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嫉妬
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ここでようやく乙津さんが服を脱いだ。たくましい体つきで、うっすらと割れた腹筋が見える。その下の、反り立ったものが先走りに濡れていた。
手早くゴムをつけて、私の脚の間に入ってきた。
「部屋の温度は大丈夫ですか? 寒くない?」
硬いソレを割れ目にこすりつけながら訊かれる。
早く挿れて欲しくて仕方がない。
私は曖昧に頷いて、夢中でソレを膣へと導いた。
「はぁ、一度挿れたら止めてあげられませんからね」
「いいっ、いいからっ」
押し拡がる感覚と圧迫感に震え、乙津さんのソレを逃すものかと締め付ける。
今日まで処女じゃなくて良かった、感じなくてもセックスをやっといて良かったと心から思う。
「あ……はぁ……あー、乙津さんの、気持ち、いい……」
乙津さんが丁寧にほぐしてくれたおかげか、久しぶりの挿入にも関わらず、痛みもなくすんなり奥へ入っていった。
乙津さんの首を引き寄せぎゅっと抱き締める。
「はぁ……ほんとに気持ちいい……」
口が寂しく感じ、乙津さんの耳を舐めてしゃぶった。
「んっ、梢さん、あまり俺を煽らないでください。動くのを我慢しているんですから」
「動いてください、あむっ、たくさん動いて」
「ダメですよ。慣れるまで、ゆっくり」
耳責めに乙津さんが感じてくれている。
吐き出す息が甘くて、低く掠れていた。
乙津さんとのキスは気持ちよくて、腰を前後に揺さぶられるのも堪らなく快くて、なぜか涙が溢れた。
「梢さん?」
「乙津さん、気持ちいい?」
「すごく気持ちがいいですよ。梢さんとなら、何度でもしたいって思ってます」
「気を遣ってませんか……?」
「まさか。俺だって楽しんでますよ。今までの男なんか忘れて、俺だけを見てください」
乙津さんは「つまらない」なんて思っても口にはしないだろう。けど、心から気持ち良かったって思ってもらいたい。乙津さんにだけは、失望されたくない。
なにかしなくちゃと心が焦りだす。これが良くないのだと分かっているのに、相手を満足させなくちゃとスイッチが入ってしまう。
「梢さん、余計なこと考えてますね?」
「えっ」
「俺はね、梢さんが感じてくれるだけで気持ちが良いんですよ」
「乙津さん……」
優しい言葉に胸の奥がじんと熱くなった。
のに、乙津さんの瞳が怪しく光ったのを見て、急に嫌な予感がしてくる。
「あの、乙津さん?」
「だいぶ俺のに馴染んできましたね。そろそろ、激しく動いても良さそうだ」
乙津さんが妖艶な笑みを浮かべて、腰を引いた。
初めはゆっくり前後に大きく動かして、徐々に小刻みに激しく奥を責め立ててくる。
「あっ、乙津さっ、アァッ!」
「梢さん、俺のでたくさん中イキしましょうね? あぁ、イッても止めてあげませんから。俺に抱かれながら他の男を思い出した罰ですよ。俺、こう見えて嫉妬深いんです。あー、もうキツく締まってきた。ほら、はじめての中イキですよ。可愛い顔を見せてくださいねっ」
「ひアッ――」
ズンと一突きされて、何かがぶわっと溢れて弾けた。快感が強すぎて声が出ない。
シーツを強く握って奥歯を噛み締め、鋭い快感が突き抜けて消えると、ようやく息ができた。
けれど、またすぐに奥を揺さぶられて、次の快楽に犯される。
「乙津さんっ、待って! まだっ」
「俺を満足させなきゃって思ってくれたんでしょ? 俺はただ、その気持ちに応えているだけですよ」
「ダメッ、イクッ、アァーー! はぁ、はぁ、はぁ……えっ、ちょっ、待って、やだやだやだ!」
「言ったでしょう、梢さんが感じてくれているだけで、俺も気持ち良いって。だから、もっと可愛いイキ顔を見せて俺を満足させてくださいね?」
「やだっ、も、感じたくないーー!」
手早くゴムをつけて、私の脚の間に入ってきた。
「部屋の温度は大丈夫ですか? 寒くない?」
硬いソレを割れ目にこすりつけながら訊かれる。
早く挿れて欲しくて仕方がない。
私は曖昧に頷いて、夢中でソレを膣へと導いた。
「はぁ、一度挿れたら止めてあげられませんからね」
「いいっ、いいからっ」
押し拡がる感覚と圧迫感に震え、乙津さんのソレを逃すものかと締め付ける。
今日まで処女じゃなくて良かった、感じなくてもセックスをやっといて良かったと心から思う。
「あ……はぁ……あー、乙津さんの、気持ち、いい……」
乙津さんが丁寧にほぐしてくれたおかげか、久しぶりの挿入にも関わらず、痛みもなくすんなり奥へ入っていった。
乙津さんの首を引き寄せぎゅっと抱き締める。
「はぁ……ほんとに気持ちいい……」
口が寂しく感じ、乙津さんの耳を舐めてしゃぶった。
「んっ、梢さん、あまり俺を煽らないでください。動くのを我慢しているんですから」
「動いてください、あむっ、たくさん動いて」
「ダメですよ。慣れるまで、ゆっくり」
耳責めに乙津さんが感じてくれている。
吐き出す息が甘くて、低く掠れていた。
乙津さんとのキスは気持ちよくて、腰を前後に揺さぶられるのも堪らなく快くて、なぜか涙が溢れた。
「梢さん?」
「乙津さん、気持ちいい?」
「すごく気持ちがいいですよ。梢さんとなら、何度でもしたいって思ってます」
「気を遣ってませんか……?」
「まさか。俺だって楽しんでますよ。今までの男なんか忘れて、俺だけを見てください」
乙津さんは「つまらない」なんて思っても口にはしないだろう。けど、心から気持ち良かったって思ってもらいたい。乙津さんにだけは、失望されたくない。
なにかしなくちゃと心が焦りだす。これが良くないのだと分かっているのに、相手を満足させなくちゃとスイッチが入ってしまう。
「梢さん、余計なこと考えてますね?」
「えっ」
「俺はね、梢さんが感じてくれるだけで気持ちが良いんですよ」
「乙津さん……」
優しい言葉に胸の奥がじんと熱くなった。
のに、乙津さんの瞳が怪しく光ったのを見て、急に嫌な予感がしてくる。
「あの、乙津さん?」
「だいぶ俺のに馴染んできましたね。そろそろ、激しく動いても良さそうだ」
乙津さんが妖艶な笑みを浮かべて、腰を引いた。
初めはゆっくり前後に大きく動かして、徐々に小刻みに激しく奥を責め立ててくる。
「あっ、乙津さっ、アァッ!」
「梢さん、俺のでたくさん中イキしましょうね? あぁ、イッても止めてあげませんから。俺に抱かれながら他の男を思い出した罰ですよ。俺、こう見えて嫉妬深いんです。あー、もうキツく締まってきた。ほら、はじめての中イキですよ。可愛い顔を見せてくださいねっ」
「ひアッ――」
ズンと一突きされて、何かがぶわっと溢れて弾けた。快感が強すぎて声が出ない。
シーツを強く握って奥歯を噛み締め、鋭い快感が突き抜けて消えると、ようやく息ができた。
けれど、またすぐに奥を揺さぶられて、次の快楽に犯される。
「乙津さんっ、待って! まだっ」
「俺を満足させなきゃって思ってくれたんでしょ? 俺はただ、その気持ちに応えているだけですよ」
「ダメッ、イクッ、アァーー! はぁ、はぁ、はぁ……えっ、ちょっ、待って、やだやだやだ!」
「言ったでしょう、梢さんが感じてくれているだけで、俺も気持ち良いって。だから、もっと可愛いイキ顔を見せて俺を満足させてくださいね?」
「やだっ、も、感じたくないーー!」
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