な、なんだと!」
「税金は俺たちのもの、国民のものなんかじゃないって考えている政治家や役人みたいなものか」
「そういうことだ、マサ。今年はこれでいいかもしれませんけど、たとえば今度の定例総会で誰かが私と同じことを主張したらどうなりますかね?今みたいに揉めるでしょうねぇ」
「ショウちゃん、結局ある事ない事言ってんじゃんか……」

「では、環境福祉部長の浜島さん、お願いしますぅ」
「はい。環境福祉部では明日の日曜、このふるさと会館で敬老観菊昼食会を実施いたします。ご参加いただく役員の方は南田会長・堀北総務部長・小松崎副会長・伊藤副会長・カメラマンで総務部小西さん、そして環境福祉部全員となります。お弁当や飲み物・お菓子の配膳等もありますので、婦人会のご協力をいただくこととなっております。婦人会会長の浅井さん、よろしくお願いします」
「はい、お任せ下さい」
「あと菊鉢の手配は老人会の墨田会長、お願いしますね」
「おう、任せとけって。へへ」
「以上なんですが、ちょっと懸案事項があるんですけど…」
「はい、どうぞ?」
「実はこの敬老会に参加される方は現在七十歳以上の方となっているんですが、年々該当者が増えていまして、予算的にも会館のスペース的にも厳しくなりつつあります」
「なるほど、増殖してるということですね。一人見つければ十人いるという…」
「ショウ君、やめろって。役員さんの中にも該当者がいるんだから」
「あ、すいません。失言でした」
「ハハハハ、それで浜島部長、どれくらい増殖、じゃない増えているんですかねぇ?」
「去年の参加者が五十八人、今年は六十九人の予定です」
「ええと約1・2倍かぁ。この勢いで繁殖すると仮定して来年は80人超えるぞ。なんと恐ろしい…」
「ショウ君、よせってばよ。でも予算の問題はともかく、近い将来この会館での敬老会開催は人数的に不可能だな」
「浜島部長はどうお考えですかぁ?」
「はい、難しいとは思いますが、年齢制限の引き上げが理にかなっているんじゃないかと」
「つまり現在の70歳以上を、たとえば75歳以上にするということですね?」
「はい」
「ふざけるな!そんな不人情なこと認められん!よくもそんな冷たいことが言えるな!」
「墨田さん、不人情とか冷たいという言い方はひどいんじゃないですか?訂正願います!」
「何を言っとるか!不人情は不人情だ!いいか?今まで町会のために苦労してきたお年寄りに感謝する気持ちもお前にはないのか!」
「ひどい、ひどすぎます!誰もそんなこと言ってないし、思ってもいません!謝罪を要求します!」
「何だと!」
「それになんですか、『お前』って!私は死んだ主人からも『お前』なんて言われたことはありません!私は東海林さんや小西さんとは違うんです!あなたに『お前』呼ばわりされる筋合いなんてない!謝って下さい!」
「いやいや、浜島部長。俺たちだってこんな鼻毛親父に『お前』呼ばわりされる筋合いはないって。なあ、小西君よ」
「そうそう、当然だ。墨田さん謝れ、ほれ」
「なっ、なんだと…、お前ら、いっ、言わせておけば…」
「墨田さん!町会長として申し上げます。この場は冷静に話し合うところです。感情的にしか話せないなら発言はお控え下さい。冷静に考えれば浜島部長がそんなことおっしゃってないのは、誰にでも分かることじゃないですか…」
「そうだぞ、墨田さん。市が主催する『敬老の集い』も去年から75歳以上に引き上げたんだろ?うちのおふくろが言ってたぞ。それが世の流れというもんだ」
「それが気に入らん!『おととし70になってやっと市から招待状が来たのに、去年も今年もうちには来ない』ってこぼしてるお年寄りもいるんだ!それが町会の敬老会もだと。おかしいだろ…」
「…あのな、おかしくないだろ。当然そういう人は出てくるさ。その人だって75歳になればまた招待状が届くさ」
「75歳まで待つのか?これが75から80に引き上げられたらどうなるんだ!あっ?」
「仕方ないだろ?世の中、老人だらけだ。この町会だって御多分にもれずだよ。夏祭り会場で石を投げれば当たるのはおそらく老人なんだよ。そのうち老人が老人のために敬老会を開くなんてことになる。つきつめれば老人会イコール町内会みたいな時代が来るのさ。もう70代前半はお年寄りじゃないんだよ、これが少子高齢化なんだろうよ。アンタだってそれくらい分かってはいるんだろ?」
「分からねぇよ!」
「…ホント、馬鹿だなぁ」
「なっ、なにおぅ!」
「まぁまぁ、落着いて落着いて。ショウちゃんも変にあおらないで。ハハハハ、とりあえず今年は70歳以上ということで招待済なんだから、この敬老会の年齢制限引上げの是非については、検討課題として来年度の町会役員に引き継ぐということでいかがでしょうかね?皆さん、どうです?」
「そうだな、ヘタに七十五歳とかここで決めちゃってさ、変な爺さんから怨まれるより問題の先送りの方がいいよな」
「タダシ、テメェ!それは俺のことか?」
「たとえばの話だ。た・と・え・ば」
「あおるなって、ショウちゃん。浜島部長どうですかね?」
「よろしいかと思います。南田会長のおっしゃるとおり来年以降の問題ですし、役員以外の方のご意見も伺った方がいいと思いますし」
「そうですね。他にご意見のある方は?いらっしゃいませんね。墨田さん、来年度の検討事項ということになりますが、よろしいですね?」
「ちっ、……分かったよ。まったく最近の若い奴らは…」
「じゃあ、堀北さん続きを…」

「では文化体育部長の本上さん、お願いしますぅ」
「はい。先月は子供会主催の芋ほり会のお手伝い以外、特段の活動はありませんでした。芋ほり会につきましたは、後で子供会さんの方からご報告があると思います。それで文化体育部として一つご提案があるのですがよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ?」
「ありがとうございます。実は今月末予定されている『歩こう会』なんですが、来年一月に予定されている『餅つき大会』と同時に開催することは出来ないでしょうか?」
「はあ、どういうことでしょうかぁ?私にも分かるようにご説明いただけると…」
「はい。文化体育部で主幹する行事は、今年度残すところ、この歩こう会と餅つき大会の二つです。歩こう会はこの会館前広場に集まって全員で県立公園まで歩き、公園で飲み物を配って現地解散で終わりです。餅つき大会はこの会館でお餅をついてあんころ餅と大根の辛み餅を作り、豚汁と一緒に振舞うという、そうですね、夏祭りほどではないにしろ大がかりなイベントです」
「なるほど」
「つまり参加する町民にとっては歩こう会は歩いて飲み物もらうだけのイベント。餅つき大会はお餅と豚汁をもらうだけのイベントなんです。…なんかあっさりしてませんか?」
「そうですねぇ、餅つき大会は準備・運営する役員さんたちは大変ですけど、一般の方は食べ物もらうだけですもんねぇ」
「そうなんですよ。どうせ私たちが苦労するのなら、もっと皆さんにとっていいイベントに出来ないかなぁって思ったんですよ。なんだかんだ言ったってあの夏祭り、楽しかったじゃないですか?暑い中いっぱい苦労はしましたけど」
「…そうですよねぇ。高校のときの文化祭みたいなとこありましたよねぇ」
「お祭りに来てくれた皆さんも楽しそうでしたよ。だからこのイベントを冬のお祭りみたいに出来ればいいなって思うんです」
「はい、…はいはいはい、いいかもですねぇ」
「ちょっとちょっと堀北さん、水を差すようで悪いんだけど僕からも本上部長に話を聞いていいかな?ハハハ」
「あ、すいませぇん。会長さん、どうぞ」
「本上さん、文化体育部としてこのイベントの構想みたいなものがあると思うんだけど、説明していただいていいかな?」
「はい。ウォーキングされる方は例年どおりこの会館前広場に集まります。いつもは県立公園で解散ですけど、今年は会館まで戻ってきてもらいます。その間に役員やウォーキング出来ない方たちでお餅や豚汁の準備をして、帰ってきた人たちと一緒にそれを食べるんです。
寒い中歩いてきた人たちにはウォーキング後の温かいご褒美になります。歩けない方たち、たとえば高齢者や小さいお子さんにとっては、準備を手伝って参加したという気持ちになれると思うんですよ」
「うーん、時期的にはいつ頃を想定されてますか?」
「例年の餅つき大会と同じ一月中旬です。それ以降になると定時総会の準備に支障が出るかと」
「なるほど…。予算的には?」
「歩こう会と餅つき大会の予算の合算額以内で実施出来るはずです。余計なものを買ったり作ったりするわけではないですから」
「イベント開催に伴う要員は?」
「ウォーキング中の安全確保で防災防犯部と老人会のご協力をお願いしようかと」
「防災防犯部長の武上さん、大丈夫ですか?」
「歩こう会では毎年のことですので問題ないと思います」
「墨田さん、老人会さんは?」
「うちも同じだ。年中ヒマだし」
「そりゃそうだ」
「マサヒコ、てめぇは」
「まあまあ、落ち着いて落ち着いて。本上さん、他には?」
「あと餅つきと豚汁作りで老人会さんと婦人会さん、あと女性の役員さんにお願いできれば。とくに老人会さんには餅つきとガスコンロやボンベの手配、婦人会さんはつき上がったお餅にあんこをまぶしたり豚汁作ったり」
「おう、任せとけ。へへへ、いつものことだからな。野球より餅つきの方が上手いくらいだからな」
「ハハハそりゃそうでしょうねぇ。浅井さんは?」
「婦人会も例年のことなので大丈夫です」
「あと三役はじめ男性の役員さんは会場設営・配膳手伝い・その他雑用で」
「とくに問題はなさそうですねぇ。具体的な実行計画は文化体育部ということでよろしいですね?」
「もちろんです」
「他に何か気づいたことはありませんか?」
「ハイッ!」
「はい?東海林会計、何か?予算的な問題でもありますか?」
「検便は?」
「ショウ君、お前は…」
「なんだよぅ小西君、大切なことではないかぁ」
「東海林さん、夏祭りと違ってぇ、お金もらって商売するわけじゃないのでぇ、保健所の許可なんかいらないんですよぅ。そんなことも知らないんですかぁ?」
「な、なんだ、その勝ち誇ったような目つきは…。くそぅ」
「ハハハハ。どうでしょう、皆さん。確かに大変ですけどやりがいのあるイベントになりそうです。異議のある方は?…いらっしゃらないようですね。では今年度の歩こう会は正月の餅つき大会と一緒に行うということで進めていきたいと思います。本上部長は具体的な計画案を来月の定例役員会までに作成していただき、役員会でその原案を詰めましょう」
「了解しました」
「あと、このイベントは役員以外の方のご協力も必要になるかと思います。そういった方々へ協力を求める場合は、冬のイベントをより楽しくしたいのでというコンセプトを忘れずに説明して下さい」
「楽しいことになりそうですねぇ。大変なこともあるかもしれませんがぁ、あの夏祭りを乗り切ったんですからぁ、きっと大丈夫ですよねぇ」
「ハハハハ、堀北部長の言うとおりですね。あっ、そうだ最後に大切なことを本上部長に言い忘れました」
「なんでしょう?南田会長」
「イベントが大きくなりそうですからお餅や豚汁、飲み物は多めに準備しましょう」
「そのつもりですが?」
「もち米の購入は今回も南田米穀店からで。サービスいたします」
「それかよ、この町会長は!」

 役員会はまだ続いている。今は子供会会長が先月実施された芋ほり大会について報告している。
「なぁマサよ。なんか皆さんノリノリだぞ。どうすんだ?」
「…もっと小声で話せよ」
「ちっ。で、どうすんだよ。やる気マンマンだぞ。まさかお前もか?」
「馬鹿言え。やなこった、めんどくさい」
「…さすがだ、さすがだぞマサ。ひねくれ者の評判は伊達ではないな」
「お前ほどじゃねぇよ」
「俺は耐えきれん。苦手なんだよ、こういう前向きな空気はよぅ。どこでどう間違っちまったんだよぅ」
「知るかよ。…なんでまた夏祭りみたいなめんどくさいことやりてぇんだかなぁ」
「ハカセの馬鹿が商売のチャンスだと気付いたんだよ。上手いことあおりやがって…。マサ、お前もなんで反対しなかったんだよ?」
「あの雰囲気の中でそんなこと言えるかよ。お前だって反対すればよかったじゃねぇか」
「だから検便であの流れを変えようと思ったんだよ。失敗したけど…」
「検便で流れが変わるかよ。全く…。もう少し頭使えよ、馬鹿たれ」
「なんだと。あのなぁ…」
「そこの二人!東海林さんと小西さん、コソコソとうるさいですよぉ。私語厳禁!」
「すいません…」
「くそぅ、堀北のくせに…。許さん…」




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