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共通ルート
秘めた想い
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「ただいま戻りましたー……って、あれ? いらっしゃるのはチーフだけですか」
二十三時を迎える頃――事務所に戻ってきたつかさは、事務室が閑散としていることに目を瞬いた。普段ならもう少しマネージャーたちがいるのだが、今はチーフマネージャーの小西一聖しかいなかった。
チーフ席でパソコンと睨めっこをしていた三十半ばの男性が、眼鏡越しにつかさの姿を捉えた。
「なんでそんなに残念そうなんだ」
「いやいや、まさか」
「なら、喜んでいるのか?」
「ほどほどに」
小西はフンと鼻を鳴らして笑った。
「誤魔化し方がうまくなったもんだな」
つかさは、自分のデスクに鞄を置きながら苦笑いした。
品のあるきれいな顔立ちをした小西だが、目力があるせいか冷たくて怖いイメージを持たれやすい。確かに、仕事となると厳しくて怖いと思うこともあるが、こうやって何気ない会話をするぶんには気さくで優しい。
厳しくてもこの人に嫌な感情を抱かずにいられるのは、彼を信頼しているからに尽きる。たくさんの助言とフォローがあったからこそ、つかさは自信を持って大鶴ナツキを支えることができているのだ。
「上がれるやつは早めに上がらせた。残るは君と向後だけだ」
「なるほど」
つかさは報告書を作成する前に給湯室へ行き、ふたりぶんのコーヒーを作って戻った。
紙コップの入ったカップホルダーをチーフ席に置くと、小西は眼鏡を外して微笑み、持ち手に長い指を添えた。
パソコン用のブルーライトカット眼鏡を外したということは、一息入れるということだろう。
「ありがとう。ナツキの体調とメンタルはどうだ」
「本人の口から相談されることはありませんでした。ただ、確実に疲労が溜まっていますし」
ナツキの『寂しい』という一言が思い出され、言葉が詰まる。
「なにかあったのか」
「気分が落ち込んでいる様子ではありました。なので、引き続きメンタル面でのフォローは徹底しようと思います」
「わかった。そうしてくれ。ナツキのフォローでこちらでも出来ることがあれば言ってくれ」
「承知致しました。まぁ、言う前にチーフが先回りしてくれている気がしますけど」
小西はカップを口に運びながら笑いを漏らした。コーヒーをすすり飲み込んでから、ふと目を伏せる。
小西の目元に深刻そうな陰が落ちたので、つかさは首をかしげた。
「今年は俳優の自死が多かったな」
「そうでしたね」
「幸いうちの事務所からは、引退はあっても命を断つ者はいなかったが、そういった報道を見るたびに他人事じゃないなと痛感した一年だった」
小西はカップを置いて、節立つ指を組んで顎を寄せた。
「大丈夫だ、気のせいだと思っているうちにSOSのサインを見逃してしまう、なんてことだけは避けたいと思うのに、他人の心の内側までは把握しきれないだろうなという諦めもある。だが、俺たちは諦めてはいけない。彼らの苦しみをすべて掬い取る覚悟でいなければ」
大きなため息をひとつ吐いて、彼は片手で頬杖をついて苦笑した。
「俺からの反省は以上だ」
なんでチーフの反省会に付き合う展開になったのか不明だが、誰かに聞いてもらいたかっただけなのかもしれない。
仕事を納めようと深夜まで働いているのだ。一年を思い返して、色んな感情がぽつりぽつりと浮かび上がってくることもあるだろう。
「そっちはどうだ」
「あえ? 私ですか?」
気にせずコーヒーを飲めとジェスチャーでお許しをいただいてので、目礼して一口含む。
「がんばりました」
「なにを」
「……後ほど提出する報告書でご確認ください」
「まったく」
小西は目を細め、クツクツと笑った。
「そのゆるさ、俺にも分けてほしいよ」
「いいですよ。分けて差し上げましょう」
つかさはデスクへと戻り、カップを置いて鞄を探る。コーヒーボトルを買うためコンビニに寄ったとき、チョコレートも一緒に買ったのだ。個包装されたチョコレートを三つ、後ろ手に隠してチーフ席に行く。
「お手をどうぞ」
小西は呆れ顔で手を出した。
広い手のひらにチョコを三つ置く。
「相変わらず、なんでも出てくる鞄だな」
「ここだけの話。私が愛用しているバッグは、四次元バッグなんです」
「それなら、この時間が永遠に続くような魔法の道具を出してくれないか」
つかさは目を瞬き、ポカンとした顔で小西を見た。
変な汗が出て、背中や脇を湿らせる。
(これは口説かれているのか、小西ジョークなのか、仕事量の多さに現実逃避をしたいのか。いったいどれなんだ!?)
笑ってはいるが至って冷静に見えるし、おそらく現実逃避寄りの小西ジョークだろう。
「申し訳ございません、在庫切れです」
「それは残念だ。今はこのチョコで我慢しておくとしよう」
小西はチョコを貝殻モチーフの小皿に置くと、「藤野」と呼びかけた。
「こういうこと、他の奴にはするなよ」
「えっ、すみません! 私かなり失礼なことを」
「そうじゃない」
少し強めの語気で重ねられた。
小西はつかさと目が合うと、気まずそうに顔をそらしてパソコンを見つめた。
忙しなく揺れる視線に、こっちがソワソワしてしまう。
「これはセクハラ目的ではない。その上で聞いてほしい」
「はい……?」
「俺はチーフだからなんとも思わないが、場合によっては相手を勘違いさせる行動だ。相手に気があるなら構わないが、そうじゃないなら、自分の所有物は分け与えない方がいい」
「そう、ですか。わかりました。教えてくださりありがとうございます。えっと、じゃあ、報告書作ってきます」
「ああ」
つかさがノートパソコンで報告書を作り始めると、チーフ席から包装を破く微かな音が聞こえた。
なぜだか、胸の奥がむずむずする。たぶん、一瞬変な空気になったせいだ。
パチパチとキーボードを打ち込む音が続く。
二十三時半頃。セキュリティロックが解除される音と共に事務室の扉がガチャっと開き、快活な男性の声が響いた。
「お疲れ様でーっす。お、チーフいたいた。つかっちゃんも、お疲れお疲れ」
「お疲れ様です」
「お疲れ。今日は君で最後だ」
つかさと同じ年頃の男性マネージャー、向後は荷物も下ろさずチーフ席へと向かい、パンッと両手を合わせて小西に頭を下げた。
「一生のお願いです。報告書、明日でおなしゃす!」
「明日は納会だけのはずだ。俺も納会の時間までここに来るつもりはない」
「そこをどうにか~。俺もう連日の深夜ロケでヘロヘロなんですよ。今からパソコンに向かっても頭働く気がしないです」
「……昼までに完璧な状態にして、俺のデスクに置いておけ。もう上がっていい」
「ありがとうございます!」
「それはそれとして、コハルの調子はどうだ」
小西はつかさのときと同じ質問をした。
「ドラマの撮影、ノッてますよ~! 悪い女役がだいぶ板についてきました。去年のナツキくんのサイコパス殺人鬼役に、かなり刺激を受けたみたいです」
つかさはうつむき、にやける口をノートパソコンのモニターで隠した。こうやって、担当している俳優が褒められる瞬間がたまらない。
(頑張ったのは私じゃないのに嬉しい)
報告を終えた向後が、つかさのデスクにやってきた。
「ごめん、先に上がらせてもらう。マジごめん!」
「謝らないでください。お疲れ様です。ゆっくり休んで」
「あー、つかっちゃんの笑顔に癒されるー。死にかけの脳みそが回復していくー。でも、まだ全快には程遠いー。あ、そうだ。俺と年末年始を過ごさない? 彼氏いたんだっけ?」
「いやー……」
小西が大きく咳払いし、鋭い視線を向後に向けた。
「減給されたくなかったら口を慎め」
「は、はいー……」
さっさと帰れ、と強めの念を感じた向後は、挨拶もそこそこに事務室から出て行った。
「助かりました」
「個人的な意見だが、ああいった質問をしてくる奴は、面白半分という場合と、相手に好意を抱いている場合とで分かれる。さて、彼はどちらだろうな」
「……どっちも勘弁です」
「なら、さっきの忠告を守って、隙を見せるような行動は控えた方がいいな。気があると勘違いさせないためにも」
「はい」
チョコの包装を開ける音を聞きながら、ふと思う。
恋人がいるか確認してきたあのときのナツキは、どっちだったんだろう、と。
二十三時を迎える頃――事務所に戻ってきたつかさは、事務室が閑散としていることに目を瞬いた。普段ならもう少しマネージャーたちがいるのだが、今はチーフマネージャーの小西一聖しかいなかった。
チーフ席でパソコンと睨めっこをしていた三十半ばの男性が、眼鏡越しにつかさの姿を捉えた。
「なんでそんなに残念そうなんだ」
「いやいや、まさか」
「なら、喜んでいるのか?」
「ほどほどに」
小西はフンと鼻を鳴らして笑った。
「誤魔化し方がうまくなったもんだな」
つかさは、自分のデスクに鞄を置きながら苦笑いした。
品のあるきれいな顔立ちをした小西だが、目力があるせいか冷たくて怖いイメージを持たれやすい。確かに、仕事となると厳しくて怖いと思うこともあるが、こうやって何気ない会話をするぶんには気さくで優しい。
厳しくてもこの人に嫌な感情を抱かずにいられるのは、彼を信頼しているからに尽きる。たくさんの助言とフォローがあったからこそ、つかさは自信を持って大鶴ナツキを支えることができているのだ。
「上がれるやつは早めに上がらせた。残るは君と向後だけだ」
「なるほど」
つかさは報告書を作成する前に給湯室へ行き、ふたりぶんのコーヒーを作って戻った。
紙コップの入ったカップホルダーをチーフ席に置くと、小西は眼鏡を外して微笑み、持ち手に長い指を添えた。
パソコン用のブルーライトカット眼鏡を外したということは、一息入れるということだろう。
「ありがとう。ナツキの体調とメンタルはどうだ」
「本人の口から相談されることはありませんでした。ただ、確実に疲労が溜まっていますし」
ナツキの『寂しい』という一言が思い出され、言葉が詰まる。
「なにかあったのか」
「気分が落ち込んでいる様子ではありました。なので、引き続きメンタル面でのフォローは徹底しようと思います」
「わかった。そうしてくれ。ナツキのフォローでこちらでも出来ることがあれば言ってくれ」
「承知致しました。まぁ、言う前にチーフが先回りしてくれている気がしますけど」
小西はカップを口に運びながら笑いを漏らした。コーヒーをすすり飲み込んでから、ふと目を伏せる。
小西の目元に深刻そうな陰が落ちたので、つかさは首をかしげた。
「今年は俳優の自死が多かったな」
「そうでしたね」
「幸いうちの事務所からは、引退はあっても命を断つ者はいなかったが、そういった報道を見るたびに他人事じゃないなと痛感した一年だった」
小西はカップを置いて、節立つ指を組んで顎を寄せた。
「大丈夫だ、気のせいだと思っているうちにSOSのサインを見逃してしまう、なんてことだけは避けたいと思うのに、他人の心の内側までは把握しきれないだろうなという諦めもある。だが、俺たちは諦めてはいけない。彼らの苦しみをすべて掬い取る覚悟でいなければ」
大きなため息をひとつ吐いて、彼は片手で頬杖をついて苦笑した。
「俺からの反省は以上だ」
なんでチーフの反省会に付き合う展開になったのか不明だが、誰かに聞いてもらいたかっただけなのかもしれない。
仕事を納めようと深夜まで働いているのだ。一年を思い返して、色んな感情がぽつりぽつりと浮かび上がってくることもあるだろう。
「そっちはどうだ」
「あえ? 私ですか?」
気にせずコーヒーを飲めとジェスチャーでお許しをいただいてので、目礼して一口含む。
「がんばりました」
「なにを」
「……後ほど提出する報告書でご確認ください」
「まったく」
小西は目を細め、クツクツと笑った。
「そのゆるさ、俺にも分けてほしいよ」
「いいですよ。分けて差し上げましょう」
つかさはデスクへと戻り、カップを置いて鞄を探る。コーヒーボトルを買うためコンビニに寄ったとき、チョコレートも一緒に買ったのだ。個包装されたチョコレートを三つ、後ろ手に隠してチーフ席に行く。
「お手をどうぞ」
小西は呆れ顔で手を出した。
広い手のひらにチョコを三つ置く。
「相変わらず、なんでも出てくる鞄だな」
「ここだけの話。私が愛用しているバッグは、四次元バッグなんです」
「それなら、この時間が永遠に続くような魔法の道具を出してくれないか」
つかさは目を瞬き、ポカンとした顔で小西を見た。
変な汗が出て、背中や脇を湿らせる。
(これは口説かれているのか、小西ジョークなのか、仕事量の多さに現実逃避をしたいのか。いったいどれなんだ!?)
笑ってはいるが至って冷静に見えるし、おそらく現実逃避寄りの小西ジョークだろう。
「申し訳ございません、在庫切れです」
「それは残念だ。今はこのチョコで我慢しておくとしよう」
小西はチョコを貝殻モチーフの小皿に置くと、「藤野」と呼びかけた。
「こういうこと、他の奴にはするなよ」
「えっ、すみません! 私かなり失礼なことを」
「そうじゃない」
少し強めの語気で重ねられた。
小西はつかさと目が合うと、気まずそうに顔をそらしてパソコンを見つめた。
忙しなく揺れる視線に、こっちがソワソワしてしまう。
「これはセクハラ目的ではない。その上で聞いてほしい」
「はい……?」
「俺はチーフだからなんとも思わないが、場合によっては相手を勘違いさせる行動だ。相手に気があるなら構わないが、そうじゃないなら、自分の所有物は分け与えない方がいい」
「そう、ですか。わかりました。教えてくださりありがとうございます。えっと、じゃあ、報告書作ってきます」
「ああ」
つかさがノートパソコンで報告書を作り始めると、チーフ席から包装を破く微かな音が聞こえた。
なぜだか、胸の奥がむずむずする。たぶん、一瞬変な空気になったせいだ。
パチパチとキーボードを打ち込む音が続く。
二十三時半頃。セキュリティロックが解除される音と共に事務室の扉がガチャっと開き、快活な男性の声が響いた。
「お疲れ様でーっす。お、チーフいたいた。つかっちゃんも、お疲れお疲れ」
「お疲れ様です」
「お疲れ。今日は君で最後だ」
つかさと同じ年頃の男性マネージャー、向後は荷物も下ろさずチーフ席へと向かい、パンッと両手を合わせて小西に頭を下げた。
「一生のお願いです。報告書、明日でおなしゃす!」
「明日は納会だけのはずだ。俺も納会の時間までここに来るつもりはない」
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「それはそれとして、コハルの調子はどうだ」
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つかさはうつむき、にやける口をノートパソコンのモニターで隠した。こうやって、担当している俳優が褒められる瞬間がたまらない。
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「ごめん、先に上がらせてもらう。マジごめん!」
「謝らないでください。お疲れ様です。ゆっくり休んで」
「あー、つかっちゃんの笑顔に癒されるー。死にかけの脳みそが回復していくー。でも、まだ全快には程遠いー。あ、そうだ。俺と年末年始を過ごさない? 彼氏いたんだっけ?」
「いやー……」
小西が大きく咳払いし、鋭い視線を向後に向けた。
「減給されたくなかったら口を慎め」
「は、はいー……」
さっさと帰れ、と強めの念を感じた向後は、挨拶もそこそこに事務室から出て行った。
「助かりました」
「個人的な意見だが、ああいった質問をしてくる奴は、面白半分という場合と、相手に好意を抱いている場合とで分かれる。さて、彼はどちらだろうな」
「……どっちも勘弁です」
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