160 / 226
第四章 穏やかな生活の先に
中ボス
しおりを挟む
地平線の彼方まで魔物が蠢いている。告知すらなかった緊急クエストとしては大規模だと言わざるを得ない。それはまるで、かつてこの地で起きた緊急イベントを彷彿とさせていた。この規模は三国を巻き込む大乱戦に発展した内乱イベントさながらである。
「やっぱ、聖王国軍は運営としても数が多すぎたんだね?」
彩葉がポツリ。彼女はこのクエストの意味合いを推し量っているようだ。
緊急クエストの目的は基本的にプレイヤーを飽きさせないためにある。ログインしてもらってこそのMMOなのだ。だからこそ告知イベント以外にもプレイヤーを驚かせる催しが色々と用意されている。だが、そうは言っても彩葉はこの緊急クエストがプレイヤーを楽しませるだけだとは考えていないようだ。
「まあ、そだね。とりあえず数を減らしたいんだろうなぁ……」
夏美も同意見である様子。どうも二人は前回の戦争イベントから、深読みするようになってしまったらしい。
「若いの二人、安心せい! ここには我が存在するのだ!」
「割とロールが安定してきたね……」
「うん、今も違和感がもの凄いけど……」
タルトの話は二人を落ち着かせるためのものだが、夏美と彩葉は別に心配していない。過去と同じように圧倒できると信じていた。
「誰一人として死に戻るなど許さん! さあ、いくぞっ!!」
遂に戦闘が始まる。真っ先に斬りかかったのはタルトであった。以前とは異なり、剣士の素質を得た彼は堂々と斬り裂いている。
「よっしゃ! あたしも!」
続いて夏美が剣を振った。両者とも通常攻撃であったけれど、問題なく一撃で仕留めている。
「僧兵ちゃん、突撃ぃぃっ!」
治癒士であるチカもまた使役する僧兵に指示を出す。持てる最大である十体の僧兵が襲い来る魔物にメイスを振り回している。
序盤はまさに隙なしであった。前衛の撃ち漏らしも、後衛であるアアアアと彩葉によって楽に殲滅できている。結果として後方に待機するプレイヤーたちは唖然と立ち尽くすだけであり、何もすることがなかった。
三十分が経過し、徐々に魔物のレベルが上がっている。平均すると80程度となり、討ち漏らしが目立つようになっていた。
「勇者ナツ! まだいけるか!?」
タルトが聞いた。自身はもう一撃で倒せなくなっていたのだ。だからこそメインアタッカーである夏美の状況を尋ねている。
「大丈夫! まだまだ余裕だよ!」
流石にスキルを使用していたけれど、夏美はまだ迫り来る魔物を一太刀にて仕留めていた。
「そうか。やはり心強い! 我はこれからヘイトムーブに移行! 勇者ナツ、全てを切り捨てろ!」
「りょ! 任せといて!」
ここに来て方針が変更となる。これまでタルトと夏美が切り捨てていたけれど、タルトは盾役に徹し、彼に群がる魔物を夏美が一掃するという作戦だ。当然のこと撃ち漏らしはチカの僧兵と魔道士による殲滅となっている。
「ディクリースディフェンス!」
「わたしはブーストアタック!!」
彩葉とチカによる支援魔法。魔道士は魔物のステータスを下げ、治癒士は仲間のステータスをアップさせる。前衛の攻撃手を引き受ける夏美を強化し、群がる魔物を弱体化させることで殲滅能力を向上させていた。
「アイスランス!」
アアアアも負けじとBランク魔法を作り出せるだけ撃ち放っている。数を倒すべきときにオーバーキルは必要ないのだと。
永遠にも続くかと思われたスタンピード。開始から一時間は小物の一掃だけであったが、靄の向こうに見える一際大きな影が同じような雑魚であるようには思えない。
【ケルベロス】
【Lv90】
レベルは少し高い程度であったが、明らかに大きな影。それが雑魚のように瞬殺できるはずはない。間違いなく中ボス的な扱いの魔物であった。
「吟遊詩人はいるか!?」
ここでタルトが呼びかける。それはそのはずケルベロスは竪琴の音を聞くと眠ってしまうのだ。奏者のスキル次第で三つある頭の全てを眠らせることができた。
しかしながら、タルトの呼びかけも虚しく、吟遊詩人は現れない。こうなると正攻法にて戦うしかなくなる。
「我が同志のイヌッコロを叩きのめすのは気が重いな……」
同志とは無類の甘いもの好きという括りである。ケルベロスもタルトと同じく甘いものを好んでいたのだ。攻略法の一つとして甘い食べ物を与え、それを食べている隙に総攻撃を浴びせるという有効な作戦があった。
「じゃあ、甘味を使う?」
「ならん! イヌッコロが甘味を口にするなど千年早いわ!」
「さっき同志って言ったじゃん……」
これにてガチンコの戦いが決定する。けれど、まだ余裕があるレベル帯だ。元より策を講じる必要などなかった。
「皆のもの! これより我らはイヌッコロの相手をする! よって相当数の魔物が漏れるだろうが、問題なかろうな?」
タルトのエリアチャットには即座に反応がある。彼らもヤル気に満ちていた。伝説の一端を担おうと張り切っている。
「ならば、いくぞ! アアアア、デバフを頼む!」
「わたしはナッちゃんにバフなんよ!」
「さんくす! 中ボス倒すぞ!」
張り切る前衛二人に思わずアアアアは笑みを零した。
本当に懐かしいと思う。だが、そう考えた瞬間にそれは間違いだと気付く。
「懐かしいんじゃねぇな。これは……」
懐かしいのは確かだが、これまで忘れていた感情がある。笑顔には明確な理由があったのだ。
「俺は楽しいんだ――――」
やはりクランの解散は本意ではなかった。移動が面倒になったのが原因であったが、今になってアアアアはその決定を後悔している。
「ほらイロハ、俺たちも攻撃すんぞ!」
「分かってるって! 私はまだ無詠唱でAランク魔法が撃てないのよ!」
「イロハちゃん、わたしはもう攻撃しとるよ? 早くしないと倒しちゃうんよ!」
もたつくイロハは新鮮であったけれど、戦闘に参加するチカもまた昔とは違う。
二人の反応によりアアアアは再び考えを改めている。
「あの頃とは違うんだ。クラン名が変わっただけじゃなく、全員が変わってる。再結成までの時間は、この場所に戻るための過程であって、決して無駄な時間じゃない。俺たちはもうデカ盛りいちごパフェ団じゃねぇんだ……」
いちご大福がタルトになり、聖騎士ナツは勇者ナツに。万能聖騎士イロハは悪役令嬢魔道士として生まれ変わり、超虚弱モンクであったチカは僧兵を従える大司教となった。
自身もまた変貌を遂げている。大魔道士であるのは変わらなかったが、国務大臣になっただけでなく、公爵との地位まででに入れたのだ。何もかもが数ヶ月前とは異なっていた。
もう過去とは繋がっていない。だからこそ、アアアアは声を張った。
「圧倒しようぜ! マヌカハニー戦闘狂旗団!」――――と。
「やっぱ、聖王国軍は運営としても数が多すぎたんだね?」
彩葉がポツリ。彼女はこのクエストの意味合いを推し量っているようだ。
緊急クエストの目的は基本的にプレイヤーを飽きさせないためにある。ログインしてもらってこそのMMOなのだ。だからこそ告知イベント以外にもプレイヤーを驚かせる催しが色々と用意されている。だが、そうは言っても彩葉はこの緊急クエストがプレイヤーを楽しませるだけだとは考えていないようだ。
「まあ、そだね。とりあえず数を減らしたいんだろうなぁ……」
夏美も同意見である様子。どうも二人は前回の戦争イベントから、深読みするようになってしまったらしい。
「若いの二人、安心せい! ここには我が存在するのだ!」
「割とロールが安定してきたね……」
「うん、今も違和感がもの凄いけど……」
タルトの話は二人を落ち着かせるためのものだが、夏美と彩葉は別に心配していない。過去と同じように圧倒できると信じていた。
「誰一人として死に戻るなど許さん! さあ、いくぞっ!!」
遂に戦闘が始まる。真っ先に斬りかかったのはタルトであった。以前とは異なり、剣士の素質を得た彼は堂々と斬り裂いている。
「よっしゃ! あたしも!」
続いて夏美が剣を振った。両者とも通常攻撃であったけれど、問題なく一撃で仕留めている。
「僧兵ちゃん、突撃ぃぃっ!」
治癒士であるチカもまた使役する僧兵に指示を出す。持てる最大である十体の僧兵が襲い来る魔物にメイスを振り回している。
序盤はまさに隙なしであった。前衛の撃ち漏らしも、後衛であるアアアアと彩葉によって楽に殲滅できている。結果として後方に待機するプレイヤーたちは唖然と立ち尽くすだけであり、何もすることがなかった。
三十分が経過し、徐々に魔物のレベルが上がっている。平均すると80程度となり、討ち漏らしが目立つようになっていた。
「勇者ナツ! まだいけるか!?」
タルトが聞いた。自身はもう一撃で倒せなくなっていたのだ。だからこそメインアタッカーである夏美の状況を尋ねている。
「大丈夫! まだまだ余裕だよ!」
流石にスキルを使用していたけれど、夏美はまだ迫り来る魔物を一太刀にて仕留めていた。
「そうか。やはり心強い! 我はこれからヘイトムーブに移行! 勇者ナツ、全てを切り捨てろ!」
「りょ! 任せといて!」
ここに来て方針が変更となる。これまでタルトと夏美が切り捨てていたけれど、タルトは盾役に徹し、彼に群がる魔物を夏美が一掃するという作戦だ。当然のこと撃ち漏らしはチカの僧兵と魔道士による殲滅となっている。
「ディクリースディフェンス!」
「わたしはブーストアタック!!」
彩葉とチカによる支援魔法。魔道士は魔物のステータスを下げ、治癒士は仲間のステータスをアップさせる。前衛の攻撃手を引き受ける夏美を強化し、群がる魔物を弱体化させることで殲滅能力を向上させていた。
「アイスランス!」
アアアアも負けじとBランク魔法を作り出せるだけ撃ち放っている。数を倒すべきときにオーバーキルは必要ないのだと。
永遠にも続くかと思われたスタンピード。開始から一時間は小物の一掃だけであったが、靄の向こうに見える一際大きな影が同じような雑魚であるようには思えない。
【ケルベロス】
【Lv90】
レベルは少し高い程度であったが、明らかに大きな影。それが雑魚のように瞬殺できるはずはない。間違いなく中ボス的な扱いの魔物であった。
「吟遊詩人はいるか!?」
ここでタルトが呼びかける。それはそのはずケルベロスは竪琴の音を聞くと眠ってしまうのだ。奏者のスキル次第で三つある頭の全てを眠らせることができた。
しかしながら、タルトの呼びかけも虚しく、吟遊詩人は現れない。こうなると正攻法にて戦うしかなくなる。
「我が同志のイヌッコロを叩きのめすのは気が重いな……」
同志とは無類の甘いもの好きという括りである。ケルベロスもタルトと同じく甘いものを好んでいたのだ。攻略法の一つとして甘い食べ物を与え、それを食べている隙に総攻撃を浴びせるという有効な作戦があった。
「じゃあ、甘味を使う?」
「ならん! イヌッコロが甘味を口にするなど千年早いわ!」
「さっき同志って言ったじゃん……」
これにてガチンコの戦いが決定する。けれど、まだ余裕があるレベル帯だ。元より策を講じる必要などなかった。
「皆のもの! これより我らはイヌッコロの相手をする! よって相当数の魔物が漏れるだろうが、問題なかろうな?」
タルトのエリアチャットには即座に反応がある。彼らもヤル気に満ちていた。伝説の一端を担おうと張り切っている。
「ならば、いくぞ! アアアア、デバフを頼む!」
「わたしはナッちゃんにバフなんよ!」
「さんくす! 中ボス倒すぞ!」
張り切る前衛二人に思わずアアアアは笑みを零した。
本当に懐かしいと思う。だが、そう考えた瞬間にそれは間違いだと気付く。
「懐かしいんじゃねぇな。これは……」
懐かしいのは確かだが、これまで忘れていた感情がある。笑顔には明確な理由があったのだ。
「俺は楽しいんだ――――」
やはりクランの解散は本意ではなかった。移動が面倒になったのが原因であったが、今になってアアアアはその決定を後悔している。
「ほらイロハ、俺たちも攻撃すんぞ!」
「分かってるって! 私はまだ無詠唱でAランク魔法が撃てないのよ!」
「イロハちゃん、わたしはもう攻撃しとるよ? 早くしないと倒しちゃうんよ!」
もたつくイロハは新鮮であったけれど、戦闘に参加するチカもまた昔とは違う。
二人の反応によりアアアアは再び考えを改めている。
「あの頃とは違うんだ。クラン名が変わっただけじゃなく、全員が変わってる。再結成までの時間は、この場所に戻るための過程であって、決して無駄な時間じゃない。俺たちはもうデカ盛りいちごパフェ団じゃねぇんだ……」
いちご大福がタルトになり、聖騎士ナツは勇者ナツに。万能聖騎士イロハは悪役令嬢魔道士として生まれ変わり、超虚弱モンクであったチカは僧兵を従える大司教となった。
自身もまた変貌を遂げている。大魔道士であるのは変わらなかったが、国務大臣になっただけでなく、公爵との地位まででに入れたのだ。何もかもが数ヶ月前とは異なっていた。
もう過去とは繋がっていない。だからこそ、アアアアは声を張った。
「圧倒しようぜ! マヌカハニー戦闘狂旗団!」――――と。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる