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第二章 悪夢の果てに
世界線の行方
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たった三日であるのだが、体感的に長いミッションを終えた諒太は日曜の朝を迎えていた。朝食を平らげるや、部屋に戻ってヘッドセットを装着している。
少なからず好転していると期待したい。友好的とまではいかなくとも、せめて二国が敵対しない関係であるようにと願う。
あわよくばアーシェが失われない世界線に戻っていたらと。イベントにおける両国の戦争はほぼアクラスフィア王国の自滅であったのだから。
「俺は精一杯やった。だから全てを受け入れる……」
アーシェが失われたままであっても受け入れざるを得ない。既に起点となる戦いは終わってしまったのだ。今さらどう足掻いても世界線を戻すなんて不可能である。
「いくぞ!」
かつてない勇気を持ってログインをする。慣れたとはいえ不快感は変わらない。気付けば諒太はいつもの陰気くさい石室へと転移していた。
「裏切りの碑だったか……」
まず確認すべきは広場にあった石碑である。そこには勇者ナツと聖騎士ラリアットの裏切りについて刻まれた石碑が建てられていたのだ。
もしも広場に裏切りの碑が残ったままであれば、世界線は期待するほど動いていないだろう。ともすれば何も変わっていない可能性だってある。
諒太は恐る恐る王城をあとにし、アクラスフィア城下センフィスを目指した。
柔らかな日差しが降り注ぐ騎士団本部前の広場。一応は平穏そのものである。足早にやって来た諒太は立ち止まり、広場に設置されたそれを見上げていた。
「勇者ナツ像……」
苔むした石碑はそこになかった。騎士団長コロンの銅像こそなくなっていたものの、広場には剣を掲げた夏美の像がある。マヌケな笑顔であるのは以前と変わりない。
「おいリョウ、ナツ様の銅像に祈りを捧げるなんてどうした?」
人知れず物思いに耽っていた諒太は声をかけられている。呆けていた姿が祈っているように見えたのかもしれない。
「フレアさん……」
「浮かない顔をしてどうした?」
フレアは諒太のテンションが低いと感じたのだろう。諒太はただ猛烈に感動していただけだというのに。
さりとて諒太がどれだけ努力をして、ここに帰ってきたのかを彼女は知らない。従って温度差が生じるのは仕方のないことである。
「フレアさん、スバウメシア聖王国との関係はどうなっていますか? まさか一触即発の関係ってわけではないのでしょう?」
早速、問わねばならない。諒太はこの世界線について何も分からないのだ。改変を受けたかもしれないフレアに問うのが正解を知る最も適切で早い手段である。
「んん? スバウメシア聖王国とはずっと友好関係が続いているぞ? 以前に話しただろう? 忘れっぽいやつだな……」
ゴクリと唾を呑んだ。フレアが話す『以前』という言葉に諒太は期待してしまう。新たな世界が始まったとすれば、以前なんて存在しないのだ。ロークアットが諒太を忘れていたように過去はなくなってしまうはず。
「そういえば以前に聞きましたね?」
「しっかりしろ。君はセイクリッド世界を託されているんだぞ? この世界を救えるのはリョウだけだ……」
諒太は確信する。王国を助けてくれと懇願しないフレアに。王国よりも世界を救えという彼女に。危機的状況にない事実が彼女の言葉から推し量れていた。
きっと世界線は変わったのだろう。完全に元通りではないけれど、少なくとも諒太が知るあの世界に近付いたはず。
全ては夏美が頑張ったおかげだ。もう戦争を気にする世界線ではなくなったに違いない。
「ああ、そうだ。リョウに伝えたいことがある……」
ここで何やら不安になる話が続く。ひょっとするとスバウメシア聖王国との戦争がなくなっただけであり、ガナンデル皇国とは今も争い続けているのかもしれない。
「今日からアーシェが職務に復帰した――――」
不意に告げられた話には声を失ってしまう。頷くことすらできず、諒太は目一杯に思考するだけ。端的な話であるというのに、直ぐには理解できなかった。
諒太にはずっと気に病んでいたことがある。アーシェの好意に対して逃げていたこと。謝ることすらできずにいたことを。アーシェが失われてから諒太はそれを悔やんでいた。
世界線を戻そうと決意できたのは彼女があの世界線にいなかったからだ。再びアーシェに会うという目的が諒太を突き動かしていた。
「本当ですか……?」
「嘘を言ってどうする? 君は命の恩人だ。あの不死王リッチを倒すだけでなく、不死王の霊薬を手に入れてくれた。感謝の言葉くらいかけさせてやってくれ……」
本当に世界線が戻っている。諒太はアーシェが回復した世界線に帰ってきたのだ。アクラスフィア王国の衰退を回避するだけでなく、希望通りの世界が再び諒太の前に拡がっていた。
「もちろんです! それじゃあ、ギルドに行ってきます!」
「おいリョウ! 言っておくが深追いはするな。アーシェに期待を持たせるなよ?」
確かフレアは妹のささやかな願いすら叶えられない姉だと自己嫌悪に陥っていたはず。だが、世界線が戻るや彼女は元のスタンスに戻っていた。
もちろん諒太は距離を置くつもりだ。ただし、諒太の隠しステータスはそれを許さないだろう。どうしてか、どのように振る舞ったとしても、諒太は好感度を上げてしまうのだから。
駆け足で冒険者ギルドへと飛び込む。勢いよく開いた扉の向こう側。慣れ親しんだ柔らかい笑みがそこにはあった。
「リョウ君、お久しぶり! ようやく職務に復帰できましたよ?」
諒太は思い出している。男心をくすぐるこの笑顔に魅せられたことを。またアーシェの姿は世界線の移行を実感させていた。ようやく世界線が元に戻ったのだと。
「アーシェが復帰してくれて本当に嬉しいよ!」
悪夢のような世界線を脱した。諒太はあるべき世界に戻り、ここには存在すべき人がいる。今以上に望むものなど何もなかった。
「リョウ君が頑張ってくれたおかげです。ありがとう……」
感謝される理由はなかった。アーシェが辛い目に遭ったのは常に諒太のせいである。軽率な行動をしたせいで盗賊に襲われ、思いつきの決断では失われる羽目になった。寧ろ謝罪すべきは諒太の方であり、彼女に頭を下げられる覚えはない。
「本当に悪かったと思ってる……」
あらゆる罪を一括りにするのは少しズルいかもしれない。けれど、諒太はどう謝って良いのか分からなかったのだ。
「やめてよ。済んだことを思い出させないでよね? あれはわたしが勝手に酔い潰れただけなんだし……」
アーシェは誤解している。諒太の謝罪が何を指しているのかアーシェには理解できない。
「わたしの方こそ謝らなきゃいけない。街道の馬車に乗ればリョウ君に会えると考えてしまって……。盗賊に襲われる危険性なんて頭になかったの……」
論点がずれた話であるが、アーシェにとっての現実はこの今である。捻れた世界線の記憶を有しない彼女に、諒太は今以上の謝罪ができなかった。
あの世界線は恐らく諒太だけが覚えている。自分が死んでいたなんて話をアーシェが知るはずはない。また異なる世界線の情報など余計に彼女を悩ませるだけである。
だとすれば、諒太は話題を変えるべき。いつもの笑顔が見られるようにと。フレアに釘をさされたばかりであるが、アーシェには笑顔でいて欲しいと思う。
「とにかくアーシェが無事でよかった。君がいないと受付がむさ苦しいギルド長になるんだぜ? まさにこの世の地獄だったね。だけど、今やその地獄はアーシェという天使が舞い降りて楽園に戻ったよ!」
軽い冗談なのだが、アーシェは頬を染めている。やはり諒太の隠しステータスが機能しているのかもしれない。フレアが激怒する様子をふと思い浮かべてしまう。
「むさ苦しくて悪かったな、リョウ!」
「うわ! ギルド長、いらしてたんですか!?」
「残念ながらいたよ。うちの看板娘を口説き出す前からずっとな?」
口説いた覚えはないのだが、傍目にはそう見えていたのだろう。諒太は苦笑いを返すだけだ。この強面に本気で怒られたくはなかった。
「リョウ君、それでどうするの? 依頼を受けてくれるのかな?」
「ああいや、今日はアーシェの様子を見に来ただけだ。元気そうで良かった。余計なオッサンがいるのは予定外なんだよ……」
「余計とかいうな。俺も好きで受付にいたわけじゃない……」
これ以上は確実に怒られてしまうだろう。諒太はそそくさとギルドをあとにする。
平穏を取り戻した街は活気に満ちていた。当たり前の光景がとても得がたいものであると痛感させられている。もう二度とあのような世界を諒太は見たくなかった。
やはり平和こそが一番だと、諒太は笑みを浮かべながら街を散策している……。
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あわよくばアーシェが失われない世界線に戻っていたらと。イベントにおける両国の戦争はほぼアクラスフィア王国の自滅であったのだから。
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もしも広場に裏切りの碑が残ったままであれば、世界線は期待するほど動いていないだろう。ともすれば何も変わっていない可能性だってある。
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「勇者ナツ像……」
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「おいリョウ、ナツ様の銅像に祈りを捧げるなんてどうした?」
人知れず物思いに耽っていた諒太は声をかけられている。呆けていた姿が祈っているように見えたのかもしれない。
「フレアさん……」
「浮かない顔をしてどうした?」
フレアは諒太のテンションが低いと感じたのだろう。諒太はただ猛烈に感動していただけだというのに。
さりとて諒太がどれだけ努力をして、ここに帰ってきたのかを彼女は知らない。従って温度差が生じるのは仕方のないことである。
「フレアさん、スバウメシア聖王国との関係はどうなっていますか? まさか一触即発の関係ってわけではないのでしょう?」
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「んん? スバウメシア聖王国とはずっと友好関係が続いているぞ? 以前に話しただろう? 忘れっぽいやつだな……」
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「そういえば以前に聞きましたね?」
「しっかりしろ。君はセイクリッド世界を託されているんだぞ? この世界を救えるのはリョウだけだ……」
諒太は確信する。王国を助けてくれと懇願しないフレアに。王国よりも世界を救えという彼女に。危機的状況にない事実が彼女の言葉から推し量れていた。
きっと世界線は変わったのだろう。完全に元通りではないけれど、少なくとも諒太が知るあの世界に近付いたはず。
全ては夏美が頑張ったおかげだ。もう戦争を気にする世界線ではなくなったに違いない。
「ああ、そうだ。リョウに伝えたいことがある……」
ここで何やら不安になる話が続く。ひょっとするとスバウメシア聖王国との戦争がなくなっただけであり、ガナンデル皇国とは今も争い続けているのかもしれない。
「今日からアーシェが職務に復帰した――――」
不意に告げられた話には声を失ってしまう。頷くことすらできず、諒太は目一杯に思考するだけ。端的な話であるというのに、直ぐには理解できなかった。
諒太にはずっと気に病んでいたことがある。アーシェの好意に対して逃げていたこと。謝ることすらできずにいたことを。アーシェが失われてから諒太はそれを悔やんでいた。
世界線を戻そうと決意できたのは彼女があの世界線にいなかったからだ。再びアーシェに会うという目的が諒太を突き動かしていた。
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「嘘を言ってどうする? 君は命の恩人だ。あの不死王リッチを倒すだけでなく、不死王の霊薬を手に入れてくれた。感謝の言葉くらいかけさせてやってくれ……」
本当に世界線が戻っている。諒太はアーシェが回復した世界線に帰ってきたのだ。アクラスフィア王国の衰退を回避するだけでなく、希望通りの世界が再び諒太の前に拡がっていた。
「もちろんです! それじゃあ、ギルドに行ってきます!」
「おいリョウ! 言っておくが深追いはするな。アーシェに期待を持たせるなよ?」
確かフレアは妹のささやかな願いすら叶えられない姉だと自己嫌悪に陥っていたはず。だが、世界線が戻るや彼女は元のスタンスに戻っていた。
もちろん諒太は距離を置くつもりだ。ただし、諒太の隠しステータスはそれを許さないだろう。どうしてか、どのように振る舞ったとしても、諒太は好感度を上げてしまうのだから。
駆け足で冒険者ギルドへと飛び込む。勢いよく開いた扉の向こう側。慣れ親しんだ柔らかい笑みがそこにはあった。
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これ以上は確実に怒られてしまうだろう。諒太はそそくさとギルドをあとにする。
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