165 / 226
第四章 穏やかな生活の先に
迷子の行き先
しおりを挟む
制限時間一杯の零時まで緊急クエストをこなしたマヌカハニー戦闘狂旗団。そのあとは午前三時までレベリングをし、廃人プレイヤーらしく翌朝の七時には再び全員がログインしていた。
「お前ら、少しくらい寝たらどうだ?」
「アアアアさんに言われたくないよ。連休なんだし三時間も寝たら十分!」
本日もロークアットの捜索をしながら、レベリングをすることで話がついた。どうせ捜索イベントは一日の進捗が決まっている。手がかりがなくなれば、そこで終了なのだ。
「しっかし、マヌカハニー戦闘狂旗団の話題で持ちきりだね?」
「フハハ、聖王騎士イロハよ、これはまだ序章にすぎん! 伝説の幕は上がったのだ!」
SNSや攻略掲示板では昨日のスクリーンショットや動画がアップされていた。
もう既にタルトがいちご大福であることも拡散しており、デカ盛りいちごパフェ団が帰ってきたという話題でもちきりである。
「でもタルトさんがBANされんでよかったわ」
笑顔のチカ。ネットでは再びアカウントを停止させられるのではないかと噂になっていたのだ。同一人物であることを公表したことによって。
「大司教チカよ、我は不死鳥。よって何度でも蘇るのだ。さりとて善良なプレイヤーである我は排除されぬ。叡智のリングすらない状態で我はここまで戦ってきたのだ。正当な停止理由がないのだから、我は自由である」
昨日はヒヤヒヤさせられたものの、確かに新しい筐体を入手し、正規の手順でリスタートしたのなら、運営が口を挟む隙などない。監視はされたとして、正常なプレイをしている限りは文句など言われないだろう。
「報酬はゲロマズだったが、俺は久しぶりに熱くなれたぜ?」
アアアアが言った。ログアウトしたあとも昂ぶって、彼は殆ど寝ていない。いつもであれば、昼くらいまで寝て過ごすのだが、誰かがログインしているかもと考えてしまい眠ってなどいられなかった。
「エリア限定の緊急クエストだから、報酬はしょうがないよ。あたし的にはエクストラポーション二十本は助かったし。ま、何にしても楽しかったね?」
「わたしは司祭の子らにめっちゃ羨ましがられたわぁ。みんな、わたしがデカ盛り団におったん知らんかってん!」
「デカ盛りいちごパフェ団な!?」
タルトの素早いツッコミに全員が笑い声を上げる。また全員が昨日よりも今日に期待をしていた。昨日は合計して六時間のプレイに過ぎないのだが、あれだけ楽しめたのだ。朝からであれば目一杯に堪能できるはずと。
「とりま、ちゃっちゃと王国での情報収集を済ませっか。タルト、急がないと愛娘が泣き喚いてるかも知らんぞ?」
「今は別人だ。分かるはずもない……」
二人の会話に夏美は唇を噛む。ロークアットがいちご大福に会いたがっていたことを彼女は思い出している。とはいえ、それを教えるなんてできない。繋がる時間軸にあったとしても、あの世界とアルカナの世界は似て非なるものなのだから。
「ささ、ベイスタックに移動するよ!」
しんみりする前に夏美はリバレーションを唱えた。既に別人となったタルトでは彼女の希望は叶わないのだと。
瞬く間に五人はベイスタックへと転移。朝も早い時間であったものの、大勢のプレイヤーたちの姿がある。これほどまでにベイスタックにプレイヤーがいるわけはイベントの中継地点であるからだろう。
「ほう、皆もリナンシーを攻略したんだな?」
「受付嬢キラーが他にもいたのね?」
「イロハ、そうとは限らんだろう? 魅力値アップの装備やらで出直したんじゃねぇか?」
まず間違いなくベイスタックには何らかの情報があるはず。ロークアットが立ち寄っていないにしても、誘導するような情報が聞き出せるに違いない。
五人は手分けをして情報を集める。エリアを分け片っ端からNPCに声をかけまくった。
特に大きくもないベイスタックを五人で操作した結果、三十分とかからずに聞き込みが終了している。
「目撃情報は一件のみか。しかも中身がねぇ……。だが、ベイスタックには必ず情報があるはずだ。もしかしてチカとタルトはリナンシーを攻略していないんじゃないか?」
聞き出せた情報は水色のワンピースを着たエルフを見たというものだけだ。次へと繋がらない情報に、アアアアは二人がまだチェックポイントをクリアしていないのではと考えた。
「わたしは初めてなんよ」
「我もだ! 先日、入国イベントをクリアしたところだからな!」
イベントは段階を踏まねばならないはず。モブキャラの情報は兎も角として、リナンシーとの会話イベントは間違いなくチェックポイントであろう。従ってチカかタルトが情報を聞き漏らした可能性は高い。今後も手分けして捜索するのであれば、やはり二人もチェックポイントをクリアしておくべきであろう。
「しゃーねぇ、ナッちゃん悪いけど、妖精の国に転移してくれ」
「あいよ! まいどありぃ~!」
既にクリアした三人と訪問をすれば、恐らくはそれだけでチェックポイントの問題はなくなる。五人での捜索ができるようになるはずだ。
妖精の国ではもう一度、リナンシーにロークアットの情報を聞く。またリナンシーは昨日と変化なく、ロークアットの向かった先が王国にある大木だと答えている。
「よし、これで問題はなくなったはずだ。無料転移装置がなけりゃ危ないところだったな」
「装置じゃないって言ってんのに! もうアアアアさんからは一万ナールもらうからね!」
「やめろ! 俺は金欠なんだ!」
手間がかかってしまったが、要した時間は短い。五人は先ほどチカとタルトが調べたエリアを手分けして聞き込みすることに……。
再度の聞き込みでは有益な情報を得られている。やはりタルトとチカが聞き漏らしていたのだろう。
「次は馬車か……」
どうやらロークアットは馬車に乗ったらしい。最初の目撃情報も乗り合い馬車の近くであったし、ポータルがないベイスタックからの移動であれば、馬車で間違いないだろう。
「馬車で移動したとすれば、選択肢は交易都市ウォーロックか北東の街ドナウ、或いは王都センフィスのどれかだ……」
ここは悩みどころである。レベリングの時間を考えるのなら、一発で当てたいところだ。
ベイスタックからは三カ所に馬車が通じており、一番近くにあるのがウォーロックである。その次に近い街がドナウであり、最も遠い目的地がアクラスフィア王国城下センフィスであった。
「運営ならポータルがない場所を選びそうじゃない?」
彩葉が意見する。この三つの都市でポータルがないのはウォーロックだけだ。人気のある狩り場が近い街ではあったけれど、移動手段はワイバーンか馬車しかない。
「いやぁ、でもウォーロックだけポータルがないのは引っかけちゃうん?」
チカも意見をする。彼女の話には意見した彩葉でさえもポンと手を叩く。
陰湿な運営のことだ。三択の内、一カ所だけ明確に異なっている選択は罠である可能性が高いように思う。
「よし、じゃあドナウかセンフィスとなるが……」
ここでアアアアはウォーロックを排除した。どうせ勘によるところが大きい。自分たちは瞬間的に移動できるのだし、大胆な予想に基づき行動するだけなのだと。
「センフィスだな……」
アアアアの話に間髪入れず答えたのはタルトである。断言した彼は何らかの理由を持っているはずだ。
「して、その心は?」
「まあ消去法だ。ドナウであれば行き先が限られる。それこそ馬車はウォーロックへ戻るか、割と距離のあるノースベンドに向かうしかなくなるからな……」
タルトはその次の行き先から予想したらしい。仮にドナウへ向かってしまうと一本道となってしまうからだと。
「でもポータルがあるじゃん?」
直ぐさま夏美が疑問を返す。ポータルがあれば設置都市の全てに移動できるのだ。制限などないも同然である。
「勇者ナツ、それこそ引っかけだろう。それともまた司教が教えてくれるというのか? 探偵イベントでそこまでヌルい聞き込みなどあり得ぬ。また選択肢がありすぎるポータルの使用は序盤である現状に相応しくないな」
「あーなるほ! 確かにポータルを使ったりすると司教が知ってることになるもんね」
ロークアットがポータルを使うと行き先は特定できる。ポータルの使用に司教の祝詞が必要という設定では目的地を隠すなんてできなかった。
「じゃあ、センフィスへ飛ぶよ!!」
タルトの意見に全員が頷くと直ぐさま転移していく。
始まりの街センフィス。五人全員がよく知るあの街に戻っていった……。
「お前ら、少しくらい寝たらどうだ?」
「アアアアさんに言われたくないよ。連休なんだし三時間も寝たら十分!」
本日もロークアットの捜索をしながら、レベリングをすることで話がついた。どうせ捜索イベントは一日の進捗が決まっている。手がかりがなくなれば、そこで終了なのだ。
「しっかし、マヌカハニー戦闘狂旗団の話題で持ちきりだね?」
「フハハ、聖王騎士イロハよ、これはまだ序章にすぎん! 伝説の幕は上がったのだ!」
SNSや攻略掲示板では昨日のスクリーンショットや動画がアップされていた。
もう既にタルトがいちご大福であることも拡散しており、デカ盛りいちごパフェ団が帰ってきたという話題でもちきりである。
「でもタルトさんがBANされんでよかったわ」
笑顔のチカ。ネットでは再びアカウントを停止させられるのではないかと噂になっていたのだ。同一人物であることを公表したことによって。
「大司教チカよ、我は不死鳥。よって何度でも蘇るのだ。さりとて善良なプレイヤーである我は排除されぬ。叡智のリングすらない状態で我はここまで戦ってきたのだ。正当な停止理由がないのだから、我は自由である」
昨日はヒヤヒヤさせられたものの、確かに新しい筐体を入手し、正規の手順でリスタートしたのなら、運営が口を挟む隙などない。監視はされたとして、正常なプレイをしている限りは文句など言われないだろう。
「報酬はゲロマズだったが、俺は久しぶりに熱くなれたぜ?」
アアアアが言った。ログアウトしたあとも昂ぶって、彼は殆ど寝ていない。いつもであれば、昼くらいまで寝て過ごすのだが、誰かがログインしているかもと考えてしまい眠ってなどいられなかった。
「エリア限定の緊急クエストだから、報酬はしょうがないよ。あたし的にはエクストラポーション二十本は助かったし。ま、何にしても楽しかったね?」
「わたしは司祭の子らにめっちゃ羨ましがられたわぁ。みんな、わたしがデカ盛り団におったん知らんかってん!」
「デカ盛りいちごパフェ団な!?」
タルトの素早いツッコミに全員が笑い声を上げる。また全員が昨日よりも今日に期待をしていた。昨日は合計して六時間のプレイに過ぎないのだが、あれだけ楽しめたのだ。朝からであれば目一杯に堪能できるはずと。
「とりま、ちゃっちゃと王国での情報収集を済ませっか。タルト、急がないと愛娘が泣き喚いてるかも知らんぞ?」
「今は別人だ。分かるはずもない……」
二人の会話に夏美は唇を噛む。ロークアットがいちご大福に会いたがっていたことを彼女は思い出している。とはいえ、それを教えるなんてできない。繋がる時間軸にあったとしても、あの世界とアルカナの世界は似て非なるものなのだから。
「ささ、ベイスタックに移動するよ!」
しんみりする前に夏美はリバレーションを唱えた。既に別人となったタルトでは彼女の希望は叶わないのだと。
瞬く間に五人はベイスタックへと転移。朝も早い時間であったものの、大勢のプレイヤーたちの姿がある。これほどまでにベイスタックにプレイヤーがいるわけはイベントの中継地点であるからだろう。
「ほう、皆もリナンシーを攻略したんだな?」
「受付嬢キラーが他にもいたのね?」
「イロハ、そうとは限らんだろう? 魅力値アップの装備やらで出直したんじゃねぇか?」
まず間違いなくベイスタックには何らかの情報があるはず。ロークアットが立ち寄っていないにしても、誘導するような情報が聞き出せるに違いない。
五人は手分けをして情報を集める。エリアを分け片っ端からNPCに声をかけまくった。
特に大きくもないベイスタックを五人で操作した結果、三十分とかからずに聞き込みが終了している。
「目撃情報は一件のみか。しかも中身がねぇ……。だが、ベイスタックには必ず情報があるはずだ。もしかしてチカとタルトはリナンシーを攻略していないんじゃないか?」
聞き出せた情報は水色のワンピースを着たエルフを見たというものだけだ。次へと繋がらない情報に、アアアアは二人がまだチェックポイントをクリアしていないのではと考えた。
「わたしは初めてなんよ」
「我もだ! 先日、入国イベントをクリアしたところだからな!」
イベントは段階を踏まねばならないはず。モブキャラの情報は兎も角として、リナンシーとの会話イベントは間違いなくチェックポイントであろう。従ってチカかタルトが情報を聞き漏らした可能性は高い。今後も手分けして捜索するのであれば、やはり二人もチェックポイントをクリアしておくべきであろう。
「しゃーねぇ、ナッちゃん悪いけど、妖精の国に転移してくれ」
「あいよ! まいどありぃ~!」
既にクリアした三人と訪問をすれば、恐らくはそれだけでチェックポイントの問題はなくなる。五人での捜索ができるようになるはずだ。
妖精の国ではもう一度、リナンシーにロークアットの情報を聞く。またリナンシーは昨日と変化なく、ロークアットの向かった先が王国にある大木だと答えている。
「よし、これで問題はなくなったはずだ。無料転移装置がなけりゃ危ないところだったな」
「装置じゃないって言ってんのに! もうアアアアさんからは一万ナールもらうからね!」
「やめろ! 俺は金欠なんだ!」
手間がかかってしまったが、要した時間は短い。五人は先ほどチカとタルトが調べたエリアを手分けして聞き込みすることに……。
再度の聞き込みでは有益な情報を得られている。やはりタルトとチカが聞き漏らしていたのだろう。
「次は馬車か……」
どうやらロークアットは馬車に乗ったらしい。最初の目撃情報も乗り合い馬車の近くであったし、ポータルがないベイスタックからの移動であれば、馬車で間違いないだろう。
「馬車で移動したとすれば、選択肢は交易都市ウォーロックか北東の街ドナウ、或いは王都センフィスのどれかだ……」
ここは悩みどころである。レベリングの時間を考えるのなら、一発で当てたいところだ。
ベイスタックからは三カ所に馬車が通じており、一番近くにあるのがウォーロックである。その次に近い街がドナウであり、最も遠い目的地がアクラスフィア王国城下センフィスであった。
「運営ならポータルがない場所を選びそうじゃない?」
彩葉が意見する。この三つの都市でポータルがないのはウォーロックだけだ。人気のある狩り場が近い街ではあったけれど、移動手段はワイバーンか馬車しかない。
「いやぁ、でもウォーロックだけポータルがないのは引っかけちゃうん?」
チカも意見をする。彼女の話には意見した彩葉でさえもポンと手を叩く。
陰湿な運営のことだ。三択の内、一カ所だけ明確に異なっている選択は罠である可能性が高いように思う。
「よし、じゃあドナウかセンフィスとなるが……」
ここでアアアアはウォーロックを排除した。どうせ勘によるところが大きい。自分たちは瞬間的に移動できるのだし、大胆な予想に基づき行動するだけなのだと。
「センフィスだな……」
アアアアの話に間髪入れず答えたのはタルトである。断言した彼は何らかの理由を持っているはずだ。
「して、その心は?」
「まあ消去法だ。ドナウであれば行き先が限られる。それこそ馬車はウォーロックへ戻るか、割と距離のあるノースベンドに向かうしかなくなるからな……」
タルトはその次の行き先から予想したらしい。仮にドナウへ向かってしまうと一本道となってしまうからだと。
「でもポータルがあるじゃん?」
直ぐさま夏美が疑問を返す。ポータルがあれば設置都市の全てに移動できるのだ。制限などないも同然である。
「勇者ナツ、それこそ引っかけだろう。それともまた司教が教えてくれるというのか? 探偵イベントでそこまでヌルい聞き込みなどあり得ぬ。また選択肢がありすぎるポータルの使用は序盤である現状に相応しくないな」
「あーなるほ! 確かにポータルを使ったりすると司教が知ってることになるもんね」
ロークアットがポータルを使うと行き先は特定できる。ポータルの使用に司教の祝詞が必要という設定では目的地を隠すなんてできなかった。
「じゃあ、センフィスへ飛ぶよ!!」
タルトの意見に全員が頷くと直ぐさま転移していく。
始まりの街センフィス。五人全員がよく知るあの街に戻っていった……。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる