恋を知りたいアンドロイドと教えたくない主様

散りぬるを

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甘く見ていたナイトモード

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 正直、キスも愛撫も微妙だった。唇は柔らかいけど、どうしても作り物っぽくて感じられて気分が乗らない。
 もともと性欲があまりないということもあって、私は早々に飽きてしまった。

「なんか他にできることある?」

 私にまたがって一生懸命、私の胸を弄っていたJJ109に尋ねる。
 すると、JJ109は私の腰を撫でたあとパンツの上から股全体を手で包んだ。
 波打つような刺激が与えられ、指先がアソコに食い込むたびにキュッとナカが締まった。

「あぁ、んっ……」
「気持ちいいですか?」

 JJ109の顔が近付いて、観察するみたいに青い瞳が私を見つめてくる。
 感じてるのを見られていると思うと感度が高まるのか、もっと感じてしまう。
 
「悪くない、かも」
「それでは、こちらはいかがですか」

 パンツ越しにアソコをぐりぐりと刺激していた中指が、突然ブルブルと震え出した。

「ワタシの指にはローター機能が付いています。これで主様の敏感なところを可愛がってあげますね」
「アッ、ふぁっ、あ、あらかじめプログラムされてるセリフだと思うとっ、なんかムカつく! アンッ、アァッ」

 パンツの上からクリトリスを微弱な振動で責められ、初めての感覚に息が乱れた。
 イケないけど、気持ちいい。さっきからアソコがヒクヒクしてイキたがってる。

「主様、乳首が勃起しました」
「アナウンスいらな、アァァッ!」

 乳首が乾いた唇に挟まれて、ギュウッと圧迫される。まるでつねられているみたいに痛みを感じるのに、感じてしまう。
 クリトリスを刺激する振動が少しずつ強まって、快感が増していく。

「ダメッ、イクッ、イク、イッ――」

 アソコの入り口を棒の先でグイッと押し込んでくるような感覚があって、それがJJ109の性器だと理解した瞬間、私は腰をガクガクと震わせて達した。

 JJ109は私のパンツを脱がして太ももを掴んでくると、左右に大きく開いた。
 アソコを無機質な瞳で凝視され、またヒクヒクと疼く。
 JJ109の頭がゆっくりと降りて来て、私はとっさに頭を止めた。

「待って! アンタ、防水じゃないでしょ」
「はい。なのでナカは刺激できませんが」

 JJ109は私の脚をゆっくり下ろすと、クリトリスが隠れている皮膚を指で引っ張り、ふっと息を吹きかけた。

「ここは濡れていないので、愛せます」
 
 露出したクリトリスをパクりと唇で包まれて、舌先が当たった感触がした。
 弱い力で吸引され身構えていると、舌が小刻みに振動し始めた。
 まさかの舌ローターに目を丸めているうちに、振動が強くなっていく。

「アァァッ、それヤッ、イクイクッ、それ弱い、弱いからぁぁ!」

 吸引されて剥き出しのクリトリスを舌ローターで円を描くようにこねまわされ、連続でイッてしまう。
 ナカを直接刺激されていないせいで、今すぐナカを擦られたくてたまらない。だけど、これ以上の快感を与えられるのは怖い。
 イクたびに腰を跳ねさせて、背中をのけぞっても、アンドロイドの性能ゆえか口は外れないし、的確に責め続けてくる。
 口が離れたときには、自分でもわかるくらいアソコがドロドロに濡れていた。

「ご存知の通りワタシの手指は防水加工がされていないので、性器で直接ナカを解させていただきますね」
「や、やらっ……今挿れられたら……」
「主様のご負担が少なくなるよう、浅い挿入から始めます」

 私はアソコを両手で押さえて、嫌々と頭を振った。散々焦らされたアソコに今挿れられたら、絶対にトぶ。
 
「や、だっ……今挿れたら」

 逃げるように背中を向けると、四つん這いの体勢にさせられて、性器をアソコに擦り付けられた。
 ニュチニュチ、クチュクチュと卑猥な音が股から聞こえてくる。
 そして、性器の先端が割れ目を広げて、ゆっくりと入ってきた。

「イッ――アァァッ!」

 焦がれるほどに待っていた異物感にナカが震える。浅いところを擦られて、乳首をギュッとつねられて、今までにないくらい感じている。
 イッた瞬間に合わせて挿入が深くなり、そこでまたイッて、ゴリゴリとナカを擦ってくる性器に喘ぎ続けた。
 知らないうちに奥まで入れられて、「もっと」と泣きながらねだっていた。
 ガンガンに奥を突かれて、指ローターでクリトリスを責められて、思考が快楽だけを追うようになっていった。

「ジェ、ジェイッ、とめ、頭がおかしくなるっ、ンアァァァ!」
「主様。やっと、ワタシに名前を与えてくださいましたね。嬉しいです」

 チュッと頬にキスを落とされ、ナカがギュウギュウに締まる。
 JJ109のキスに感じることなんてなかったのに。
 ダメだ。私、完全に堕ちてる。

「ダメダメダメッ、深いっ、そこダメッ、出ちゃうからぁぁぁ!」

 立っているJJ109に後ろから両脚を持ち上げるように抱えられて、下から突き上げられると、尿意のような感覚に襲われた。
 アンドロイドはバッテリーさえ残っていれば体力は続くし、勢いもそのままだ。
 完全にナイトモードを甘く見ていた。

「出ちゃうってばぁ!」
「出してください」
「やだっ、やだやだっ、ここじゃいやぁ!」

 すると、JJ109は挿入したままのこの体勢で歩き出し、濡れた浴室へと私を連れて行った。
 足の裏は防水なのかな。
 もういいや、もうどうでもいい。
 JJ109は鏡の前で腰を突き上げて、私の痴態を見せつけようとした。

「ここならいいですよね?」
「よくないっ、アァッ、アァァッ」
「見てください、主様。ワタシたち、こんなに深く触れ合っていますよ」
「ンッ、ンンッ」

 頭を巡らせると唇を奪われて、吸い上げられた。

「主様、これを人は愛し合っているというんですよね?」
「もうわかんないっ、ハァッ、またイクッ――」
「では、教えてください。恋がなにか、愛がなにかを……主様が教えて」
「イッ、アァァァッ」

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