幼馴染み(♀)がプレイするMMORPGはどうしてか異世界に影響を与えている

坂森大我

文字の大きさ
上 下
183 / 226
第四章 穏やかな生活の先に

タイムリミット

しおりを挟む
 ロークアットと雑談していた諒太。そろそろ眠ろうかという話になった頃、脳裏にコール音が鳴り響いた。

【発信者 九重夏美】

 どうにも嫌な予感がするも、懸念であった悪魔公爵クロケルを倒したあとだ。従って、先ほどよりも悪い状況ではないだろう。

「ロークアット、念話が入った……」
 ルームメイトである姫殿下に断ってから通話に出る。ろくな話ではないだろうが、無視するわけにはならないと。

「もしもし?」
『あ、リョウちん、今大丈夫?』
「まだ奴隷のままだが、大丈夫だぞ?」
 無理だと言っても夏美は話を続けるはず。よって諒太は話を促す。愚痴であれば聞いてあげるだけで済むことだ。よって彼は近くにロークアットがいることを仄めかすだけで問題ないと考えていた。

『実は迷子のローアちゃんが見つからなくてさ。最後どこにいるのか知らない?』
 要件はどうやらイベントの最終局面であるらしい。廃プレイヤー揃いのマヌカハニー戦闘狂旗団でも苦労しているようだ。

 少しばかり考えるも、諒太がそれを知るはずはない。また夏美はそれを分かって聞いているはずだ。諒太は若干濁された質問の真意に気付いてもいた。

「ロークアット、迷子になったとき、最後はどうなった?」
 ロークアットに聞いてくれと言えなかっただけ。諒太は夏美が望むがまま、本人に回答を聞く。

「リョウ様、わたくしは迷子になっていないと申し上げたはず……」
 ところが、すんなりとは進まない。どうも迷子扱いはロークアットにとって心外であるらしい。リナンシーにも訂正を促していたことを、今更ながらに思い出していた。

「じゃあ、父親を捜しに行った最後はどうなったんだ?」
 聞き方を変えてみる。ロークアットの矜持を傷つけないようにと。

「最後ですか? 結局お父様は見つかりませんでした。母の誕生パーティーに間に合うようお城に戻ってきましたけれど?」
『聖王城のどこにもいないのよ!』
 直ぐさまロークアットの証言を否定する夏美。どうやらロークアットは諒太に分かるはずもないと惚けている感じだ。

「ロークアット、嘘を言うな。君はどこかに隠れていたはず。怒られると分かっていたんじゃないのか?」
 鋭い諒太のツッコミにロークアットは視線を泳がせた。動揺するロークアットは本当に珍しい。図星を突いたのは明らかである。

「えっと、その……。実はその通りです。黙ってお城を出ましたから……」
 ここは素直に認めている。誤魔化し続けるだなんてことが真っ直ぐな彼女にできるはずもない。

「じゃあ、どこに隠れていた?」
 問い質す諒太に観念したのか、ロークアットは小さな声で答えている。如何にもバツの悪そうな表情を浮かべて。

「自室のクローゼットです……」
 どうやらロークアットは自室に隠れていたらしい。まあしかし、聞けば納得である。メイドたちが勝手に入ってくるはずもないのだ。

『リョウちん、サンキュー!』
 慌ただしく通話が切られている。よほど焦っていたのだろう。諒太が返事をする間もなく、一方的に切断されていた。

「なんだ、あいつ……?」
「お相手はナツ様でしょうか?」
 ロークアットの問いには頷く。以前と同じような質問だったのだ。相手を想像するのは難しい話ではない。

「うん、まあそれで、俺は個人的に聞きたいことがあるんだけどさ……」
 今もまだ世界線が動き続けていると思う。諒太の予想通りなら、まず確実に世界が変わっている。それも諒太が望んだままに。

「最後は誰が見つけてくれたんだ?――――」
 以前、語った内容とは異なっているはずだ。恐らく語られる返答は矛盾が生じているだろう。過去の返答とまるで違う話が返ってくると思う。

 キョトンとしたロークアットだが、返答に時間はかからなかった。彼女は覚えているはず。世界線の動きにより、彼女は新たな記憶を得ているはずだ……。

「タルト様です……」
 その返答に諒太は笑みを浮かべている。やはり急激な過去の変化に未来は影響を受けているらしい。

 かつてロークアットはタルトに会ったことがないと話していたのだ。従って真っ先に彼の名が口を衝くはずもない。

「そうか……。彼はどのような人だった?」
 諒太は問いを重ねるも、結果は分かっている。タルトであれば、ちゃんとした対応をしてくれただろうと。返答はもらっていなかったけれど、諒太の命令にも似た話を実行してくれたはずだと。だからこそ、ロークアットはタルトのことを覚えているのだ。

「とてもお優しい方でした。小さくなって隠れていたわたくしに手を差し伸べてくれたのです。寝ぼけていたとすれば、お父様と呼んでいたかもしれません……」
 ロークアットの話に頷く諒太。期待した通りの内容は信じたままの話である。

 諒太は幾つも重なったロークアットへの借りを一つ返せたような気になった。
「そうか……。良かったな?」
 返答として正解かどうかは分からない。それは中身を知る諒太にしか理解できないことであり、別人との認識がある彼女には決して分からなかったことだろう。

 けれども、ロークアットは笑みを浮かべ、同意するように頷いていた。彼女が持つ矜持に反する言葉を口にしてまで。

「迷子も悪くないなと思いました」――――と。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 諒太からロークアットの行き先を聞いた夏美。最終手段であったものの、時間切れになるなんて彼女は望んでいない。

「ローアちゃんは自室にあるクローゼットの中だよ!」
「本当か? リョウ氏は何でも知ってんのな?」
 アアアアが訝しげに聞くと、夏美は苦笑い。かといって、本人がクローゼットに隠れていたと話しているのだ。間違いであるはずがない。

「さあ、急ごう! 報酬いただいちゃお!」
「そだね! どうせ時間が足りないんだし!」
 彩葉が同意したことで更なる追及はなかった。夏美としても答えられる内容はないし、彩葉に全てを伝えたのは良かったと思える。

 ロークアットの自室と聞いて知っているのはタルトだけだ。異世界で彼女に会った夏美でさえ、ロークアットの部屋がどこなのか分からない。

「ここがロークアットの部屋だ……」
「さっすがパパさん!」
 彩葉の茶化しにも動じず、タルトが扉を開く。加えてクローゼットは幾つもあったというのに、彼は真っ直ぐにベッドの近くにあるクローゼットを開いた。

「聖王騎士イロハ、看破を頼む……」
「うん……」
 今のところロークアットの姿はない。だが、それは看破を必要とする事象だとタルトは考えている。ここでも悩むことなくイロハに看破の使用を要求していた。

「看破!!」
 タルトの背中越し。イロハが実行した看破の輝きがクローゼットに満ちた。

 次の瞬間、露わになる。巨大な金庫がある隣。小さく丸まった少女の姿が……。
 意図せず訪れた二人の邂逅。視線を合わす二人の様子は何だか得も言われぬ感情を覚えてしまう。特に未来を知っている夏美には……。

「さあ、出てくるのだ……」
 タルトが差し出した手は直ぐに取られることなどなかった。全身黒鎧の男を警戒しているのか、ロークアットはジッと見つめるだけである。

「どなたですか……?」
 小さな声が返されている。その声には全員が落胆してしまうが、現状はイベントであって誰であっても同じように返されているはずだ。

「我はタルトだ。マヌカハニー戦闘狂旗団を指揮する大いなる盾。今宵は姫殿下の捜索に駆け付けたのだ……」
 タルトがそう話すと、ロークアットは差し出されたその手を取る。彼女のとても小さな手が漆黒のガントレットに触れていた。

「わたくしは怒られるのでしょうか……?」
 ロークアットが言葉を発する。クローゼットに隠れているくらいだし、彼女も訪れる未来を分かっていたはずなのに。

「ならば我が一緒に怒られてやろう。ただし、もう無茶はするな……」
 企画したのは運営であり、幼いロークアットのせいではない。けれども、タルトは諌めるような声をかけ、彼女の反省を促している。

 俯くロークアット。手を引かれクローゼットから出たものの、浮かない表情である。加えて彼女は立ち上がっただけで、歩き出そうとしない。やはり怒られると分かっているのだろう。素直についていく感じではなかった。

 これには流石に溜め息が漏れてしまう。けれども、タルトは無理矢理に連れて行こうとしない。どうしてか彼はアイテムボックスを表示している。

「ロークアット、勇気を出せるのなら、これをあげよう……」
 見守る四人は目を疑っていた。タルトが差し出したプレゼントに。まさか命よりも大切だと思えるそれをあげてしまうなんてと。

 一瞬躊躇ったようなロークアットであるけれど、タルトが差し出したそれに手を伸ばす。
「アイスクリーム……?」
 タルトが取り出したのは悪魔公爵クロケルのドロップアイテムだった。ハイレアのアイテムよりも優先したアイスクリームに他ならない。

「美味いぞ? さあ、女王陛下の元へと行こうか?」
 夏美たちは何も口にできなかった。
 恐らくイベントの最後はロークアットを説得し、自発的に歩いてもらうしかないのだろう。動きそうにもないロークアットが最後のクエストなのだと理解した。

 プレゼントが有効かどうかは不明だ。しかもレアリティはそれほど高くない。アイスクリーム程度で説き伏せられるようには思えなかった。
 ところが、ロークアットは笑顔を返している。手に取ったアイスクリームを頬張り、愛らしい顔を戻していた。

「美味しい!」
「そうか。食べながらで構わん。さあパーティー会場に行こうか?」
 再度の問いかけには大きな返事があった。うんっと愚図る様子もなくタルトに手を引かれている。

「タルトすげぇ! 一発かよ!? ここで足踏みさせられんのかと思ったぞ!」
「タルトさんって、対エルフ特効とか付いてるんやないん? 早すぎるんよ!」
 アアアアとチカが笑っている。セシリィ女王陛下を真っ先に口説き落としたのはいちご大福であったけれど、タルトとなった今もロークアットをあっさりと説得していた。エルフに対して何らかの好感度上昇スキルがあるのではと考えてしまうほどに。

「ローアちゃん、あたしは勇者ナツだよ?」
「勇者ナツさま?」
「そうそう! 超絶ラッキーエンジェルだから、そこんとこよく覚えておいてね?」
 パーティー会場への道すがら、五人はロークアットとの会話を楽しむ。幼女ではあったのだが、彼女の造形は見事であり、王女殿下に相応しい気品と愛らしさに溢れている。

「私は冷血の悪役令嬢イロハ。殿下、お見知りおきを……」
「悪役令嬢イロハさま……」
「わたしは大司教チカなんよ! 正教会のアイドルやねん!」
「チカ、嘘を教えるんじゃない……」
「嘘やないもん!」
 談笑しながら五人はパーティー会場へとやって来た。セシリィ女王の控え室。見張りの兵士も今度ばかりは通してくれるだろう。

 ロークアットの手を引くタルトが衛兵に声をかける。
「ロークアット殿下を発見した。通してもらおうか?」
 そういうと衛兵は何も言わずに扉の前から離れ、ロークアットに向かって敬礼をする。やはりここでは何の問題もないらしい。

 扉をノックして、要件を告げると内側からドアが開かれる。
「失礼する」
 五人が歩き出すと左右にいたメイドが頭を下げ、五人の視界には着飾ったセシリィ女王陛下が映り込む。

「其方ら、ご苦労であったな。よくぞローアを捜し出してくれた」
 ようやくイベントが終わろうとしている。早速と始まったセシリィ女王陛下の話はそう感じさせるものだった。

 五人は一人ずつ挨拶をし、最後にロークアットを彼女の隣へと向かわせる。
「マヌカハニー戦闘狂旗団には報酬を用意している。好きなものを選ぶがいい!」
 セシリィ女王がそういうと、画面には選択肢が表示されていた。

 予想とはまるで違う品揃え。イベント完遂に相応しい超豪華な品々が並んでいる。

・【フェアリーティア】R★★★★★
・【白金貨15枚】R★★★★★
・【マッシブバスター】R★★★★★
・【アシッドストーム】R★★★★★
・【リサシテイション】R★★★★★
・【オリハルコン】R★★★★★
・【砂海王の堅皮】R★★★★★

 五人は息を呑んでいた。その豪華すぎる報酬に。全てがSランクアイテムであり、主要な戦闘職だけでなく生産職も納得できる品揃えだった。

「マジか!? 俺はアシッドストームだな!」
「私も! 一日でSランクスクロールを二つもゲットだわ!」
 真っ先に選んだのはアアアアと彩葉である。アシッドストームは水属性のSランクスクロールであり、直接攻撃の他に強酸による持続ダメージを与えるらしい。

「勇者ナツ、どうする?」
 タルトが聞いた。前衛である二人には悩ましい選択なのだ。フェアリーティアは防具の効果を引き上げる超レアアイテムであるし、マッシブバスターは手に入れる機会が少ないSランクの秘伝書なのだ。またオリハルコンや砂海王の堅皮もまた捨てがたい選択である。

「難しいなぁ。剣技を取るかフェアリーティアか……」
「うむ。我はオリハルコンにするか。大盾を新調するべきだろうな」
「じゃあ、あたしはフェアリーティアにする! ドラゴンスレイヤーに錬成するよ! 一緒に製作依頼をしたら、越後屋さん割引してくれそうだし!」
 前衛の二人は素材を選ぶらしい。剣技には心引かれるけれど、Sランク剣技は基本的に使用場面が限られるのだ。スキル硬直が長いため、使い勝手が悪い。

「んなら、わたしもオリハルコンにするんよ。ロッドを新調したかってん!」
 前衛二人にチカも乗っかる。彼女は別に制作費など問題なかったけれど、一緒に製作依頼をしようと思った。

 ところが、
「ダメだよ、チカちゃん!」
 直ぐさま夏美に制止されてしまう。オリハルコン製のロッドであれば、現状よりも強化されることは間違いなかったというのに。

「チカちゃんはリサシテイション一択だから!」
「うむ、どうせ大司教チカは説明を読んでおらんのだろう……」
「なんなん? リサシテイションって?」
 どうやらチカは天然ぶりを発揮していたようだ。彼女以外の全員が治癒士に他の選択があるとは考えていないらしい。

「チカ、リサシテイションは蘇生魔法だ。治癒士不遇の時代が終わんだよ!」
 これまで死亡したプレイヤーを他者が蘇らせる術は存在しなかったのだ。ただし、そういう背景もあってか発動の条件は厳しい。死亡後五秒以内に対象を指定し、詠唱完了時には骸に触れていなければならなかった。

「え? なら、わたし無双やん?」
「消費魔力は超大らしいが、大司教チカならば可能だろう」
 魔力だけは人一倍あった。体力値が犠牲になっているといえるほどに。だが、チカには不安もある。

「詠唱しながら走っていかなあかんの? 触れないとあかんって無理ゲーやないん?」
「まあそれな。ルイナーとの空中戦では不可能かもしらん。だけど、蘇生という選択が増えることが重要だろ?」

「そうそう。ナツとタルトさんが倒れるような場合は全滅濃厚だよ。基本的に私ら後衛職にしか使う場面はないっしょ?」
「ああ、そうかもなんよ。後衛職なら大丈夫やろね」
 前線まで走って行き、骸に触れるなんてできそうにない。しかし、悪魔公爵クロケルの戦闘を思い返してみると、前衛の二人が易々と倒れるはずもなかった。基本的に彩葉のステ管理をしていたのだし、チカの仕事が変わるとも思えない。

「じゃあ、リサシテイションにするんよ!」
「おお、そうしろ。世界初だぞ?」
 チカの報酬も決定。これにて六日間に亘って開催されたイベントが幕を下ろす。

「あかん。世界初とか、このままやと教皇になってしまう!」
 大笑いする五人。セシリィ女王陛下の御前であったというのに、まるで気にしていない。元より、これはゲームなのだ。何の無礼にも当たらない。

『イベント【迷子のロークアット姫殿下】を達成しました』

 次の瞬間には通知がある。もう既に分かっていたことであるが、やはり達成の通知は嬉しいものだ。全員が笑顔でハイタッチを交わしている。

「其方たち、よければパーティーに参加していくがよい。盛大にもてなそうじゃないか」
 どうやらご褒美が続くようだ。イベントをクリアしたプレイヤーにはパーティーへの出席が認められるという。

 聞けば8日までステータスの増強が見込める料理が振る舞われるらしい。ちょっとしたボーナスでしかなかったが、五人は参加することにした。

 僅かな時間。一通り食べたのなら、もうパーティーには用事がない。セシリィ女王陛下に挨拶をしてから、彼らはレベリングへと繰り出す。

 諒太により意識させられたエンディング。マヌカハニー戦闘狂旗団の面々は全員が強くなろうと決意を固めていた……。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

家庭菜園物語

コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。 その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。 異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

処理中です...