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小西ルート
特別な微笑み
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十七時から始まった納会は二十一時まで続いた。まだ続きそうな雰囲気が漂うなか、つかさは帰りの挨拶を済ませて事務室へ向かった。
(おかしいな。暖房は効いていたはずなのに寒気がする。薄着で来たつもりはなかったんだけどな)
年末休業に入ったため、廊下は最低限の照明しかつけられていない。会議室を出た途端に寒気が増し、両腕をさすりながら早足で歩いていると、後ろから駆け足が聞こえた。
「藤野」
「わあ!?」
いきなり声をかけられて、心臓が飛び出すかと思った。
驚いた勢いで振り返る。
「チーフ……びっくりしました」
「すまない。そこまで驚かれるとは思わなかった。もしかして、寒いのか?」
両腕を抱いて前傾姿勢になっていたのを見られたのだろう。訝しむ小西に、つかさは苦笑いを返した。
「はい。ちょっとだけ」
「そうか。俺も事務室に用があるんだ。行こう」
事務室のセキュリティロックを解除して、真っ暗な部屋に入る。小西がパチン、パチンと照明スイッチを押した。
個人ロッカーの前に立ち、帰り支度をするつかさに、小西はデスクから何かを持ってやってきた。
「余計なお世話かもしれないが、よかったら」
そう言って渡してくれたのは、貼るタイプのカイロ一枚とのど飴だった。
つかさは、それらを見下ろして目を瞬く。
「これ、いただいていいんですか? 見た感じ、買ったばかりに見え……あの、ひょっとして。今日の買い出しで、個人的に買いたいものがあるって言ってたのって」
「考えすぎだ。タイミングよく持っていただけで、わざわざ買ったわけじゃない」
顔がかっと熱くなる。これはとんだ早とちり。恥ずかしさをごまかすために、道化に徹することにした。
「そうですよね。へへ……自意識過剰でした。本当にいいんですか? 使う機会がすぐ来るかもしれませんよ」
「ない。言っただろ、俺は風邪とは無縁だと」
「風邪をひかないのに、よくお待ちでしたね」
「…………。要るのか、要らないのか、どっちだ」
下ろされた手を見て、ハッとする。
「いただきます!」
反射的にそう答えると、小西は呆れたように短く笑った。つかさの片手を手の甲から包むように掴むと、カイロとのど飴を乗せた。
つかさは無意識に息を止めた。ごつごつとした長い指と、温かい手のひらに、胸の奥がギュッとなる。そして改めて思う――同じ人間なのに、この手は自分とは似て非なるものだ。
「悪化しないといいな。帰りの運転、気をつけろよ」
離れていくぬくもりに、どうしてだか寂しさを覚える。だから、というわけではないが、目で追い縋ってしまった。
目の合った小西が、つかさをじっと見下ろす。
無表情ではないが、笑ってもいない。それなのに、その表情で見つめられると鼓動が加速していく。
「連休中、なにかあれば遠慮なく連絡してくれて構わない」
「え……?」
「それじゃ、また」
小西は微笑みを残して事務室から出て行った。
「なにかあれば」の「なにか」とは、どういったことを指すのだろうか。ナツキから相談があったとき、次の現場についての確認、それ以外についての相談。いくつか事例を考えてみたが、仕事絡みのことじゃないといいなと、思ってしまう自分がいた。
(チーフに限って、そんな。ないない! また早とちりするところだった。年明けまで体調が戻らなかったときの相談とか、そんなところでしょう。きっとそう!)
自分を納得させたいのに、どんどん虚しくなる。名残惜しさに、手の甲を触れると切なくなった。小西を上司ではなく、ひとりの男性として見てしまっている。
淡く芽生えた感情を無視するように、カイロとのど飴を鞄に入れて、帰り支度を済ませた。
翌、二十九日の早朝。
つかさは寒気で目が覚めて、布団を首元まで引き上げた。連休が始まって気が抜けたのか、体調が良くない。悪寒と喉の違和感に、いやな想像が働く。今日はたくさん寝て、明日には治っていることを祈ろう。そうじゃないと辛い。近所のクリニックは閉じているし、大きな病院だって救急外来しか開いていないだろう。それに、ナツキとテレビ電話で年越しをする約束だってしている。
(まだ動けるうちに薬局行こう。あと、レンチン食材も)
寝癖を直すためにシャワーを浴びて、それから出かける準備をする。小西からもらったカイロを腰に貼って、コートを着た。このカイロは一日中、つかさを温めてくれていた。
薬局で買った薬たちを使わずに済むよう祈りながら、その日は寝て過ごした。しかし、このあと、何度も寝苦しさに目を覚ますことになった。
翌日になると喉は腫れ、咳が止まらなくなっていた。肩こりもひどい。おまけに、立ち上がるのも辛いくらいクラクラする。
(これは、ヤバいかも……)
四つん這いで取りに行った体温計を脇の下に挟んで、ベッドに寝転がる。事態は、つかさが想像するより悪かった。
(三十八度って。こんな数字、大人になって初めて見た)
とにかく寒いので、ベッドに戻って布団にくるまった。ゴホゴホと咳を繰り返し、スマホを操作する。通話アプリの使用履歴から目的の番号を見つけ、耳に当てた。
『もしもし、つかささん? どうしたの?』
「ナツキくん、急にごめんね……ゴホッ、あの、年越しの件で」
つかさの第一声を聞いたときから、ナツキはギョッとした様子だった。
『すごい辛そうな声してるけど、風邪?』
「気が抜けたせいかな。一気に体調を崩しちゃって……ゴホッ、ゴホッ、それで年越しの電話だけど、ごめん。たぶん起きていられないと思う」
『メールでよかったのに、気を遣わせてごめん。俺のことは気にしないでよ。むしろ寝てないと……俺にできることある? 家にひとりなんでしょう。看病しに行こうか?』
心配してくれているのが伝わる声だった。それがかえって、つかさを困らせた。ナツキを傷つけたくない。だけど、距離感は間違えたくない。線引きをハッキリさせるなら、今しかない。
「心配してくれて、ありがとう。寝れば治ると思うから大丈夫だよ」
『つかささん。俺、冗談じゃなく本気で言ってるよ』
「……うん、ありがとう。でもね、ここで頷いちゃったら私、プロじゃなくなっちゃうから。ナツキくんの健康を損なうようなこと、したくない」
咳をこらえるせいか、声が震えてしまう。
「だから、ナツキくんに来てほしくないんだ」
スピーカーから、沈黙が流れてくる。
間違ってしまっただろうか。だが、頭がぼんやりしている今、これが精一杯の答えだった。
『わかった。でも、もし本当にヤバいと思ったら連絡して。つかささんのためなら、なんだってする。すぐに駆けつけるから』
「ありがとう」
『ゆっくり休んで。それじゃ、おやすみなさい』
「おやすみなさい。また、仕事始めに会いましょう」
通話終了のボタンをタップした瞬間、どっと疲労感が押し寄せた。寂しいと言った彼を突き放す心苦しさ、気持ちに寄り添えない申し訳なさに、「ごめんなさい」と泣き出したくなった。身体が弱っているせいか、心まで弱っている。
なにも考えたくなくて、布団のなかでうずくまった。
(なにか食べて解熱剤飲まないと……けど、なにも食べたくない……いいや、もう……もうどうでもいい)
枕元にあったワイヤレスイヤホンをつけ、スマホを触る。なにか音楽を聴けばすぐに眠れる気がする。
動画サイトを開き、検索画面で指がさまよう。
『愛の挨拶』
頭にふと浮かんだタイトルを打ち込み、出てきた動画のひとつを再生した。
小西と買い出しに行ったときの会話を思い出す。「チーフが聴かせてくれたアルバムの方が聴きやすいな」と思っているうちに眠りに落ちていた。
(おかしいな。暖房は効いていたはずなのに寒気がする。薄着で来たつもりはなかったんだけどな)
年末休業に入ったため、廊下は最低限の照明しかつけられていない。会議室を出た途端に寒気が増し、両腕をさすりながら早足で歩いていると、後ろから駆け足が聞こえた。
「藤野」
「わあ!?」
いきなり声をかけられて、心臓が飛び出すかと思った。
驚いた勢いで振り返る。
「チーフ……びっくりしました」
「すまない。そこまで驚かれるとは思わなかった。もしかして、寒いのか?」
両腕を抱いて前傾姿勢になっていたのを見られたのだろう。訝しむ小西に、つかさは苦笑いを返した。
「はい。ちょっとだけ」
「そうか。俺も事務室に用があるんだ。行こう」
事務室のセキュリティロックを解除して、真っ暗な部屋に入る。小西がパチン、パチンと照明スイッチを押した。
個人ロッカーの前に立ち、帰り支度をするつかさに、小西はデスクから何かを持ってやってきた。
「余計なお世話かもしれないが、よかったら」
そう言って渡してくれたのは、貼るタイプのカイロ一枚とのど飴だった。
つかさは、それらを見下ろして目を瞬く。
「これ、いただいていいんですか? 見た感じ、買ったばかりに見え……あの、ひょっとして。今日の買い出しで、個人的に買いたいものがあるって言ってたのって」
「考えすぎだ。タイミングよく持っていただけで、わざわざ買ったわけじゃない」
顔がかっと熱くなる。これはとんだ早とちり。恥ずかしさをごまかすために、道化に徹することにした。
「そうですよね。へへ……自意識過剰でした。本当にいいんですか? 使う機会がすぐ来るかもしれませんよ」
「ない。言っただろ、俺は風邪とは無縁だと」
「風邪をひかないのに、よくお待ちでしたね」
「…………。要るのか、要らないのか、どっちだ」
下ろされた手を見て、ハッとする。
「いただきます!」
反射的にそう答えると、小西は呆れたように短く笑った。つかさの片手を手の甲から包むように掴むと、カイロとのど飴を乗せた。
つかさは無意識に息を止めた。ごつごつとした長い指と、温かい手のひらに、胸の奥がギュッとなる。そして改めて思う――同じ人間なのに、この手は自分とは似て非なるものだ。
「悪化しないといいな。帰りの運転、気をつけろよ」
離れていくぬくもりに、どうしてだか寂しさを覚える。だから、というわけではないが、目で追い縋ってしまった。
目の合った小西が、つかさをじっと見下ろす。
無表情ではないが、笑ってもいない。それなのに、その表情で見つめられると鼓動が加速していく。
「連休中、なにかあれば遠慮なく連絡してくれて構わない」
「え……?」
「それじゃ、また」
小西は微笑みを残して事務室から出て行った。
「なにかあれば」の「なにか」とは、どういったことを指すのだろうか。ナツキから相談があったとき、次の現場についての確認、それ以外についての相談。いくつか事例を考えてみたが、仕事絡みのことじゃないといいなと、思ってしまう自分がいた。
(チーフに限って、そんな。ないない! また早とちりするところだった。年明けまで体調が戻らなかったときの相談とか、そんなところでしょう。きっとそう!)
自分を納得させたいのに、どんどん虚しくなる。名残惜しさに、手の甲を触れると切なくなった。小西を上司ではなく、ひとりの男性として見てしまっている。
淡く芽生えた感情を無視するように、カイロとのど飴を鞄に入れて、帰り支度を済ませた。
翌、二十九日の早朝。
つかさは寒気で目が覚めて、布団を首元まで引き上げた。連休が始まって気が抜けたのか、体調が良くない。悪寒と喉の違和感に、いやな想像が働く。今日はたくさん寝て、明日には治っていることを祈ろう。そうじゃないと辛い。近所のクリニックは閉じているし、大きな病院だって救急外来しか開いていないだろう。それに、ナツキとテレビ電話で年越しをする約束だってしている。
(まだ動けるうちに薬局行こう。あと、レンチン食材も)
寝癖を直すためにシャワーを浴びて、それから出かける準備をする。小西からもらったカイロを腰に貼って、コートを着た。このカイロは一日中、つかさを温めてくれていた。
薬局で買った薬たちを使わずに済むよう祈りながら、その日は寝て過ごした。しかし、このあと、何度も寝苦しさに目を覚ますことになった。
翌日になると喉は腫れ、咳が止まらなくなっていた。肩こりもひどい。おまけに、立ち上がるのも辛いくらいクラクラする。
(これは、ヤバいかも……)
四つん這いで取りに行った体温計を脇の下に挟んで、ベッドに寝転がる。事態は、つかさが想像するより悪かった。
(三十八度って。こんな数字、大人になって初めて見た)
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『もしもし、つかささん? どうしたの?』
「ナツキくん、急にごめんね……ゴホッ、あの、年越しの件で」
つかさの第一声を聞いたときから、ナツキはギョッとした様子だった。
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「気が抜けたせいかな。一気に体調を崩しちゃって……ゴホッ、ゴホッ、それで年越しの電話だけど、ごめん。たぶん起きていられないと思う」
『メールでよかったのに、気を遣わせてごめん。俺のことは気にしないでよ。むしろ寝てないと……俺にできることある? 家にひとりなんでしょう。看病しに行こうか?』
心配してくれているのが伝わる声だった。それがかえって、つかさを困らせた。ナツキを傷つけたくない。だけど、距離感は間違えたくない。線引きをハッキリさせるなら、今しかない。
「心配してくれて、ありがとう。寝れば治ると思うから大丈夫だよ」
『つかささん。俺、冗談じゃなく本気で言ってるよ』
「……うん、ありがとう。でもね、ここで頷いちゃったら私、プロじゃなくなっちゃうから。ナツキくんの健康を損なうようなこと、したくない」
咳をこらえるせいか、声が震えてしまう。
「だから、ナツキくんに来てほしくないんだ」
スピーカーから、沈黙が流れてくる。
間違ってしまっただろうか。だが、頭がぼんやりしている今、これが精一杯の答えだった。
『わかった。でも、もし本当にヤバいと思ったら連絡して。つかささんのためなら、なんだってする。すぐに駆けつけるから』
「ありがとう」
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なにも考えたくなくて、布団のなかでうずくまった。
(なにか食べて解熱剤飲まないと……けど、なにも食べたくない……いいや、もう……もうどうでもいい)
枕元にあったワイヤレスイヤホンをつけ、スマホを触る。なにか音楽を聴けばすぐに眠れる気がする。
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