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ナツキルート
今日だけでいいから
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色んな意味で心臓に悪い年越しをしたが、元日は穏やかに過ぎていった。実家の両親には電話をし、数少ない友人たちにはメッセージを送って正月の挨拶を終えた。
何事もない平和な一日だったが、頭のなかはナツキのことでいっぱいだった。ナツキという人物に対して、あんなにも不安を抱いたのは初めてだ。
『つかささん以外の担当なんてありえないよ。俺の原動力はつかささん、なんだから』
前半だけを聞けばマネージャーとして喜ぶところだが、後半に引っ掛かりを覚える。
(もし私が担当じゃなくなったら、ナツキくん、どうするんだろう)
芸能界引退。
よぎった言葉に、胸がざわついた。
いくらなんでもありえない。おおげさに捉え過ぎだ。自分は大した人間ではないし、ナツキを支えられる人はいくらでもいる。そう考えたいのに、思い切れない。
(寂しいって言ったときのナツキくん、本当に寂しそうだった)
実家に居場所がないと思っている彼は、自宅以外に帰る家がないと言っていた。ナツキの交友関係の全ては把握していないし、友人と呼べる相手にどこまで悩みを打ち明けているのかもわからない。
もし、つかさのことを心の拠り所にしているのだとしたら――思えば、ナツキの甘え方は、単に懐っこいと言えばそれまでだが、愛情に飢えた子供のようでもあった。満たされなかったものを満たすために、年上の自分が選ばれたのなら、そばに居てあげたい。
そこまで考えて、我に返った。
(違う……これは、私の望んでいることだ……。直接好きって言われたわけでもないのに、なに考えてんだろ。ナツキくんのそばにいたいのは私で、心の拠り所でいたいと思っているのも私じゃない)
ナツキの本心がどこにあるかなんて、わからない。わからないうちは、思い込みで想像するよはよそう。
それに、ナツキが甘える相手を求めているだけなら、話はまだ簡単なのだ。話を聞き、必要なときに必要なフォローをすれば、俳優とマネージャーの関係を維持できる。
問題は、恋慕から生まれた依存と執着だ。それは、マネージャーという立場では、どうもしてあげられない。
大鶴ナツキという俳優の活躍を望む限りは、絶対に。才能溢れる彼の俳優人生を潰すなんてことはしたくない。
だから、つかさは悩んでいた。
これからの、ナツキとの関わり方に。
『寒い冬に、俺とホッとひと息つきませんか?』
ナツキの声がして、つかさは身体をびくりと震わせた。
つけっぱなしにしていたテレビ画面には、ホットドリンクのCMに出ているナツキが映っていた。
『あなたの心を癒す柚子ハニー』
白いセーターを着た金髪の王子様は、柚子ハニーを飲んで「ほぅ」と息をつき瞼を伏せた。
『今日もお疲れ様です』
最後に優しい笑顔を見せて終わった。
このCM撮影のとき、ナツキは舞台セットに目を輝かせていた。温かみのある部屋の内装を見て、いつかこういう家に住みたいと言っていたのを覚えている。終始楽しそうに談笑していたが、一度カメラがまわると、瞬時に役に入り込んでいた。
その姿を見て、役者をする彼をこれからも支えたいと思った。その思いに嘘偽りはない。
けれど、CMに出るナツキを見ただけで、それまでの葛藤を忘れたように、胸が甘く高鳴ってしまう。
悶々としたまま一日を終え、寝不足のまま一月二日を迎えた。
午前十時を過ぎた頃、つかさのスマホに一本の電話がかかってきた。仕事の電話かと憂鬱な気持ちになるも、画面を見て表情を強ばらせた。
「もしもし……」
『休みのところ、ごめん』
つかさは、ナツキの声から深刻なものを感じ取った。
「どうしたの? なにかあったの?」
『俺……心が折れちゃったかも』
無理に明るく振る舞おうとしている、力のこもらない声に、つかさは唖然とした。
起きてはいけないことが起きている。
動揺して大きな声を出してしまいそうになるが、ぐっと堪えた。ここで冷静さを欠いたらダメだ。
「どういうこと? なにか見ちゃったの?」
『今度のドラマのこと考えて、役作りを頑張ろうと思ったんだ。でも、うまくいかなかった。全部、どうでもよくなってしまいそうで……でも、捨てたらいけないってわかっているんだ。わかってるから、余計に苦しくて』
スピーカーから聞こえて来るのは、辛そうなため息だった。
話の意図を掴みかねているが、彼の気持ちを否定してはいけないことだけはわかる。
「落ち着いて。話ならいくらでも聞くよ」
『つかささん』
「うん?」
『俺の家に来て』
「っ……それは」
つかさは言い淀んだ。二つ返事で頷いて駆けつけられたら、どんなにいいだろう。だが、行動をひとつ間違えれば、ナツキと事務所に迷惑がかかる。
(行けないよ)
『つかささんには触れないって約束するから。お願いだから……俺を見捨てないで』
「私がナツキくんを見捨てるわけないじゃない!」
『それなら、今日だけでいいから。そばにいて』
今日だけ。
その言葉に引っ張られ、決心が揺れ動いた。
脳裏に蘇る小西との会話に、不安が増していく。
『大丈夫だ、気のせいだと思っているうちにSOSのサインを見逃してしまう』
(もしこれが、SOSだとしたら? 拒否してナツキくんを失望させたら?)
『今年は俳優の自死が多かったな』
(そんな結末は嫌だ。ナツキくんを失いたくない。もし週刊誌に撮られるとしても、ここで突き放すなんて私にはできない)
つかさは、長い沈黙を破り頷いた。
「わかった。十二時前には着くと思う」
『ありがとう。待ってる』
(ナツキくんのことは、絶対守るから)
つかさは、できるだけ男っぽく見える格好をして、キャップを深く被った。黒いマスクをつけて、パッと見ただけでは性別がわからないようにする。慌ただしく身支度をしたあとは、スマホと財布をロングコートのポケットに突っ込み、キーケースを引っ掴んだ。
外に出ると、冷たい空気を暖めるみたいに眩しい光が降っていた。自然と気が引き締まる思いがする。
つかさは車に乗り込んでエンジンをかけた。ナツキの家に向かう途中、ナツキの好きなお菓子や飲み物を買おうとコンビニに立ち寄った。迷いなく商品をカゴに入れていく、この行動ひとつをとっても、ナツキと過ごしてきた時間の厚みを感じた。
コンビニを出て、ナツキの住むマンション周辺をぐるりと巡り、尾行してくる車がないか確認してからマンションの地下駐車場へ滑り込む。来客用の駐車スペースは、幸い一台分空いていた。周りに並ぶ高級車を見て、このなかには恋人に会いにきた芸能人もいるのだろうかと考えた。そこに自分が混ざることに居心地の悪さを覚えるが、マネージャーとして来ていることを思い出し、気を取り直した。
隠しエントランスを抜け、ナツキの家の前に着く。
(緊張する)
マスクを外し、ふっと短い呼吸をしてからインターホンを鳴らした。
『今開ける』
スピーカーから静かな応答があり、ほどなくして扉が開かれた。
ナツキは、シンプルなパーカーと黒いズボンという格好で出てきた。覇気のない顔に無理やり作った笑みが、彼の精神状態をよく現わしていた。
「来てくれてありがとう。変装、ばっちりだね」
(無理に笑わなくていいんだよ)
「迷惑かけて、ごめん」
つかさは表情を固くして、頭を振った。
伝えたい気持ちがカラカラと空転し、言葉にならなかった。
「来て。見せたいものがあるんだ」
何事もない平和な一日だったが、頭のなかはナツキのことでいっぱいだった。ナツキという人物に対して、あんなにも不安を抱いたのは初めてだ。
『つかささん以外の担当なんてありえないよ。俺の原動力はつかささん、なんだから』
前半だけを聞けばマネージャーとして喜ぶところだが、後半に引っ掛かりを覚える。
(もし私が担当じゃなくなったら、ナツキくん、どうするんだろう)
芸能界引退。
よぎった言葉に、胸がざわついた。
いくらなんでもありえない。おおげさに捉え過ぎだ。自分は大した人間ではないし、ナツキを支えられる人はいくらでもいる。そう考えたいのに、思い切れない。
(寂しいって言ったときのナツキくん、本当に寂しそうだった)
実家に居場所がないと思っている彼は、自宅以外に帰る家がないと言っていた。ナツキの交友関係の全ては把握していないし、友人と呼べる相手にどこまで悩みを打ち明けているのかもわからない。
もし、つかさのことを心の拠り所にしているのだとしたら――思えば、ナツキの甘え方は、単に懐っこいと言えばそれまでだが、愛情に飢えた子供のようでもあった。満たされなかったものを満たすために、年上の自分が選ばれたのなら、そばに居てあげたい。
そこまで考えて、我に返った。
(違う……これは、私の望んでいることだ……。直接好きって言われたわけでもないのに、なに考えてんだろ。ナツキくんのそばにいたいのは私で、心の拠り所でいたいと思っているのも私じゃない)
ナツキの本心がどこにあるかなんて、わからない。わからないうちは、思い込みで想像するよはよそう。
それに、ナツキが甘える相手を求めているだけなら、話はまだ簡単なのだ。話を聞き、必要なときに必要なフォローをすれば、俳優とマネージャーの関係を維持できる。
問題は、恋慕から生まれた依存と執着だ。それは、マネージャーという立場では、どうもしてあげられない。
大鶴ナツキという俳優の活躍を望む限りは、絶対に。才能溢れる彼の俳優人生を潰すなんてことはしたくない。
だから、つかさは悩んでいた。
これからの、ナツキとの関わり方に。
『寒い冬に、俺とホッとひと息つきませんか?』
ナツキの声がして、つかさは身体をびくりと震わせた。
つけっぱなしにしていたテレビ画面には、ホットドリンクのCMに出ているナツキが映っていた。
『あなたの心を癒す柚子ハニー』
白いセーターを着た金髪の王子様は、柚子ハニーを飲んで「ほぅ」と息をつき瞼を伏せた。
『今日もお疲れ様です』
最後に優しい笑顔を見せて終わった。
このCM撮影のとき、ナツキは舞台セットに目を輝かせていた。温かみのある部屋の内装を見て、いつかこういう家に住みたいと言っていたのを覚えている。終始楽しそうに談笑していたが、一度カメラがまわると、瞬時に役に入り込んでいた。
その姿を見て、役者をする彼をこれからも支えたいと思った。その思いに嘘偽りはない。
けれど、CMに出るナツキを見ただけで、それまでの葛藤を忘れたように、胸が甘く高鳴ってしまう。
悶々としたまま一日を終え、寝不足のまま一月二日を迎えた。
午前十時を過ぎた頃、つかさのスマホに一本の電話がかかってきた。仕事の電話かと憂鬱な気持ちになるも、画面を見て表情を強ばらせた。
「もしもし……」
『休みのところ、ごめん』
つかさは、ナツキの声から深刻なものを感じ取った。
「どうしたの? なにかあったの?」
『俺……心が折れちゃったかも』
無理に明るく振る舞おうとしている、力のこもらない声に、つかさは唖然とした。
起きてはいけないことが起きている。
動揺して大きな声を出してしまいそうになるが、ぐっと堪えた。ここで冷静さを欠いたらダメだ。
「どういうこと? なにか見ちゃったの?」
『今度のドラマのこと考えて、役作りを頑張ろうと思ったんだ。でも、うまくいかなかった。全部、どうでもよくなってしまいそうで……でも、捨てたらいけないってわかっているんだ。わかってるから、余計に苦しくて』
スピーカーから聞こえて来るのは、辛そうなため息だった。
話の意図を掴みかねているが、彼の気持ちを否定してはいけないことだけはわかる。
「落ち着いて。話ならいくらでも聞くよ」
『つかささん』
「うん?」
『俺の家に来て』
「っ……それは」
つかさは言い淀んだ。二つ返事で頷いて駆けつけられたら、どんなにいいだろう。だが、行動をひとつ間違えれば、ナツキと事務所に迷惑がかかる。
(行けないよ)
『つかささんには触れないって約束するから。お願いだから……俺を見捨てないで』
「私がナツキくんを見捨てるわけないじゃない!」
『それなら、今日だけでいいから。そばにいて』
今日だけ。
その言葉に引っ張られ、決心が揺れ動いた。
脳裏に蘇る小西との会話に、不安が増していく。
『大丈夫だ、気のせいだと思っているうちにSOSのサインを見逃してしまう』
(もしこれが、SOSだとしたら? 拒否してナツキくんを失望させたら?)
『今年は俳優の自死が多かったな』
(そんな結末は嫌だ。ナツキくんを失いたくない。もし週刊誌に撮られるとしても、ここで突き放すなんて私にはできない)
つかさは、長い沈黙を破り頷いた。
「わかった。十二時前には着くと思う」
『ありがとう。待ってる』
(ナツキくんのことは、絶対守るから)
つかさは、できるだけ男っぽく見える格好をして、キャップを深く被った。黒いマスクをつけて、パッと見ただけでは性別がわからないようにする。慌ただしく身支度をしたあとは、スマホと財布をロングコートのポケットに突っ込み、キーケースを引っ掴んだ。
外に出ると、冷たい空気を暖めるみたいに眩しい光が降っていた。自然と気が引き締まる思いがする。
つかさは車に乗り込んでエンジンをかけた。ナツキの家に向かう途中、ナツキの好きなお菓子や飲み物を買おうとコンビニに立ち寄った。迷いなく商品をカゴに入れていく、この行動ひとつをとっても、ナツキと過ごしてきた時間の厚みを感じた。
コンビニを出て、ナツキの住むマンション周辺をぐるりと巡り、尾行してくる車がないか確認してからマンションの地下駐車場へ滑り込む。来客用の駐車スペースは、幸い一台分空いていた。周りに並ぶ高級車を見て、このなかには恋人に会いにきた芸能人もいるのだろうかと考えた。そこに自分が混ざることに居心地の悪さを覚えるが、マネージャーとして来ていることを思い出し、気を取り直した。
隠しエントランスを抜け、ナツキの家の前に着く。
(緊張する)
マスクを外し、ふっと短い呼吸をしてからインターホンを鳴らした。
『今開ける』
スピーカーから静かな応答があり、ほどなくして扉が開かれた。
ナツキは、シンプルなパーカーと黒いズボンという格好で出てきた。覇気のない顔に無理やり作った笑みが、彼の精神状態をよく現わしていた。
「来てくれてありがとう。変装、ばっちりだね」
(無理に笑わなくていいんだよ)
「迷惑かけて、ごめん」
つかさは表情を固くして、頭を振った。
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